2019年9月2日 更新

シャコパンチの威力は生物最強?!シャコの謎多き生態について

この記事ではシャコの生態について解説していきます。ガラスや水槽を割ると言われているパンチの威力やその仕組みなどに加え、シャコの飼育方法、痛い目に合わないために気をつけることなど、シャコについて様々な角度から紹介していきます。

先ほどの項目ではシャコパンチに関する噂について、速さやその危険性について解説してきました。こうして見てみると拳銃と同じスピードでパンチを放ったり、ベンチプレスを150kg上げて見たりととてもパワフルですね。

このトピックでは、今度はシャコのパンチの威力について焦点を当てていきたいと思います。シャコのパンチは水槽をブチ割るほどの威力があり様々なエピソードがありますので、その凄さを様々な角度から解説していきます。

シャコパンチで貝を割って食べる

Whelk Snail Animal Buccinum - Free photo on Pixabay (585231)

シャコは肉食性であり、同じ甲殻類や魚、貝などをエサにします。その捕脚から高速でパンチを繰り出し、魚を気絶させたり、貝の殻やカニの甲羅、エビの甲羅などを簡単に叩き割り獲物を仕留めます。

本来であれば、カニやエビなどの甲殻類や貝は丈夫な殻を持っており、それらは人間の力で割るのは容易くありません。ですが、シャコにとっては関係ないのです。

どんなに頑丈な殻や貝であろうとも、自慢のパンチで打ち砕いてしまうのです。

水槽のガラスが割れる?

Fist Strength Anger - Free photo on Pixabay (585274)

甲殻類や貝の殻を容易に割ることができるシャコのパンチですが、なんとそのパンチで水槽も割ることが出来てしまいます。二十二口径の銃弾と同じスピードで放たれるそのパンチの威力は、人間サイズであればパンチ力720tであり、ビルの屋上から10tのトラックを落とした時の衝撃と同じです。

それだけのパワーを持ったパンチですから、普通なら人間でも割ることが難しい水槽のガラスをシャコなら問題なく割ることが出来てしまうのです。シャコを飼っている人やこれから飼おうとしている人は要注意です。

ソノルミネッセンス

Sparkler Firework Celebration - Free photo on Pixabay (585362)

ソノルミネッセンスとは、液体中の気泡が超音波によって圧壊したときに起こる発光のことです。発光機構については未解明な部分も多く謎が多い現象です。

先の項目でも少しお話しましたが、シャコのパンチ力は150kgのベンチプレスを持ち上げるのと同じくらいの力です。そしてそのパンチが繰り出されるとき、その動きにより小さな暖かい気泡ができ、気泡が弾ける際に衝撃波に加えて光の波動が生み出されます。この光の波動こそがソノルミネッセンスと言われているのです。

キャビテーション

Kettle Copper Steam - Free photo on Pixabay (585385)

シャコがパンチを繰り出すとき、音とともに水中に気泡が生まれます。それでは、なぜ気泡が生まれるのでしょうか?答えは「あまりのスピードに周りの水が沸騰するから」です。

そして、この周囲の水が沸騰する現象のことを、キャビテーションと言います。つまり、シャコがパンチを放つと一瞬、周りの水が沸騰し、さらにそのスピードが速すぎるせいでパンチが光るというわけです。

アニメや漫画などの空想の中の出来事のようですが、シャコなら出来てしまうのです。ロマンがありますね。

シャコパンチは痛い!人間の指は骨折する?

Joint Fracture Gypsum - Free photo on Pixabay (588485)

シャコの強力なパンチは、甲殻類や貝だけではなく、当然人間に対しても繰り出されます。シャコは、非常に凶暴な性格であり、相手を敵や獲物と見なすと容赦無くパンチを放ってきます。

銃弾の初速並のスピードに加え、ベンチプレスを150kg持ち上げるのと同等の力で放たれるそのパンチは先の項目でお伝えした通り硬い貝殻やガラス製の水槽を割るほどの威力を誇っています。

ダイビング中に興味本位で触ろうとしたダイバーの中には爪を割られたり、場合によっては骨折した人もいるようです。

シャコパンチの仕組み

Break Wall Fist - Free photo on Pixabay (588505)

これまで、シャコのパンチは二十二口径の拳銃と同じスピードで放たれることや、150kgのベンチプレスを持ちあげるのと同等の打撃力を有していることを紹介してきました。

パンチのスピードが速すぎるためにキャビテーションが起こったり、ソノルミネッセンンスと呼ばれる発光を生じさせるシャコのパンチ。では、なぜそんなに強いパンチを放つことができるのでしょうか?

このトピックでは、シャコの強いパンチの仕組みや強いパンチを持っている理由について紹介していきます。

強いパンチの仕組み

Clock Movement Gears - Free photo on Pixabay (588536)

シャコのその強力なパンチの秘密は、捕脚の上部に存在している馬の鞍の形に似た部位にあります。この部分が、バネの役割を果たしており、パンチを打つときに筋肉がこのバネを引いて大量のエネルギーを溜め込みます。

そして、その限界まで溜め込んだエネルギーを弓矢を放つが如く、一気に捕脚を前方に解き放ちパンチを打ち出すのです。これがシャコのパンチの仕組みです。ただ単に腕力が強いというわけではなく、きちんとしたメカニズムがあったのです。

強いパンチを持っている理由

Why Question Marks Unknown - Free vector graphic on Pixabay (588572)

そもそもなぜ、シャコにはこんなに強力なパンチが備わっているのでしょうか?シャコはもともと肉食であり、活きたものを好んで食べます。その為には、餌の動きを止める必要、言い換えれば弱らせることが重要になってきます。

獲物を弱らせる為には高い攻撃力が必要ですし、シャコは貝類も食べるので、貝殻を割る為にも強い破壊力が必要になってくるわけです。

つまり、シャコは自分の餌を捕獲する為に強いパンチを持っている必要があったというわけです。

シャコパンチと猫パンチはどちらが早い?

Kitty Cat Kitten Domestic - Free photo on Pixabay (600416)

ペットとして愛くるしい存在でいろんな人から愛されている猫。そんな猫も時には攻撃します。猫パンチと聞くと可愛いイメージが先行してしまいがちですが、実は猫パンチはとても高速で高い威力を秘めているのです。

猫が本気でパンチを放つと、なんとニワトリが一瞬で気絶します。また、人間サイズでパンチを放つことを想定すると人が骨折してしまうほどの威力があります。

また、獲物を確実にとらえる為にスピードも目を見張るものではあるようですが、流石にシャチのパンチには及ばないようです。

シャコはどんな生物?

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (598675)

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