2019年8月13日 更新

セーマンドーマンは海女さんのお守り?効果やユダヤとの関係とは

セーマンドーマンという言葉を聞いたことがありますか?ユダヤや神社に関係する、三重県志摩地方の海女さんたちの間で使われていたお守りなんです。今でも使われることがあるというセーマンドーマンの効果とはいかほどものなのでしょうか?

海に潜るということは、もれなく息ができなくなるということです。息を止めた状態のまま『魔物』に魅せられ長く海の中にいることになると、そのまま死んでしまいます。

海女たちは、素もぐりで海に潜り浮上すると、鳥の声に似たような「ヒューヒュー」磯笛を聞かせます。これは、下唇を内側に入れて呼吸を整える音です。波間のあちこちから聞こえます。

浜小屋の竹竿に『出漁』の旗が揚がると一斉に船が出され、10分ほど走った沖合いで海女漁が始まります。冬の漁は想像を絶するほど厳しく、体が冷え切ってしまうと目が眩んで漁ができなくなったり、そのまま溺れてしまいます。。漁の前には、盛大な焚き火で体を温め、漁の後には湯を浴びて暖を取ります。

海草に絡まる

Blue Deep Diving Ocean - Free photo on Pixabay (553248)

海のいたる所に海藻が生えています。体調や調子が良い時の海女漁なら問題ないのですが、女性には月に一度生理があり体調が変化しやすく、雪の日などに一人で海に潜ってアワビやサザエを採るのは、自殺行為とされるほど非常に危険です。

万全な体調でない時に無理をして海に潜ると、いとも簡単に海草に絡められてしまいます。ネックレスのチェーンなどで経験したことがある人も多いでしょうが、海藻も焦ってもがけばもがくほど絡まっていきます。

突然の海の変化

Diver Deep Sea Fishing Oxygen - Free photo on Pixabay (553249)

海は自然からの恵みとされるものなので、一度も同じ波が来ることはなく、一度として同じ海になることはありません。昨日が良かったからと、何時が良かったからと、同じ海の状態になることがありません。

海は瞬間で変わってしまうものです。今まで穏やかだった海が、突然荒々しい海に変わることはよくあります。サーファーは、荒々しい波を待っているので、一日中海にいることもあります。

今では到底信じられないような薄着で、一人で海に向かわなければならなかった海女たちは、海の気まぐれさや恐ろしさを知っていました。

セーマンドーマンとユダヤの関係

Pentacle Wicca Symbol - Free photo on Pixabay (553182)

セーマンドーマンは、海女が『龍宮』へひきこまれるのを防ぐまじないです。龍宮の『龍』は、西洋では『悪魔』とされます。西洋では、666は『悪魔』の数字とされます。陰陽道のシンボルは『五芒星』で、ユダヤのシンボルは『六芒星』です。

陰陽道とは、当時の政治中枢があった京都を『魔』から守ったものです。渡来系の陰陽師が封じた『魔』とは、縄文・出雲系の人々でした。陰陽道では、現在の伊勢神宮=天照大神と天照大神を祖神とする皇室は『五』。渡来人に土地を奪われ丑寅の方角(東北)などに追いやられた縄文系・出雲系は『六』です。

魔と称したり封印を施したり、かつて「五(火)vsと六(水)」の争いの時代がありました。2013年、伊勢神宮(五)と出雲大社(六)の史上初の同時遷宮。2014年、皇室の高円宮家(五)と出雲大社神職(六)のご結婚で、変化し始めています。セーマンドーマンとユダヤも、どうやら関係があるようです。

ユダヤの紋章に似ている

Western Wall Jerusalem Jews - Free photo on Pixabay (553251)

ユダヤの紋章は『ダビデの星』と呼ばれる、ユダヤ教、ユダヤ民族を象徴する印です。二つの正三角形を逆に重ねた六芒星(ヘキサグラム)といわれる形をしており、イスラエルの国旗にも描かれています。

三十年戦争(1618~1648年のプロテスタントvsカトリック戦争)末期の1648年、神聖ローマ帝国側を防衛した民兵軍がスウェーデン軍を撃退し、フェルディナント3世は各部隊に旗印を下賜したが、ユダヤ人の印がまだありませんでした。

イエズス会が「古代イスラエルのダビデ王の『D』=ギリシャ文字『Δ』で、Davidの『D』の字二つを表す三角形を組み合わせた形がよい」とし、ユダヤ民兵部隊に『ダビデの楯』の旗が下賜されました。この印が欧州のユダヤ人社会に野火のように広がり、19世紀にロスチャイルド家の家紋にも取り入れられました。

