2019年3月19日 更新

「まぐわう」の意味と語源は?まぐわうの類語やその他エロ用語の古語も

まぐわうという言葉の意味を知っていますか?若い人はあまり使わないでしょうし、知らないかもしれませんね。実は漢字で書くと、とても深い意味を感じられる日本の古語です。今回は、まぐわうという言葉の意味や類語、語源などを詳しく解説していきます!

まぐわうの意味と語源

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「まぐわう」、「まぐわい」と聞いてどんな風に感じますか?卑猥な印象を持っているあなたは、大まかな意味を知っているのでしょう。しかし、卑猥だと感じているのなら、それは少し誤解しています。

全く想像も出来ないという人は、この言葉の正しい意味を知ると、現代人が使う同じような意味の単語に、とても軽さとつまらなさを感じてしまうでしょう。ここでは、「まぐわう」という言葉の意味や、類語などを解説します。

まぐわうの意味

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「まぐわう」の意味とは、簡単に説明すればセックスのことです。日本語で言うならば、性交です。最近でこの言葉を使うとすれば、エロ漫画や官能小説などが多いでしょう。

現代のエロネタで書かれると、いかにも卑猥な感じのイメージを持ってしまう人が多いのですが、「まぐわう」はそんな卑猥な言葉でも、単なる性欲を満たすだけのものではありません。

日本では古来より、目と目を合わせ、見つめ合いながら、男女が愛を交わすことを「まぐわう」「まぐわい」と呼ぶのです。

まぐわうの語源

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日本の始まりが書かれている、日本最古の歴史書、「古事記(こじき)」を知っていますか?
「まぐわう」「まぐわい」は、この古事記に初めて登場する言葉です。8世紀頃に書かれたこの古事記の冒頭には、イザナギとイザナミという男女の神が登場し、まぐわりをして国産みを担当するのです。

2人は最初、大きな柱を作り、神殿と寝所を作ってから、互いに柱の周りを回って「なんて素敵な男(ひと)でしょう」「なんて素敵な女(ひと)だ」と目を見つめ合い、愛を交わしてまぐわりました。しかし女であるイザナミから声を掛けたことにより、ヒルコという失敗作が誕生してしまうという話から始まります。

2人は国産みに失敗したことから、今度は男であるイザナギから声を掛け直し、改めてまぐわったことで無事に淡路島が誕生し、その後続々と日本国を生み出していくのです。このことから、古来より女性とまぐわう為には、男から声を掛けるものという概念ができたのですね。

まぐわうの漢字

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「まぐわう」は漢字で書くと、意味と同じように「目合う」と表します。正に、目と目を見つめ合わせるということです。古事記などに登場する別の書き方では、当て字で「麻具波比(まぐわひ)」とも表しています。

「目合う」と書くと、セックスという単語はとても軽い響きに思えますよね?古来より日本は性に対して、とても大らかでした。そこに卑猥さなど無く、子を産み子孫を繋いでいくと言う、神秘的で素晴らしい行為だったのです。

性行為は気と魂の交換であり、男女互いに対する愛や情、慈しみと尊敬などの心を持ち、互いの違いを感じ合う秘め事でした。人付き合いが希薄な現代こそ、セックスよりも「目合う」を目指したいですね。

まぐわうの類語

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「まぐわう」という言葉は、男女が性行為をすることなので、似たような言葉はたくさんあります。しかし、現代で使われるセックスを表す言葉は、どこか卑猥で軽いものだと先程も説明しました。

何故そうなってしまったかと言えば、明治維新後キリスト文化を持つ西洋人が、この国に入り込んでから現代に至るまで、日本人の性に対する価値観をすっかり変えられてしまったからです。

そのようなことを踏まえて、ここでは「まぐわう」という言葉の類語を紹介します。それぞれの違いを見比べてみて下さいね。

肉体交渉をする

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「肉体交渉とは」、読んで字のごとく、セックスさせて下さいと交渉することです。ただし、この場合身体だけの関係を望んでいるだけであり、そこに愛はありません。

どちらかと言えば、性欲のみに突き動かされ、付き合ってもいないし、好きな人でもないが「やりたい」ということで、その対象の人にセックスをお願いするということです。

良くありがちな、「先っちょだけ!」「1回だけやらせて?」など、男性に懇願された女性もいるのではないでしょうか?これが肉体交渉なのです。

体を重ねる

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「体を重ねる」もどちらかと言えば、ニュアンス的にセックスだけの関係のことを指す方が多いでしょう。

ただ、単発な「肉体交渉」と違って、「重ねる」ですから、何度も同じ相手とセックスしている訳です。そうすることで、互いに愛情を持ちやすくなるのも、肉体交渉とは少し違いがあります。

単純にそれが独身同士のセフレ程度ならば、何れ恋人に昇格することもできて、何ら問題はありません。しかし、どちらかに恋人がいたり、片方が既婚者、または二人とも既婚者などの場合、辛い恋になってしまうのは必定です。

枕を交わす

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「枕を交わす」も「まぐわう」に近く、古語でのセックスするということです。

「枕を交わす」は、結婚したパートナーと、愛のある性交をするという意味合いなので、「まぐわう」と近い表現方法でしょう。

結婚していなくても、好きな人と結ばれるという時にも使うので、初めて二人の夜を迎えるという時に使うことが多いです。何となく2人のドキドキ感が見える、素敵な表現ですね。

契りを結ぶ

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「契りを結ぶ(ちぎりをむすぶ)」は、契約の契を使っていることからも分かるように、これから夫婦になるという男女が愛を約束し、性交するということです。

昭和の頃の、五木ひろしの歌にも「契り」という歌がありまして、その冒頭でも、「あなたは誰と契りますか 永遠の心を結びますか」と使われています。このように、契りとは大切な相手に対して、永遠の愛を誓ってする性交なのです。

この言葉も古語ですが、結婚するという意味でも使われます。ニュアンス的には、「まぐわう」とも一番近い表現でしょう。単純に身体だけの関係より、女性にとってはこのような、愛を誓いあうセックスが理想ですよね?

性行為をする

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「性行為をする」とは、セックスすると同義語です。この言葉も意味合い的には、単純に性欲から身体の関係を結んだということです。

人間ですから当然誰しも、ムラムラする時もあるので、それ自体が悪い事ではありません。ですから「性行為をする」という時は、互いに快楽を味わうという意味でもあります。この場合、子作りが最終目的にはなりません。

男女が膣にペニスを挿入すると言うこと以外に、口や手を使ったりのオーラルセックスや、アナルプレイなど、男女のカップルに限らず、エッチなことをする時にも使います。

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