2019年7月14日 更新

プルースト効果で記憶が呼び戻される?この効果の意味と活用方法

香りを嗅いだことにより昔の人や過去の出来事を思い出した経験が誰しもあるのではないでしょうか。このような現象を「プルースト効果」と言いますが、勉強やダイエット、恋愛など様々な場面で活用ができます。プルースト効果の意味や活用方法などについてご紹介していきます。

匂いが鍵のプルースト効果

Perfume Bottle Glass - Free photo on Pixabay (477351)

何かの香りを嗅いだとき、フッと記憶がよみがえったことはないでしょうか。たとえば、誰かがつけていた香水の香りで昔の人を思い出すなどのような経験が誰しもあるのではないでしょうか。

ではなぜ、このように匂いを嗅ぐことで思い出すのでしょうか。それには「プルースト効果」と呼ばれるものが関係しています。

プルースト効果の意味や活用方法などについてご紹介していきます。

プルースト効果の意味

Perfume Flacon Glass Bottle - Free photo on Pixabay (477355)

日常には様々な香りがありますが、匂いが鍵のプルースト効果とは、どのような意味があるのでしょうか。匂いとどのように関係があるのかなど、プルースト効果の意味や、名前の由来などについてご紹介していきます。

香りで記憶がよみがえる

Woman Face Photomontage - Free image on Pixabay (477363)

香りで何かを思い出し懐かしく思ったり、一人で笑ったり、しみじみとした気持ちになったりなどのような経験が誰しもあるのではないでしょうか。

プルースト効果とは、何かの香りを嗅いだことで、その香りに関連する記憶が蘇る現象のことです。日々生活していると、過去の体験を忘れていることも多くあります。

そのような忘れている記憶を香りでふと思い出すということです。たとえば、昔仲良かったけれど今は疎遠になっている人と同じ香りを嗅ぐことによって、その人を思い出すなどのようなことです。

別名「無意識的記憶」

Face Soul Head - Free image on Pixabay (477365)

プルースト効果は、別名「無意識的記憶」とも呼ばれています。記憶には意識的記憶と無意識的記憶があり、意識的記憶とは、昨日に食べたものだったり、昔見た印象的な映画だったり、好きな漫画の内容などのようなもので、知性によって切りとられた体験の断片のことです。

そして無意識的記憶とは、ふと突然にやってくる記憶のことで、味や香りなどのような感覚的なものがきっかけとなり思い出すものを言います。

意識せず味や香りなど感覚が引き金となって、ふと思いだすことです。

マルセル・プルーストの小説から

Book Reading Love Story - Free photo on Pixabay (477367)

香りで記憶が蘇ることを「プルースト効果」と言いますが、名前の由来には、20世紀に「失われた時を求めて」という作品を、小説家マルセル・プルーストが書いています。

そのストーリーのなかで、主人公が紅茶にひたしたマドレーヌを食べ、ふと幼い頃の記憶が蘇ったという内容があります。

このように、匂いと結びついている過去の記憶が蘇るということを、マルセル・プルーストが小説のなかで書いたことから、「プルースト効果」と呼ばれるようになりました。

プルースト効果の例

Perfume Bottle Scent - Free photo on Pixabay (477430)

プルースト効果とは、無意識的記憶とも呼ばれふと突然に記憶が呼び戻されることですが、香りの使い方によって効果の表れ方に違いがあります。

また、実際にプルースト効果を使った実験結果もあり、その効果が証明されています。プルースト効果にはどのような例があるのかご紹介していきます。

50%近くが香りで昔の人を思い出す

Wedding Beach Love Young - Free photo on Pixabay (477432)

プルースト効果の例では、50%近くが香りで昔の人を思い出すとされています。男性も女性も香りで昔の恋人を思いだすことが多く、このように匂いはその人のイメージにもなると言えます。

人には様々な感情がありますので、出来事などによっても記憶はよみがえることもありますが、その場合には断片的だとされています。

ですが、匂いとしての体験は鮮明に記憶されていくと言われています。そのため、匂いによって記憶されたものは鮮明に思い出せやすいのではないでしょうか。

昔の恋人と同じ香水

Bottle Perfume Roses - Free photo on Pixabay (477433)

50%近くの人が昔の人を思いだすと言われているように、香水によって昔の恋人を思い出したりもします。すれ違った人が、昔の恋人と同じ香水をつけていたため、その瞬間昔の恋人を思い出したという経験はないでしょうか。

普段は思い出すことがなくても、このようにその恋人と同じ香水を嗅ぐことで、記憶がよみがえってきたりします。ただ、その昔の恋人に関係している匂いということになりますので、どの香水でもいいわけではなく「この香水の匂い」などのように、特定されたものになります。

料理やタバコの匂いでも思い出す

Cigarette Nicotine Dependency - Free vector graphic on Pixabay (477435)

プルースト効果では、日常生活のなかでよく嗅ぐ匂いでは料理があります。学校周辺を通った際に給食の時間ですと、給食のいい匂いがします。そして、昔の小学生だった頃を思い出したりもします。

「懐かしいなぁ」「あ~部活頑張ってたなぁ」「あの先生はどうしているだろう」などのように、ふと思い出したことがある人も多いのではないでしょうか。

また、特定のタバコの匂いでも思いだしたりもします。香水同様に、タバコの匂いでも昔の恋人や今の恋人を思いだすというプルースト効果もあります。

そして、線香の匂いでも思いだすことが多く、お墓の近くを通った際には線香の香りを嗅ぎ、亡くなった人を思いだしたりします。

勉強にも使えるという実験結果

I Am A Student Learning School - Free photo on Pixabay (477437)

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