2019年10月20日 更新

子供の作り方を説明する方法は?初めて知った時の感想と正しい性教育

わが子と性の話をするのは、どんな時でもやや抵抗を感じるものです。自分も経験してきたことなので詳しく説明するのは恥ずかしさを伴いますが、性の知識を正しくつけさせてあげるのも親の大切な役割です。子どもに「赤ちゃんのでき方」を適切に説明する方法を考えていきましょう。

海外からの絵本に「ぼくどこからきたの?」という作品があります。(作:ピーター・メイル、絵:アーサー・ロビンス)この作品を訳したのが、日本の児童書・児童文学・詩の代表とも言える谷川俊太郎さんです。

上記の絵本よりもどちらかとフランクな展開でユニークさが溢れていますが、海外の作者だけに胡麻化すことなくセックスについてもしっかりと説明が書かれています。母親目線、女性目線での性教育の本が多いと言われている中で、男の子からの目線でもしっかりと描かれています。

また、行為そのものだけでなく「両親が愛し合って至った行為であること」がしっかりと説明されているので、読み進める中で子供が親に感謝したり尊敬する発言を聞くことが出来たというコメントも多くありました。「赤ちゃんのその後の成長」についても描かれている点でも、高評価を得ている作品です。

おちんちんのえほん

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「ぼくはどこからきたの?」と同様に男の子目線で描かれている絵本で、テレビ番組でも紹介されたことがある絵本です。主人公は男の子で、「女の子とはどこが違うの?」「どうやって僕は生まれてきたの?」という疑問を一緒に関あげるという形で話と説明が進んでいきます。

男性と女性の体の違いという基本的なところから説明をしてくれています。プライベートゾーンの説明として「水着で隠すところ」=人に見せる部分ではないこと、という風に身近な経験から連想させてくれるので、小さい子でもイメージがしやすいです。

また、プライベートゾーンから派生して「性被害」の危険性やその予防方法、遭った時にはどうすればよいかまでもきちんと説明してくれているので、親目線からも見ても安心できる内容です。

子供の作り方を小さい頃から教えないデメリット

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親であればなかなか難しい我が子との「性」についての話ですが、いくら恥ずかしいからといって全くさけていてはいけません。「性」は単なる興味本位ではなく、将来子供を授かり、家庭を営む上でも真剣に考えなければならないことです。

もし家庭内で「性」についての話をほとんどせず、「子供の作り方」を小さいころから教えないと、どのような影響が我が子に起こり得るのでしょうか。

まだ先の事…とは言わず、一緒に考えてみましょう。

性知識を知らないまま大人になる

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「子供は自分で学んで育つ」。よく教育本や教育雑誌で目にするフレーズです。確かに、自ら進んで意欲的に取り組む子供に育ってほしいというのは殆どの親が願うことでが、映像や雑誌でも消費者の興味を引こうと過激な表現が多く用いれるため、思春期を経る中で「性」は知識ではなくみだらな行為としてのイメージが強くなってしまいます。

「性行為」はあくまでも子供の誕生に至るまでのプロセスという認識なく大人になってしまいます。

AVなどのアダルト商品の知識が正しいと思ってしまう

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上記でも記述した通り、AVなどのアダルトビデオは見る側を惹きつけるために非常に過激に作られてしまいます。正しい知識がないうえ、そのような媒体のみだけを目にしていると、性=アダルト商品から得た知識がそのまま正しいと考えてしまいます。

そうすると男性の場合、大人になった後でアダルト商品で見たわいせつ行為や強姦といった犯罪行為を実際に行ってしまい、多くの女性に精神的にも身体的にも多大なダメージを与えてしまいます。

女性の場合、自分の体でも大切にせず売春や風俗といった場所で乱用してしまい、結果的に自分の将来にも取返しがつかない傷を負ってしまうことになります。

ニヤニヤしながら人に子どもの作り方を聞く

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中学生から高校生の中でよく見られる光景です。興味本位での知識しか持ち得ていない思春期の子ほど、「性=いやらしいこと」というイメージを持ってしまい、相手もその話を恥ずかしがるだろうと確信を持ちながら「子供ってどうやってできるの?」と嫌がらせのように質問をし続けることがあります。

小さい時から「性=子供が生まれるまでの大切な過程」ということをしっかりと教わっていれば、決して子供の作り方は恥かしいことではないとわかるはずです。

子供の作り方を初めて知った時の感想

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子供に教えることを考えると「恥ずかしい」「言いにくい」と考えがちな「性」の話ですが、目線を少し昔に戻して、実際に自分たちが知った時の感情を思い出してみましょう。

我が子も全く同じ、というわけにはいきませんが、「性」について説明したあとの子供達のケアも考慮すると、決して無駄なことではないはずです。ここでは、実際に感想を持った子の意見と、子育ての書き込みに寄せられた母親たちからの意見も一緒にご紹介します。

悲しかった

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純粋な子供時代だったほど、この感想を持った人は多いのではないでしょうか。子供心にも「コウノトリが運んできてくれたんだ」「神様のおかげだったんだ」と、何か良い事の結果として自分が生まれたと信じてきた子にとっては、その綺麗なイメージや記憶が違ったと知ることは確かに悲しいでしょう。

また、もし親が別のおとぎ話や冗談めいた話で濁しながら説明していたのだとしたら、「親は知ってして別の説明をした」という、嘘をつかれたことの事実を知って悲しい、という場合もあることでしょう。

「悲しい」の感情の原因は性的な行為そのものを悲観的に思うというよりも、自分が信じていた話(人)が違っていたと知ることによるものです。まだそれぞれのプライベートゾーンを見せることが恥ずかしい、と感じられない年齢の子にとっては、子供の作り方そのものがどうというよりも、親の対応に注意が向くものです。

なんとも思わなかった

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子供達はとても純粋です。「性」についての実際の行為や仕組みを知っても、意外と「そ~なんだ~」と受け入れてくれる子供が多いです。絵本の読み聞かせのコメントや子育ての投稿を見ても、「『お母さん達すごいね』って子供が爽やかに言ってくれた。」「意外にも素直に受け入れてくれていた。」という意見が多いです。

低学年までのまだ無垢さが残る年齢に「性」の実際のことを伝えると、邪な思いや感情ぬきに素直に入ってくれることが多いようです。その点でも、やなせさんが出した「なぜなの、まま?」の絵本は、3歳児から性教育について抵抗なくかかわれる本として評価が高かったことが納得できます。

騙されていた!と思った

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昔話の箇所でもお伝えしたように、「性」についての話題を避けようとする親はいろいろな方法で、子供が納得しやすく自分も説明を逃れられる話を探してきます。コウノトリのお話や桃太郎のお話も、純粋な子供であれば「そうなんだ!」とすぐに信じてしまっていたことでしょう。

学校や外の世界とのかかわりが多い子供は、親以外から子供の作り方を何となく知ることになると「あぁ、説明しにくかったんだ」「恥ずかしかったんだ」と察してくれる子もいますが、誰もがみんなそんなに冷静なわけではありません。普段から親とよく一緒に出掛けたり、行動を共にする子ほど「騙されていた!」とこだわることが多いです。

ショックを受けた

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