2019年3月7日 更新

カウパー液と精子の違いは?妊娠やHIV感染の危険はある?

セックスの時に男性が出すカウパー液はどんな性質があるのでしょうか。カウパー液で妊娠する確率や、HIVには感染しないのか、排卵日以外なら外だしでも避妊になるのかを解説します。またカウパー液の出し方の工夫など、知りたい女性も多いテクニックも具体的に紹介します。

目次

Koli Bacteria Escherichia Coli - Free photo on Pixabay (89879)

セックスのリスクで、妊娠以外に考えなければならないものに、HIVの感染があります。HIVとはどんなものなのか、また感染の経路について説明します。

HIVとは?

Hiv Aids Virus - Free image on Pixabay (89880)

HIVというのは、病気の名前ではありません。ヒト免疫不全ウイルス( Human Immunodeficiency Virus)というウイルスのことです。HIVとエイズ(AIDS)を同じ意味だと思っている人がいますが、関係はありますが違うものです。

HIVは、人の体にある、免疫細胞に感染してこれを破壊するウイルスです。免疫細胞というのは、様々な細菌やウイルスといった病原体から体を守る働きをする細胞のことです。HIVに感染すると、これらの免疫細胞が破壊されてしまいます。

ちょっとした風やケガをしてもそれを治すことができなくなり、最終的には後天性免疫不全症候群 (AIDS)に至ってしまう恐ろしいウイルスです。

HIVの感染経路

Arrow Point 3D - Free image on Pixabay (89892)

HIVに感染すると、ウイルスは血液、精液や膣分泌液、母乳などに分泌されます。HIVに感染した人のこれらの分泌されたウイルスが、粘膜に触れたり、血管に入ったり、また母乳を飲むことでHIVに感染します。

ですから、感染経路で主なものは、セックスで粘膜からウイルスに感染する「性的感染」、傷口から血液にウイルスが入ってしまうの「血液感染」、母乳を飲むことによる「母子感染」があります。

セックスをする際に、コンドームを付けずに生で挿入をすると、セックスの相手がHIVを持っていた場合、自分にもそれが感染してしまう可能性が高いのです。

カウパー液にもHIVが含まれる

Monster Red Eyes - Free image on Pixabay (89894)

HIV感染の中で、現在では8割が「性的感染」と言われています。HIVは、精液や膣から出る分泌液にも含まれていますが、カウパー液にも含まれています。ですから、「外だし」セックスはもちろん、カウパー液がついた手が粘膜に触れるだけでも感染します。

生での挿入をしなければ感染しないかというと、そんなことはないのです。例えばカウパー液が口に入る可能性のあるフェラチオをしただけでも感染します。HIVに感染している可能性がある相手とのセックスは注意しなければなりません。

妊娠やHIV感染を避けるためのコンドームの正しい使い方

Condoms Condom Rubber - Free photo on Pixabay (89895)

避妊や、HIV感染の予防、またその他の性病に感染しないためにも、コンドームを正しく使う方法を知っておかなければなりません。意外ときちんと知られていない正しい使い方を紹介します。

最初から終わりまで装着する

Gas Mask Poison Protection - Free photo on Pixabay (89908)

膣の中で射精をしなくても、カウパー液が膣内に入ることで妊娠やHIVに感染する可能性がある以上、ほんの少しであっても生での挿入は避けなければなりません。もちろん、妊娠をしてもいい場合や、相手がHIVに感染していないことが確実な場合は大丈夫です。

しかし、それでも性病を移したり移されたりする場合があります。性病は、他の人とセックスをしなくても、ひとりでにかかってしまうものもあります。

安全なセックスのためには、挿入する前にコンドームを付け、射精し終わるまで外さないことが重要です。

爪で傷つけないようにする

Claws Bird Falcon - Free photo on Pixabay (89914)

せっかくきちんとコンドームを付けていても、肝心のコンドームに傷がついていては意味がありません。精子がその傷から漏れてしまったり、HIVがそこから感染することもあります。

コンドームは、最近では非常に薄いタイプのものも出ていますが、その分ほんの少し爪がひっかかってくらいでも傷がついてしまう可能性が高くなっています。また、丈夫なタイプのコンドームでも取り扱いには十分な注意が必要です。

特に女性で爪を伸ばしている人や、男性でも爪を短くしていない人は気づかないうちにコンドームに傷をつけてしまうことがあります。コンドームに触るときは、爪が当たらないようにしましょう。

フェラをする際もコンドームを着用する

Condom Preservativ Rubber - Free photo on Pixabay (89931)

フェラをして口から妊娠することはありませんが、フェラの最中にカウパー液が手についてしまったりすることがあります。また、HIVが含まれたカウパー液を口に入れてしまうと、HIVに感染してしまいます。

フェラのときからコンドームをしなければならないと知っている人はほとんどいません。また、フェラくらい安全だと思っている人はたくさんいます。しかし、安全なセックスをするためには、フェラの段階でもコンドームの着用が必要です。

二重に使用するのは避ける

Woman Fashion Coat - Free photo on Pixabay (90060)

敢えて感度を下げるために、コンドームを二重につけてセックスをする人もいます。しかし、コンドームを二重に使用してしまうと、コンドームが破れてしまったり、また外れやすくなったりしてしまいます。

初めから付けていて、また付けたときには傷をつけていなくても、セックス中に破れてしまっては意味がありません。コンドームの効果をきちんと発揮させるためにも、コンドームを二重にして使うのはやめましょう。

どうしても薄いコンドームが嫌な場合は、厚手タイプのコンドームがありますので、それを使うようにしましょう。

ゼリーや潤滑油を使用する際は水溶性のものを使う

Alcohol Gel Hygiene Disinfect - Free photo on Pixabay (90069)

コンドームと合わせてゼリーや潤滑油を使うときには、水溶性のものを選ぶようにします。そうしないと、ゼリーや潤滑油の成分で、コンドームが破れやすくなったり、穴が開いてしまったりすることがあります。

正しい使い方や、注意点などの詳しいことは、コンドームの説明書をしっかり読んで十分に注意して使うようにしましょう。せっかくきちんとコンドームをつけてセックスをしても、使い方を間違えて効果が得られないということがないように気をつけましょう。

性質を理解して安全なセックスを楽しもう

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