2019年3月7日 更新

カウパー液と精子の違いは?妊娠やHIV感染の危険はある?

セックスの時に男性が出すカウパー液はどんな性質があるのでしょうか。カウパー液で妊娠する確率や、HIVには感染しないのか、排卵日以外なら外だしでも避妊になるのかを解説します。またカウパー液の出し方の工夫など、知りたい女性も多いテクニックも具体的に紹介します。

目次

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避妊のためには、コンドームを使うことが一般的です。しかし、その肝心のコンドームの外側に精子が付着していれば、挿入した時膣内に精子が入ってしまうことになります。

射精自体はコンドームを着けてしたとしても、外側に精子が付いてしまう可能性があります。コンドームの外側を触る手に精子が付いていれば、当然コンドームにもその精子が付いてしまいます。

カウパー液には、精子が含まれる可能性があります。つまり、カウパー液が付いた手でコンドームの外側を触ってしまうと、妊娠してしまう可能性があるということです。カウパー液が付いた手でコンドームを触るのは危険だということです。

2回目のセックスで精液が混ざる危険性

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コンドームを使用せず、生でセックスをしても、膣の中に射精をしなければ膣内に入る精子はカウパー液に混ざった精子だけですので、妊娠する可能性は決してゼロではありませんが非常に低いとは言えます。

しかし、一度射精をした後もう一度セックスをするときには注意が必要です。一度目のセックスで射精した精液の残りが、尿道にとどまっているからです。その状態でカウパー液が出ると、そのカウパー液には精液が混ざっていることになります。

カウパー液だけなら漏れ出ている精子の量もわずかですが、精液が混ざると含まれる精子の数も格段に多くなります。そうすると、膣内にカウパー液が出ただけで妊娠してしまう可能性も高くなってしまいます。

カウパー液に精子が混ざる危険性

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カウパー液自体には精子は含まれていません。しかしカウパー液が出ている時は、射精の準備段階と言えます。射精の時には、もちろん精子の混ざった精液が出ますが、射精をする前でも精子は尿道に出るごく近くに溜められています。

そのため精子が尿道に漏れ出てカウパー液に混ざってしまう可能性があるのです。精子の量が少量であれば、膣内に入っても妊娠する可能性は低くなります。

しかし、どんなに少量であっても膣内に精子が入ってしまえば、子宮に到達して卵子と受精する可能性は、ゼロではありません。カウパー液しか出ていない状態だからといっても、避妊をしたいならば生での挿入は危険です。

外だしで妊娠する確率は?妊娠を避ける方法

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カウパー液で妊娠する危険がある以上、外出しをしたからといって避妊の安全性は100%ではありません。実際にどれくらいの確率で妊娠してしまうのでしょうか。また妊娠をできるだけ避けるにはどうしたらいいのでしょうか。

外だしで妊娠する確率

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セックスの時、生で挿入をして射精だけ外にする「膣外射精」のことを、通称で「外だし」といいます。外だしをするのは、もちろん膣内に射精をするよりも妊娠する可能性は低くなります。しかしもちろんゼロではありません。

一括りに「外だし」といっても、途中まではコンドームを付けていたのか、または最初から生で挿入をしていたのかなどによっていろいろ変わりますが、一説によると「外だし」で妊娠する確率は4~18%と言われているそうです。

1回ごとの可能性はさほど高くない方法で「外だし」をしていたとしても、毎回「外だし」でセックスをするなど、回数が多くなれば妊娠する可能性は高くなっていきます。「外だし」で妊娠してしまう危険性を十分考えましょう。

カウパー液に精子が混ざらないようにする方法

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カウパー液に精子が全く混ざっていなければ、妊娠することはありません。つまり、カウパー液に精子が漏れ出ないようにすることができれば、カウパー液が出ているだけの状態では生でセックスをしても妊娠しないということになります。

カウパー液に精子が混ざる可能性としては、射精前に精子が尿道に漏れ出てしまう場合と、尿道内に活きた精子が残った状態でカウパー液と一緒に外に出される場合があります。このうち、射精前に精子が漏れ出るのは防ぐことができません。

その場合の妊娠の確率はかなり低いのは確かですが、ゼロではありません。尿道に残った精子をカウパー液に混ざらせないようにするには、一度射精した後に生でセックスをしないようにすることでそれが膣内に入ることは防げます。

排卵日の2~3日前は避ける

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膣内に精子が入ってしまったとしても、精子が生きている間に卵子に到達しなければ妊娠はしません。女性の排卵は、周期がありますから、排卵日の近くで膣内に精子が入らないようにすることで妊娠は防ぐことができます。

卵子は排卵後6~24時間で死んでしまいますが、精子の寿命は2~3日です。ですから、排卵日の2~3日は妊娠の可能性が高くなる「危険日」となります。しかし、排卵日を避けて「外だし」セックスをしても、妊娠を必ず防げるわけではありません。

排卵日は、周期の安定した女性であっても、日常生活のストレスやちょっとした体調の変化で狂うことがあります。あくまで妊娠の可能性を下げることができる、というつもりでいましょう。

妊娠しやすい女性は避ける

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女性も、人によって妊娠しやすい人と、妊娠しにくい人がいます。普通にセックスをしているだけで、子どもが何人もいる女性もいますし、子どもが欲しくて「妊活」や「不妊治療」をしても妊娠できない女性もいます。

これは、もともとのホルモンのバランスなどの体質の影響や、子宮筋腫などの影響、また妊娠中絶手術をしたことの有無などによっても変わります。

妊娠しやすい女性は、同じ方法でセックスをしても他の女性よりも妊娠する可能性は高くなります。そういった女性は、「外だし」セックスでも妊娠する可能性は高いので、避妊をするなら確実な方法をとることをお勧めします。

タバコやアルコールで精子の力を弱める

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タバコやアルコールに含まれる成分は、精子の力を弱める働きがあります。妊娠をしたい女性や男性は、タバコやアルコールは辞めたほうがいいといえます。しかし逆に、タバコやアルコールは妊娠の可能性を下げる働きがあるとも言えます。

しかし、精子の力を弱めるといっても精子を全滅させるような影響があるわけではもちろんありません。また、妊娠の可能性を下げるためだけに、タバコを吸い始めたり、アルコールをたくさん飲むのはよくありません。

タバコやアルコールは、妊娠の可能性を下げる以外に、体にとって悪い影響を与える可能性があります。不確実な効果のためにタバコやアルコールに頼るのはやめた方がいいと言えます。

入浴後は避ける

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女性は、体温が0.2℃から0.3℃上昇すると、妊娠する確率が上がると言われています。妊娠するための取り組みである「妊活」をしている女性は、体を冷やさないようにゆったりお風呂に入ることがすすめられています。

つまり、妊娠を望まない女性の場合、体温がわずかに上昇した状態の時にセックスをするのは避けなければならないということになります。避妊の効果が確実でない「外だし」セックスは特にお風呂上りには避けなければなりません。

もちろん、お風呂上りの時間を避ければ妊娠しないというわけではありません。あくまでも、それ以外の時と比べて妊娠しやすいのがお風呂上りくらいの体温のときというだけですので、逆に体温が低い時でも妊娠する可能性はあります。

カウパー液でもHIVに感染する可能性はある

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