2019年3月16日 更新

障害者の性事情は?当事者が抱える悩みと性介護の実態

障害者を対象にした「性介護」といったサービスに、注目が集まっています。自身で性欲を満たすことができない障害者にたいして、女性介護士が性的行為の手助けをするのです。この記事では、知られざる障害者の性や、それらをサポートする性介護の実態についてご紹介していきます。

Hospice Wrinkled Hand Elderly - Free photo on Pixabay (106714)

ここからは、障害者への性介護の内容について、詳細にご紹介していきます。利用を検討している人や、どういった行為が行われているのか知りたい人は、参考にしてみましょう。

衣服を脱がせる

Blue Jeans Belts Belt Buckle - Free photo on Pixabay (106716)

男性障害者の射精介護サービスを行うのは、女性キャストが大多数になります。まず、障害者の衣服を脱がせるのですが、この場合、下半身だけがほとんどで、まれに上半身も衣服を脱がせる場合もあるようです。

この時、性介護を行う女性は、衣服を脱ぐことはありません。また、基本的に障害者から、女性キャストに触れることはできず、障害者男性は受け身となります。

ローションを使い勃起させる

Shampoo Bottle Isolated - Free photo on Pixabay (106719)

続いて、障害者男性の男性器を勃起させます。その際使用するのが、ローションです。射精介護サービスを行う女性キャストには、研修があるようで、手慣れた流れで男性器を勃起させていきます。必要であれば、アダルトビデオを放映したり、雑誌を見ることもできるようです。

障害によって、下半身の感覚が鈍かったり、勃起しない障害を持っている場合は、射精介護サービスの利用は難しいでしょう。

コンドームを装着しピストン運動

Condom Safe Sex Aids - Free photo on Pixabay (106720)

男性障害者の男性器が勃起した状態になると、コンドームを着用します。勃起させるまでは、素手で作業を行う場合もありますし、手袋を着用する場合もあるようです。

挿入しないのにコンドームを着用させるのは、射精後の処理負担を減らしたり、性病や感染症の予防になります。射精すると、広範囲に精子が飛び散る恐れもあるため、コンドームの着用は必ず行われるのです。また、コンドーム着用は、女性キャストの感染症予防や、障害者自身の身体を守る行為となります。

コンドームを装着後、男性器を上下にピストン運動させ、射精を促すのです。細かく時間は設定されていませんが、障害によって長い時間性介護が必要な場合もあるため、性介護サービス側と事前の話し合いが必要になります。

射精後の精液の処理

Condoms Condom Rubber - Free photo on Pixabay (106731)

障害者が射精を行った後は、コンドームを外し、男性器を綺麗に洗体します。必要であれば、汚れ防止のシートをベットに敷く場合もありますが、それらは性介護終了後、全て回収してくれるため、障害者側が用意するものはありません。

女性の性介護がないのはなぜ?

Student Typing Keyboard - Free photo on Pixabay (106733)

男性障害者向けの性介護サービスがあるということは、女性障害者向けの性介護サービスもあるのではないかと考えるでしょう。しかし、女性障害者向けの性介護サービスは、現段階では目ぼしいものが存在しません。なぜ、男性障害者向けサービスはあるのに、女性障害者向けサービスは存在していないのでしょうか。

ここからは、女性障害者向け性介護サービスが存在しない理由について、解説していきます。

ニーズがない

Summerfield Woman Girl - Free photo on Pixabay (106749)

男性と同じように、女性にも性欲がありますし、それは障害を持っていても同じです。しかし、一般人と同じように、女性の性欲はそれほど強いものではありません。全く性欲を感じない女性もいますし、男性のように溜まったものを出したいという欲求もないのです。

つまり、女性障害者の性へのニーズがないことから、サービスが存在していないといえます。しかし、全くニーズがないというわけではないのです。「性」について、内向的である日本人ですが、女性はさらに発言しにくい部分があります。障害者女性となると、さらに発信しづらいと言えるでしょう。

そのため、大手企業やそういったサービスの提供を考えてる人たちにニーズが届きづらいことも、女性障害者向け性サービスの発展を妨げている要因といえます。

ケアの基準が難しい

Girl Bed Hair - Free photo on Pixabay (106750)

女性障害者向け性介護サービスが発展しない要因は、サービス内容の基準設定が難しいことも関係しています。男性のように、「どこまで」という区切りがつけにくいことから、サービスとして確立させづらいのです。

男性は「射精」という明確な基準が存在していますが、女性にはそういったものがありません。「イク」という状態はありますが、それらは明確に目に見えるわけでもないため、当事者もサービス提供者も、ケアの基準が難しいのです。

オランダではセックスボランティアが制度化

Girls Children Tulips - Free photo on Pixabay (106763)

海外では、日本よりも早い段階から、障害者の性が注目され、それに向けたサービスなども非常に充実しています。その一つが、オランダでのセックスボランティア制度です。

セックスボランティア制度では、一部有料の場合もありますが、市や自治体が援助金を設け、障害者へのセックス行為や自慰行為の手助けを行うことが支援されています。福祉国家と呼ばれるスイスでも、セックスボランティア制度が導入され、賃金をもらわずに障害者の性介護サービスに協力する人もいるようです。

障害者の性に関する事件

Squad Car Police Lights - Free photo on Pixabay (106430)

最後に、障害者の性に関する事件をご紹介していきます。三大欲求と呼ばれる大きな欲求の一つである性欲が関係すると、大きな事件に発展することもあり、それらは周囲の一般的な人々を巻き込む恐れもあるのです。

障害者の性に関する事件を知ることで、これらの事柄が、当事者だけの問題ではないことが理解できるでしょう。

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