2019年3月19日 更新

「まぐわう」の意味と語源は?まぐわうの類語やその他エロ用語の古語も

まぐわうという言葉の意味を知っていますか?若い人はあまり使わないでしょうし、知らないかもしれませんね。実は漢字で書くと、とても深い意味を感じられる日本の古語です。今回は、まぐわうという言葉の意味や類語、語源などを詳しく解説していきます!

古語になっているその他のエロ用語

Byōdō-In Buddhist Temple - Free photo on Pixabay (110484)

古事記にもあるように、我が国の神話は海外と違って、男女の神が「まぐわう」ことにより誕生しました。そのことから、日本人は昔から性に対して大らかで、性交は神聖さや神秘性を感じる行為でした。その為か、古典文学は源氏物語を始め、男女の恋愛を含め「まぐわい」を表すお話は、たくさん存在しています。

ある意味、若い男女の初めて用の指南書替わりにもなりました。また、平安時代などから始まった和歌は、現代のラブレターやメール・LINEのような役目をしており、恋人に送る文章にはエロは付き物ですよね?しかし、ロマンティックさが無ければ、昔も今も女性はその気になることが難しい訳です。

それらも含め、いかに女性をその気にさせるか、またはどのくらい愛しているのかを伝える為、昔も今も、男性は日々、素敵な言葉を考えてきたのです。ですから、そのようなエロい用語は「まぐわう」の他にもまだまだあるのです。ここでは、古語になっているエロ用語を紹介します。

色々し

Romantic Hug Togetherness - Free photo on Pixabay (110571)

「色々し」は、いろいろしと読みます。
意味としては、好色だということです。ようは、セックスが大好きだったり、好きそうに見えるほど色っぽさを感じる男女のことを指して使う言葉です。

「あの人エッチだよね~」的ニュアンスがありますが、古語として使われる意味では、源氏物語に登場するモテモテ、女たらしの光源氏君のように、どの女性も何故か虜にしてしまう、魅力的な人という意味で使われています。

色めかしい

Woman Girl Model - Free photo on Pixabay (110623)

「色めかしい」も、「色々し」と似たような意味で、好色な人という意味があります。

男女のアバンチュールが好きで、セクシーな魅力ある人というニュアンスでしょう。華やかで、皆の注目を浴びる人という意味もあります。

源氏物語は、朝廷内での男女の恋愛話です。ある意味現代の少女マンガや、レディコミのように、恋愛や駆け引き、嫉妬やスキャンダルなどなど、現代の女性も好きな内容の話なのです。女性が好む恋愛話なのですから、当然、主人公である光の君や、その友人の宰相の中将のような、色めかしい素敵な男子が必要ですよね?

かはつるみ

Man Nude Sexy - Free photo on Pixabay (110643)

「かはつるみ」は、「かわつるみ」と読み、現代で言えば男性のオナニーのことです。日本語で言えば「手淫」と言って、手コキにも当たります。

少し話はズレますが、日本人の8割近くが仮性包茎です。そこで現代でも「皮オナ」と言って、余った皮ごと亀頭にずらして刺激するオナニーをする人が多いですが、昔の人もそうだったのでしょうか?「かはつるみ」は、そこからきたような語感ですね。

「かは」は皮、「つるみ」は交わると言う意味ですから、男色のことも「かはつるみ」と表現します。昔の僧侶などは妻帯禁止で、女性と交わることは禁止でした。そこで稚児という、少年相手の男色が多くあったので、男同士で手コキを互いにすることも、「かはつるみ」と呼びます。

契り

Couple Love Lovers - Free image on Pixabay (110704)

類語でも登場しましたが、「契り」も古語です。「まぐわう」という意味だけではなく、婚約や結婚を意味する言葉でもあります。

どちらかと言えば、2人が初めて結ばれる儀式的な意味合いもあり、初夜に近い感覚です。永遠の愛を誓い、処女を授けて、あなたの物になりますという気持ちも含んでいるでしょう。

永遠に添い遂げられるなら、女としてはとても理想的な幸せですよね?しかし、中々現実は上手くいかないこともあります。その為、昔から婚約や結婚という契約を交わし、それを破った場合のペナルティもあるのです。契りを結ぶということは、それなりに覚悟もいるということですね。

ほと

Uterus Ovary Ovaries - Free image on Pixabay (110732)

「ほと」とは、女性のアソコのことを言います。
女性器の別名は古語以外にも、たくさんありますが、「ほと」は女性器に似た湿地帯などの土地で、地名に使われていることもあります。

古事記では、国産みをし終わったイザナギとイザナミは、次に神達を産むことになります。最後に生まれた神は、「カグツチノカミ」という火の神で、この出産によりイザナミはアソコを火傷して、死んでしまったことから、「火門」や「火戸」と書いて、「ほと」と呼ぶこともあります。

たまには歴史が題材の官能小説を読んでみてはいかが?

Reading Book Vintage - Free photo on Pixabay (110758)

現代人はネットや、動画などの登場により、益々文章を読むことが減ってきています。特に若い男女や多くの女性は、長文を読むことが出来ないという人が増えています。

読書をする人でも、古語や古文と聞くと、苦手意識が先に来てしまい、あまり歴史系には手を出さない人も多いですが、安易な動画やマンガなどは、視覚だけで理解出来る為、妄想力や想像力を人間から奪います。妄想力や想像力が無いと、性欲も薄まり、益々人々はやる気を失うのです。

人間関係も希薄になって、セックスレスだらけになってしまえば、少子化問題も解決できません。たまには歴史が題材の官能小説や、古典の現代語訳などで、古語と触れ合い、性に対する大らかさをこの国は取り戻さねばいけません。そうすれば、もう少し生きやすい世の中になるのです。

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