2019年10月12日 更新

シルバーバーチとは?信憑性は?シルバーバーチの霊訓についても

20世紀初頭に話題を呼んだ霊界通信『シルバーバーチ』。その記録は嘘か誠か。ここではシルバーバーチの霊訓と信憑性、仕事とスピリチュアルの関係、肉食を禁じる考え方、スピリチュアリズムに基づいたお金の使い方について解説していきます。

シルバーバーチの霊訓

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シルバーバーチを語る上で欠かせないのが『霊訓』と呼ばれる物です。霊訓とは、霊界通信で死者の霊から伝えられたことを書籍に記録することです。バーバネルが降霊会の参加者と質疑応答(シルバーバーチを降臨させた状態で)を交わすことも霊訓と呼ばれます。

シルバーバーチは人々にどのような教えを説いたのでしょうか?ここではシルバーバーチの霊訓、思想。身体、精神、霊の三位一体説。シルバーバーチのおける「死」。霊が誕生する理由について解説していきます。

霊的真理の一つ

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シルバーバーチの正体は、3000年前に北米北西部の山脈で暮らしていたアメリカ先住民だと言われています。しかしそれはシルバーバーチが憑依していた相手に過ぎず、本人はアメリカ先住民とは無関係だと主張しています。

シルバーバーチの霊界通信は会話の完成度が非常に高く、テープに録音するだけで誰でも内容が理解できたほどだと言われています。

トランス(霊を憑依させた)状態の霊媒師はまともに会話することさえ難しいと言われていますが、バーバネルはそのような状態にあってもなお、聖職者と討論したり、皮肉交じりの譲歩的な応答をすることが可能でした。

シルバーバーチの霊訓とは

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一見難しそうなシルバーバーチの霊訓ですが、彼の思想は哲学者のような遠大なテーマよりも、初歩的で身近な教えに限定するとされています。

シルバーバーチの霊訓の中でも特に有名なのが、身体・精神・霊の三位一体説です。病は気からという言葉があるように、心の状態は人間の体に深い影響を及ぼします。

シルバーバーチによれば、人間という存在は身体・精神・霊の三つの要素が一体となってできており、肉体は自身の魂を入れておく乗り物に過ぎない。霊こそが真の姿であると説いています。

シルバーバーチの思想と目的

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シルバーバーチの教えは身近な人生問題を多く取り扱うため、降霊会の参加者からも様々な相談を受けていました。シルバーバーチは質疑応答の形式を取り入れることで、彼らとスムーズな会話を可能としていました。

人生問題の他にも、シルバーバーチは輪廻転生の因果が魂の進化のためにあるという教えを説いてきました。そうした心霊主義の真相を知ることで、人はより充実した人生を送ることができると言われています。

彼の思想はやがて、貧困・飢餓の撲滅、動物愛護、肉食断絶を実現させ、様々な面で人類を導くという教えに昇華していきました。

シルバーバーチにおける「死」とは

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シルバーバーチにおける『死』とは、肉体という名の牢獄から霊体が解放されることであり、本来は喜ぶべきものであるとされています。肉体と霊体を繋ぐ魂の緒が切れると人は死に、同時に霊的生命が誕生するという教えです。

インドの輪廻転生観と異なり、霊的生命の誕生は生前の記憶や人格をそのまま継承できます。霊的生命には新たな感覚器官が宿り、活動範囲も飛躍的に広がります(宇宙で生きることも、地上で生きることも可能)。

このような存在になるために輪廻転生を繰り返す必要があるという教えは、シルバーバーチも他の宗教と共通しています。

霊が誕生する理由

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死後の世界を信じる人は多くいますが、その大半は地上(人間界)こそ本当の世界であり、霊界はただの付属的世界に過ぎないと考えています。魂が肉体に閉じ込められた状態では、大半の人が霊界を実感的に捉えることができません。

シルバーバーチは霊界こそが人間本来の住居であり、地上は仮の世界に過ぎないことを明らかにしました。半永久的に存在できる霊界に対し、100年にも満たない地上の人生は、ほんの一瞬の世界に過ぎません。

何百億年か先、地球や太陽系が滅び、宇宙全体が消滅するようなことになったとしても、人間という存在は霊界で生き続けます。スピリチュアルの世界は、宇宙よりも永い無限の寿命をもっているのです。

シルバーバーチの特徴

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シルバーバーチの霊訓はあまりに膨大で、その全てを学べる人はそう多くありません。しかしこれらの霊訓は、全て『人類を救済する霊的知識』に基づいて書き記された物です。

霊訓の全てを理解できずとも、バーバネルの肉体を介して伝えられたシルバーバーチの言葉は、多くの人に精神的な救いをもたらしました。もちろんシルバーバーチとて全能ではなく、彼自身も「将来は、さらに優れた思想が地球上に登場することになる」と述べています。

世の中にはスピリチュアルを怪しい新興宗教のように捉える人もいますが、シルバーバーチの教えに「シルバーバーチこそ絶対」や「シルバーバーチの言う通りにしなければ地獄に堕ちる」などの強迫観念はいっさいありません。

スピリチュアリズムでの「お金」

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世の中にはお金を稼ぐことに執着する人と、それを露骨に毛嫌いする人がいます。しかしスピリチュアリズムはそうした概念を超え、一歩退いた立場からお金と向き合っています。

心霊主義の人々は質素な生活を好み、無理にお金を稼ごうとはしません。お金が嫌いだからではなく、お金に頼らない生活をしているからです。

スピリチュアリズムにとっての『お金』とは何なのか。ここではシルバーバーチの教えを受けた人々が、お金をどのように考えているかを解説していきます。

必要最低限あるだけでよい

Pound Coins Currency Bank - Free photo on Pixabay (383749)

スピリチュアリズムの人々はお金に固執しません。「金銭は生活に必要な最低限の分だけあれば十分」と考え、無駄な浪費を極力抑えるようにしています。

シルバーバーチの思想では霊界こそが本当の世界であるため、地上のお金をいくら集めても意味がないのです。死後の世界に持って行けるのは精神だけであり、お金は持って行けません。

「物やお金に霊的価値はない」と考えるからこそ、余分なお金は他人に分け与えるために神が一時的に預けてくれたものであると、スピリチュアリズムの人々は悟っているのです。

金を稼ぐなという意味ではない

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霊的価値がなければ意味がないと考えているスピリチュアリズムの人々ですが、お金を悪い物と思っているわけではありません。貧乏であろうとお金持ちであろうと、質素な生活を心がけることが大切だと考えています。

重要なのはお金に翻弄されないことであり、スピリチュアリズムの人々は強靭な意志でお金の使い方をコントロールすることができます。

こうした考えを持つためか、スピリチュアリストには意外にも裕福な人が大勢います。お金に固執しないからこそ、質素な生活によって自然とお金が入ってくるのです。

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