裏セーマン裏ドーマンがある

Star Of David Symbol Shield - Free photo on Pixabay (553253)

森羅万象には陽(表)と陰(裏)があり、日本人にとって表神道とされる陰陽道の使い手を『陰陽師(おんみょうじ)』と言い、裏神道とされる迦波羅(カバラ)の使い手を『漢波羅』と言います。カバラとは、ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想のことです。

陰陽道では、数字も陰と陽に区別し、奇数は陽数、偶数は陰数と考えます。表の陰陽道でセーマン(五芒星)は「5」で陽数ですが、裏の迦波羅では「1」を足して除数「6」にします。

ドーマンも、表の陰陽道で陽数「9」ですが、裏の迦波羅では「1」を足して陰数「10」にします。=「十字」です。横1本に縦1本線は、元々ユダヤ教と同じルーツだったキリスト教徒が神に誓いを立てるときに行う「十字を切る」という行為で、十字とは陰陽道の奥義『迦波羅』の最重要な象徴です。

セーマンドーマンに関係する神社

Torii Kyoto Japan - Free photo on Pixabay (553254)

セーマン(五芒星)は、西洋魔術で悪魔封じや魔除けなど、力を押さえ込む象徴として使われる『ソロモンの星』と全く同じで、セーマン(五芒星)を上下逆にし、悪魔のシンボルとして使われる『逆五菅星』も全く同じです。

セーマン(五芒星)は、安倍晴明に由来され、安倍晴明をお祀りしているのが、京都市上京区にある『晴明神社』です。セーマンドーマンの神社にはもう一つ、通称「お伊勢さん」と呼ばれる、天照大御神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする『神明神社』があります。

晴明神社

Natural Landscape Plant Cherry - Free photo on Pixabay (553256)

晴明神社は、京都市上京区にある安倍晴明が祀られた神社で、全国各地に同名の神社が存在しています。一条天皇が、1005年に亡くなった晴明の遺業を賛え「晴明は稲荷神の生まれ変わりである」とし、1007年、一条戻橋の北西のたもとの屋敷跡に晴明を祀るために広大な神社を創建しました。

当時の境内は、東は堀川通り、西は黒門通り、北は元誓願寺通り、南は中立売通りまでありましたが、度重なる戦火や豊臣秀吉による都市整備などで次第に縮小し、社殿も荒れたままの状態になりました。幕末以降、氏子らが中心となり社殿・境内の整備が行われ、1950年、堀川通に面するように整備されました。

平成になると、バブル経済崩壊の影響で『パワースポット』ブームが起こり、安倍晴明もブームが起こり、全国から参拝者が訪れるようになり、晴明歿後千年となる2005年『安倍晴明千年祭』が行われました。2017年、1854年に土御門晴雄により奉納されたものを忠実に再現した二の鳥居の社号額が新調されました。

神明神社

Mountain Fuji Japan - Free image on Pixabay (553257)

神明神社は、太陽を神格化した神であり、皇室の祖神とされている『天照大御神(あまてらすおおみかみ)』を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする神社で『神明社(しんめいしゃ)』『神明宮(しんめいぐう)』『皇大神社(こうたいじんじゃ)』『天祖神社(てんそじんじゃ)』とも呼ばれます。

『皇祖神』として、天皇、皇后、皇太子以外の奉幣は禁止されていましたが、朝廷が衰微するに伴い、皇室のためだけの存在から日本全体の氏神・鎮守としての存在へと神社の性格は大きく変わりました。

伊勢神宮のある『伊勢』は、セーマンドーマンをお守りにする海女がいる場所です。

セーマンドーマンは偉大な魔除け

Girl Gazing Sea - Free photo on Pixabay (553258)

セーマンドーマンの発祥の謎は、いろんなものが関係あるとされ続けどんどん大きくなり、日本を超えて海外にまで関係があるお守りと言われ、未だ決定的な確証はされていません。

しかし、三重県の伊勢志摩の海女がお守りにしていたことから有名になった『セーマンドーマン』が、偉大な魔除けであることがおわかりいただけましたか?

昔の人のいうことは、必ず重要な意味があるものだと言われます。セーマンドーマンも、やはり私たちの理解を超えたパワーを持つお守りなのでしょう。知れば知るほど興味深いものです!

3 / 3

関連する記事 こんな記事も人気です♪