2019年4月12日 更新

金木犀の花言葉と由来は?怖いイメージがある理由と金木犀のあれこれ

金木犀の香りが漂い始めると秋が来たことを実感しますよね。独特な香りが特徴です。かわいらしい見た目で見ていると癒されるイメージの金木犀ですが実は怖い花言葉もあることをご存知でしたか?花言葉の由来からなぜ怖い花言葉があるのかをひも解いていきます。

Spring Tree Flowers - Free photo on Pixabay (172026)

日本で親しまれている金木犀ですが原産は中国です。海外では金木犀がどのように扱われているのか見ていきましょう。

中国語

China Buddha Statues Religion - Free photo on Pixabay (172028)

金木犀などのモクセイ科モクセイ属の木は中国では桂花と呼ばれています。桂花の中で金木犀は丹桂、薄黄木犀は金桂、銀木犀は銀桂となります。

中国では桂という文字が木犀を指すのです。金木犀を表す丹桂の丹は橙色を表しているので橙色の木犀となりますね。日本と同じように花の色が名前の由来となっています。

中国でも金木犀の香りは親しまれているようですが、中国で一番愛されているのは丹桂ではなく金桂だそうです。国によって愛される花は違うのですね。

英語

Poster Beach Sign - Free photo on Pixabay (172030)

金木犀は英語でa fragrant orange-colored oliveと表されます。 fragrantが良い香り、orange-colored がオレンジ色、oliveはオリーブです。

オリーブと金木犀は共に小さな花をつけ花の形も似ているところからきているようですね。花の色はオリーブが白、金木犀がオレンジ色なのでオレンジ色のオリーブとなっています。

ちなみに金木犀の学名はosmanthus fragrans var.aurantiacusです。osmeは香り、anthusは花を表します。fragransは芳香、aurantiacusはオレンジ色をそれぞれ表しています。学名をそのまま訳すとオレンジ色の芳香のある花となりますね。

金木犀の用途

Roses Blossom Bloom Pink - Free photo on Pixabay (172032)

金木犀は飲み物にも使われています。お酒やお茶など金木犀を使用しているものについてご紹介していきます。

桂花陳酒

Vintage Retro Locomotive The Shop - Free photo on Pixabay (172033)

金木犀を使ったお酒に桂花陳酒というものがあります。金木犀の花を白ワインに3年間漬けこんで作られる中国のお酒です。とても甘く、金木犀の香りが特徴です。楊貴妃が愛したお酒として有名ですね。

桂花陳酒は色々な飲み方ができます。まずはそのまま原液のストレートで飲む方法です。桂花陳酒のアルコール度数は15%ほどなのでストレートで飲んでもそこまでアルコールをきつく感じることはありません。

金木犀の香りを楽しみながら桂花陳酒そのものを味わうことができる飲み方です。
Drinks Juice Sul - Free photo on Pixabay (172545)

氷で割って飲む方法もあります。氷で割ることで少し香りは落ちますが爽やかさが増すので飲みやすくなります。ソーダや水で割る飲み方もあります。アルコール分が薄まってさらに飲みやすくなるので食事とも合うでしょう。

飲みやすくなるのでついつい飲み過ぎてしまわないように気をつけて下さいね。体を温めたい時にはお湯割りが良いでしょう。お湯で割るとまろやかな味わいになり体がほっこり温まります。

桂花茶

Green Tea Drink Chinese - Free photo on Pixabay (172034)

金木犀をお茶で楽しむこともできます。中国では金木犀の花を乾燥させた桂花茶というお茶が飲まれています。甘い香りでリラックスできるので中国では生活に根付いたお茶のようです。

桂花茶は簡単に作ることができますよ。まず始めに金木犀の花を摘みます。茎などが混ざっていたら取り除いた後、花を水で洗って水気を切ります。

次に金木犀とブレンドする茶葉を選びます。ダージリンなど癖がないものとブレンドすれば金木犀の花の香りを楽しめるでしょう。
Tea Cup - Free photo on Pixabay (172602)

茶葉を選んだら金木犀の花と茶葉の比率を調整します。花の香りを存分に楽しみたいのなら花と茶葉の割合を3対1、花の香りをほのかに楽しみたいのなら花と茶葉の割合を1対3にするのがおすすめです。

ブレンドしたら密閉できる容器に入れて冷蔵庫で一晩寝かせます。花と茶葉の比率に決まりはないのであなたのお好みの量をブレンドして下さいね。

一晩寝かせることで花の香りがお茶に移ります。後はお茶を入れたら完成です。金木犀の香りを楽しみながらお茶を味わいましょう。

桂花醤

Chapter Reading Jar Traditional - Free photo on Pixabay (172035)

金木犀を密で煮た桂花醤というものもあります。桂花醤はケイファジャンと読みます。醤とはペースト状の濃厚な調味料のことを言います。

桂花醤は金木犀の花の形が残っており花はサクサクした食感で深みとコクがあります。桂花醤を作るのは簡単なので是非試してみてはいかがでしょうか。

桂花醤の作り方をご紹介します。必要な材料は金木犀の花と砂糖、そして桂花陳酒です。金木犀の花は新鮮なものを使うのがポイントです。咲き始めの方が花の食感が良く香りも良いとされています。
Maple Syrup Food - Free photo on Pixabay (172789)

材料を用意したら花を水洗いします。茎などが残らないように注意して下さい。水洗いをした後はザルにあげておきその間にシロップを作ります。

シロップは鍋に入れた桂花陳酒と同量の砂糖を入れて中火で煮溶かします。砂糖が煮溶けたらザルにあげておいた金木犀の花を投入します。

混ぜて一煮立ちしたら火を止めて冷ました後に瓶詰めすれば完成です。煮込む際に長時間煮込むと香りが飛んでしまうので気をつけましょう。

金木犀は香りが特徴的!

Christmas Advent Cinnamon - Free photo on Pixabay (172036)

金木犀の香りはとても特徴がありますよね。実はこの香りには色々な効果や効能があるのです。香りの効果について見ていきましょう。

リラックス効果

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