2019年10月10日 更新

達磨大師とは?達磨大師の残した名言や伝説とは

だるまというと赤い見た目に怖い顔というイメージがありますが、元ネタである実在の人物についてはご存知ですか。数々の名言や言葉があり、少林寺にも密接な関係があります。だるまにはなぜ手足が描かれていないのでしょう?まただるまさんが残した伝説もあります。

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こちらは直指人心が自分の心を見ることに対して、自分の中にあるさらに奥の仏の心を見ること。
「けんしょうじょうぶつ」と読みます。

成仏と書かれてはいるものの、死ぬことではなく、仏の心という意味です。対象そのもの、つまり仏心仏性とひとつになり、ブッダになりきる、自分の中にある仏心を読み取ることで悟りを開くという意味になります。

仏教の修行において座禅は大切なものですが、決して座禅だけで悟りが開かれるわけではありません。座禅そのものは見性成仏のための一方法でしかないのです。

達磨に関する伝説

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達磨大師の伝説には様々なものがあり、現実的には不可能なものも多いです。「そんなバカな…」と思うものも数知れず。

ですが日本で言えば古墳時代の人物。このあたりの時代は中国でいくら文明が発達していようと、王様や宗教家などのすごい人であれば話を盛っているというのはよくある話。世界中にそう言った話があります。敵にどれだけその人物がすごいのかを大きく見せるためにそう言った表現をすることが多いようです。

達磨大師にもどう考えてもそれはない、矛盾が生じるというものがたくさんあります。

150歳で亡くなった

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まずは超長生き説。150歳まで生きたとされています。現在日本では超後期高齢化が叫ばれていて、120歳くらいの方もいらっしゃいます。寝たきりで老人ホームで暮らしている方も多いです。

120歳と言えば達磨がインドでの修行を終えて中国に旅立った年齢です。三年かけて中国へ降り立ち、そこから嵩山少林寺へ登り、修行を重ねたと言われているのでかなりタフな人物と言えるでしょう。

一説にはその名声に羨む僧から毒殺されたのではないかという話もあります。

9年間座禅を組んでいた

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9年間座禅を組んでいたという伝説。ですがこれは誤解でできた伝説と言われています。

達磨大師が行なっていた修行は壁観と言われるものです。これは「壁のように動かないで真理を見る禅」という意味で、ひたすら座禅を組み続けるという意味ではないのです。

確かに達磨大師の絵を見ると長年飲まず食わずで修行した感じのようにそんなにやせ細っている感じはなく、むしろゴツい印象で描かれていますね。そう考えると修行のしすぎで手足がなくなるという話もなくなります。

キリストの弟子トマスと同一人物

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イエスキリストのトマスと同一人物説。これはトマスが普段イエスに「トマ」と呼ばれていたことからと、中東の人達のような深い彫りで毛むくじゃらの顔の達磨大師の見た目が一致したからです。

しかしこれには矛盾がありすぎ、ありえないというのが定説です。イエス誕生は西暦1年だからです。対して達磨大師は西暦400年後半ごろの人物。実に400年以上の開きがあるからです。それにイエスの直接の弟子であれば仏教を信仰することはないでしょう。

少林寺を確立した

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少林寺と聞いて真っ先に考えるのが少林寺拳法。書物はないのですが、これは達磨大師が確立したと言われています。

現在のように道が整備されておらず、狼やサルなどの野生動物は修行の合間にも襲ってきます。また山賊などもいるので追い払う必要があったのでした。また、長時間座禅を組むことで体が凝り固まってしまいますから少し体を動かすという意味でも発達していったようです。

少林寺の僧兵はとても多くこれまで2000人がなったと言われています。

仏教法具の中には元々は武器だったという道具もあります。密教の仏像がよく持っているのですが。ゆったりと座禅を組むイメージのある宗教ですが意外と激しい一面もあるのですね。

達磨大師の名言

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達磨大師が残した名言は数多くあります。

時々イラストと一緒に書いてあることもあるので見たことがある方もいるかもしれません。名言たちは1500年経過した私たちでも理解でき、色あせることがありません。どれだけ文明が発達しても人の性質は何も変わることはないのだと痛感させられます。

当時の中国の皇帝武帝にも「無功徳」言い切った達磨大師。見返り(煩悩)を求めての善意は無意味であるという意味です。武帝はこれを理解できず、達磨大師が宮中を去った後に非常に後悔することとなります。

達磨大師の言った名言とはどのようなものだったのでしょうか。

全ての人が道を知っているがわずかな人だけ道を歩いている

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私たちは努力すれば必ず報われることを知っています。しかし、その努力の道のりは辛く険しいもので、つい楽な方に逸れていきがちです。達磨大師が行なった辛く厳しい修行での不屈の精神はこの言葉通りのものでした。

道を知っていてもその努力ができているのはほんの少しの人だけ。道草しながら歩いていて、いつのまにかどこを歩いているかわからなくなることもしばしばです。道を見据えることができてこその目標の到達というわけです。

心が差別をすることを邪と言う

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私たちが知らず知らずのうちにしてしまうもの、差別。

自分と違うものを異質とみなすために最初からあるものとも、長く生きている間に身についたものとも言われています。差別することをいけないことだとわかっていながら口に出すことはなくても無意識にしてしまっていることもあります。

「邪」は「よこしま」とも読みます。この心の差別についてはブッダもわざわざ弟子を集めて解いたことでも有名です。それだけ無意識の差別というのは避けて通れないながらもなくすことは困難なものなのです。

気は長く心は丸く

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お寺で長い額縁や掛け軸にかかっていることも多いこの言葉。気を長く持ち心は丸く、穏やかな気持ちでいなさいという意味。

普通に考えればそう過ごしたほうがいいに決まっている当たり前のことなのですが、この現代ではイライラしたり気持ちが狭くなり心がトゲトゲしがち。

この言葉には続きがあって「腹立てず 口慎めば 命長かれ」と続きます。実際に怒ってばかりの人は短命であることが最近の研究で明らかになりました。実際に血圧が上がりますし怒るということはいいことがないのですね。

人は大きく己は小さく

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