2019年3月17日 更新

「下世話な話」の正しい意味は?下世話な話の例と正しい使い方

「下世話な話」とよく聞きますが、実際にはどのような意味なのでしょうか?実は「下世話」は間違って使っている人が多いのです。本来の意味をしっかりと理解し、正しい使い方をするだけで周りからの印象が変わってきます。難しい言葉をひとつでも多く理解して人生を豊かに!

目次

下世話な話の由来は、下世話の「下」は庶民を指しており、階級を表しています。「世話」は世間話のことを表しています。そのため、「庶民の世間話」という意味で昔から使われていました。

ですが、下世話の「下」がいつの間にか「下品」や「低俗」という意味なのではないか、という間違った認識の方が世の中に広まってしまったことにより、本来の使い方とは違う意味で使われるようになったのです。

時代と共に言葉は変化していくものでもありますが、「下世話」の場合は意味がまるで真逆のことになっているため、やはり本来の意味はしっかりと理解をしておくことが大切です。

下世話の類義語

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下世話な話の類義語は、まさに「世間話」や「噂話」「ゴシップ」などとなります。「雑談」や「井戸端会議」なども類義語に当たります。

それぞれの意味としては、「世間話」は「世の中の一般的な当たり障りのない話」で、「噂話」は「世間で言いふらされている明確かどうかはわからない話」です。これが「ゴシップ」になると「個人的な事情についての噂話」となります。

「雑談」は「様々な内容を気軽に話すこと」で、「井戸端会議」は「井戸端で世間話をする様子」となります。とにかく世の中で言われている話、というような内容になりますので、「下品」や「低俗」とは無関係なのです。

下世話の正しい使い方

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「下世話」の本来の意味がわかったところで、実際に使う場合はどのように使えばいいのかわからない、という方のために例文を5つ紹介します。

確かに、意味がわかっていても使い方がわからないとせっかくの知識があるのに勿体無いので、是非下記の例文を日常の会話で活用してみてください。

正しい使い方をすると、逆に人に「下世話の使い方が違うのでは?」と指摘されることがあるかもしれませんが、その際は胸を張って本来の正しい意味や使い方を教えてあげてください。
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「下世話」は間違った認識をしている方がとても多い言葉ですが、あなたが正しい使い方をすることで自然と周りの間違いを正すことができます。

「下世話には反対という意見が多いが、上流階級では賛成の人の方が多いようだ。」

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「下世話には反対という意見が多いが、上流階級では賛成の人の方が多いようだ。」はまさに下世話の「下」が庶民という意味であるということがわかりやすい例文です。

「下世話には反対という意見が多い」というのは「庶民一般的には反対意見が多い」ということになります。あまり実際に使うことはないかと思いますが、「下世話」の言葉の意味をしっかり理解しているからこそ使える例文になっています。

政治的なことが話されるシーンなどで出てきそうな会話例です。もう少し置き換えてみると、ビジネスシーンなどでも活用できるフレーズです。

「下世話な質問ですが、何を着て行けばよろしいでしょうか?」

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「下世話な質問ですが、何を着て行けばよろしいでしょうか?」は普段でも比較的使いやすい例文です。「下世話な質問ですが〜」はつまり「一般的な質問ですが〜」という意味になります。

例えば面接や企業説明会などの質問の時間などに使うことができます。ビジネスシーンなど、目上の人に質問をするときに用いられます。

「下世話な質問ですが〜」ときちんと言えるだけでもきちんとした言葉遣いのできる人、という印象をつけることができます。まさに教養のある人、という風にイメージアップできるフレーズです。

「下世話に言われているようなことも知らないなんて、信じられない。」

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「下世話に言われているようなことも知らないなんて、信じられない。」という文例は「下世話に言われているようなこと」が「世間一般的に」という意味になります。

一般的に知られているようなことも知らなかった、というときに使用します。

なかなか使う機会はないかもしれませんが、とにかく「下世話に言われているようなこと」というのは「世間一般的に言われているようなこと」という意味をしっかりと理解しておけばOKです。
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応用としては、「世間一般的にも言われているよ」と言いたい場合に「下世話にも言われているようなことだよ」と言い換えることができます。

それだけでも難しい言葉を使っている印象をつけることができます。日常でも使いやすいフレーズなので是非チャレンジしてみて下さい。

「下世話に言われているけれど、あそこに新しい商業施設ができるみたいだよ。」

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「下世話に言われているけれど、あそこに新しい商業施設ができるみたいだよ。」の文例の「下世話に言われているけれど〜」は「噂で言われているけど」という意味になります。

このフレーズですと、日常的にも使えますし気軽に友達との会話などで使ってみることもできます。普段から使っていると、いざという時にも自然と使うことができるようになるので、普段から使うのがおすすめです。

「下世話に言われているけど」と聞くと、きちんと意味を理解していない人からすると悪い印象に感じる方もいますが、下世話という言葉にマイナスなイメージはないのです。自分の知識にしっかりと自信を持って使うことが大切です。

「これがまさに、下世話に言うところの自業自得ということなのか。」

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「これがまさに、下世話に言うところの自業自得ということなのか。」の「下世話に言うところの〜」は、「世間でよく言われている」という意味になります。

これがまさに世間でよく言われていることなのか…と自分で納得したときなどに、独り言のように使うことができる文例です。

まさに「下世話」という言葉を使いたいと思ったときに気軽にチャレンジできるフレーズです。むしろ、さりげなく独り言のように難しい言葉を発する方がインテリ感がぐっとアップします。

下世話の誤った使い方

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「下世話」は誤った使い方で覚えている方がほとんどです。そのため、正しい使い方をする方が周りは「え?」という雰囲気になってしまうことも多いです。

それでも間違いは間違い、特にこれから紹介する文例は誤用されていることが多い文例です。下記のような会話を耳にした場合は、間違ってるなと指摘をしてあげられる関係であれば指摘をしてあげるのがその人のためにもなります。

なかなか大人になると言葉の使い方を学ぶ機会はぐっと減ってしまうので、このような会話からしっかりひとつずつ間違いを正すことが大切です。
Books Notepad Pen - Free photo on Pixabay (107158)

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