2022年7月3日 更新

青い肌のファゲイト一族って本当に存在するの?何者なの?

世界中には、想像もできないほど特殊な文化を形成した一族が存在します。一族そろって青い肌のファゲイト一族もその1つ。様々な肌の色を持った人種が存在しますが、青い肌は彼らだけ。非常に興味深いですよね。なぜ青い肌を持つようになったのか、ファゲイト一族を深掘りします。

ファゲイト一族とは

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世界広しといえど、青い肌を持っているのはファゲイト一族のみ。薄っすら青く見える程度の色味ではなく、写真にも鮮明に青く写るほど特殊な肌の色をしています。なぜ彼らは、肌が青いのでしょうか。ファゲイト一族が青い肌を持つようになった理由と歴史を、詳しく解説していきましょう。

ケンタッキー州の一族

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ファゲイト一族は、アメリカのケンタッキー州にある山岳地帯で生活している人々。その特徴は、なんといっても青い肌の色。こうした特徴から、ブルーピープルと呼ばれることも。

少々黒ずんだ青い肌以外、私たち一般人と大きくかけ離れた部分はありません。一族の中には、黒い髪を持った人物もいますし、老いによる白髪の人物も。本当にただただ肌の色が青いだけなのですが、その様子があまりにも異質で、世界中から注目された一族です。

始まりは一組の夫婦

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ファゲイト一族は、1820年に結婚した一組の夫婦から始まっています。結婚した夫婦は、メトヘモグロビン血症と呼ばれる特異な遺伝子を保有していました。メトヘモグロビン血症とは、血中のメトヘモグロビンが多い状態を示します。

メトヘモグロビンはチアノーゼを引き起こす要因になるのですが、チアノーゼとは皮膚や粘膜が青紫色に変化する状態。つまり、もともと青紫色になりやすい人物同士の結婚だったのです。

たった一組の青紫色になりやすい夫婦の結婚から、なぜ一族揃って青い肌を持つようになったのか。それは一族の、近親相姦的婚姻文化が関係しています。

近親相姦による遺伝子異常

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ファゲイト一族は、山岳地帯という人里離れた環境下で生活していました。そのため、婚姻相手は、非常に限られた人々の中で行われていたのです。血縁関係が近しい者どおし、つまり青紫色になりやすい人々が婚姻を繰り返した結果、一族揃って青い肌を持つようになったと言われています。

また、酵素ジアホラーゼの欠乏が要因という研究結果も。酵素ジアホラーゼが欠乏すると、酸素不足が発生し、血液が茶色く変化することが分かっています。そのため、酸欠状態と血液の色味から、肌が青くなると考えられました。

このように、酵素ジアホラーゼの影響により血液が変色した例は、ファゲイト一族以外にも存在します。アラスカに住む先住民族の間でも、このような現象が発生していました。

最後の1人は行方不明

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山岳地帯で暮し、外部とあまり接触がなかったファゲイト一族。しかし1912年頃から石炭鉱業が発展し、ファゲイト一族が暮す地域にも外部の人間が進出していきました。その結果、ファゲイト一族は徐々に外部でも暮すようになり、次第に青い肌の人物が減少します。

ファゲイト一族を調査した結果、一族最後の人物として判明したのがベンジャミン・ステイシー。1975年に誕生した人物です。当時の報告では、彼もまた紫がかった肌の色をしていました。ブルーピープルとして世間から注目されていた一族の最後の生き残りとして、研究者は度々彼への接触を試みます。

しかし2012年、37歳となったベンジャミン・ステイシー氏を捜索しますが、消息を掴むことは出来ませんでした。肌の色が特殊なため、一般社会で馴染めなかった可能性が高いでしょう。そのため、世捨て人のように隠れて暮らしている可能性があります。

健康面への影響

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青い肌を持つファゲイト一族。健康面への影響が気になるところですが、実際には肌の色が異なるだけで、目立った健康面への影響はありません。一族の大部分は長寿であったこともわかっており、本当にただ肌の色が異なる一族でした。

しかし近親婚を繰り返していたことから、遺伝病の危険性が高かったことは事実。染色体劣性遺伝病へのリスクが考えられますが、ファゲイト一族の中で肌の色以外の特異事情は確認されませんでした。

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世界の珍しい民族

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世界中には、ファゲイト一族のように特殊な文化を形成した民族や一族が他にも存在します。ここからは、世界の珍しい民族をご紹介しましょう!

ムルシ族

エチオピア南部に住む、少数民族のムルシ族。ムルシ族の女性は、唇に大きな皿をはめ込んで生活しています。唇の皮を伸ばし皿を置いているのではなく、唇に穴を開け少しずつ大きな皿をはめ込んでいくのです。ピアスの穴を、向こう側が見えるほど大きく広げている人を見たことはありませんか?同じ原理です。

皿をはめ込むようになった理由は、過酷な歴史が関係しています。ムルシ族が住む地域では昔、奴隷貿易が盛んに行われていました。美しい女性はみな、奴隷として連れていかれてしまったのです。そうした被害を防ぐため、女性たちはあえて醜い姿になろうとしました。それが、唇に皿をはめること。

皿をはめるのは、16歳頃から。現在、奴隷貿易はなくなりましたが、皿をはめる文化だけは残っています。昔のように醜くなるためではなく、美しさの象徴として真逆の意味で行われているようです。

ヒンバ族

ミビア北部から少し離れたカオコランド地方に暮らす、少数民族のヒンバ族。世界一美しい裸の民族とも呼ばれています。その理由は、全身見事なほどの赤茶色だから。ヒンバ族の女性は、一生水を浴びたり体を洗いません。そのため、”オカ”と呼ばれる赤茶色の泥と牛脂を混ぜたものを肌に塗り清潔を保っているのです。

”オカ”は乾燥対策や寒さ対策にもなりますし、虫よけや日焼け防止効果も。”オカ”だけでは体臭を防げないので、香木を焚いています。またヒンバ族の女性は、ヘアスタイルも非常に特徴的。

エクステを編み込み、その上から粘土質の土などを練り込みます。この特徴的なヘアスタイルは、既婚女性のみが許されるもの。3カ月に1回のペースでお直しします。

トラジャ族

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