2019年9月17日 更新

セックスボランティアとはどんな存在?どこまでしてくれるの?

「セックスボランティア」というお仕事をご存知ですか?少し前になりますが「セックスボランティア」という本が出版され大変な反響を呼びました。身内に障害のある方がいないかぎり、なかなか考える機会もないであろう「障害者の性」についてご紹介していきます。

日本では難しい課題?障害者と性の関わり

Hospice Care Patient - Free photo on Pixabay (620742)

一口に障害者と言っても、身体障害者・知的障害者・精神障害者など様々です。
内閣府の統計によれば、身体障害者393万7千人、知的障害者74万1千人、精神障害者392万4千人いらっしゃるそうです。

人間生きていれば、”食欲” ”物欲” ”性欲”から逃れるのは、なかなか難しいものではないかと思いますが、それは例え障害があったとしても同じことが言えます。

しかしこと日本において「障害者と性」の話題については、まるで腫れ物にでも触るかのようにタブー視されています。
実際問題、障害者の方が性的な処理に対してどのようにされているのか、知らない人の方が多いのではないでしょうか。

デリケートな問題ではありますが、掘り下げてご紹介していきます。

セックスボランティアとは

Hands Shake Encouragement - Free photo on Pixabay (620901)

「セックスボランティア」耳慣れない言葉ではないでしょうか。
なんとなくどのようなことをするのかは想像できるかもしれませんが、ここでは正しく記憶に留めて頂く為に、Wikipediaより抜粋させて頂きます。

”身体または知的障害を持っていることが原因で、セックス(性行為)の機会を得ることが極端に少ないか、セックスあるいは自慰を行うことが物理的、肉体的に困難な人々に対し、性行為の介助(介護)を行う人のこと”を指すそうです。

英語の頭文字をとって“SV(エスブイ)”などと略称される事もあるようです。

有料の場合もある

Yen Telephone Pick Up The Phone - Free photo on Pixabay (620894)

「ボランティア」の名が付くのだから全て無料と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、有料の場合もあるそうです。
ここで勘違いでしてはいけないのが、「SV(セックスボランティア)は障害者に同情してタダでセックスする人ではない」という事なのではないでしょうか。

自慰介助のみならずセックスの介助もSVの仕事の範疇に当たる訳ですし、「セックスのボランティア」だけではなく障害者のことに理解がないとできないお仕事でもありますから、当然と言えば当然なのかもしれません。

オランダでは制度化されている

Dutch Flag Red - Free photo on Pixabay (620887)

オランダではNPO法人が運営し、有料のセックスボランティアスタッフを障害者のところへ派遣しているそうですから、とても進んでいると言えるのではないでしょうか。

日本ではまず、法律上の問題でデリヘルと同様の風俗営業の届け出を公安委員会に提出しなければならない為、その時点でボランティアや福祉のNPO法人としては成り立たず、風俗店になってしまうようです。

法律の壁が厚いのは仕方のないことではありますが、健常者が当たり前に出来ることが障害があるが為に不自由な生活になってしまうということは、とても物悲しいものではないでしょうか。

ボランティアは異性とは限らない

Activity Alphabet Balloon - Free vector graphic on Pixabay (620957)

トイレやお風呂に入る事を手助けするのと同じように、性的行為にも補助が必要だと考えてみると、ごくごく自然の行為と捉えられるのではないでしょうか。

そうなった場合、ボランティアの方が必ずしも異性であるとは限らない場合もあるようです。
ボランティアの方も直接体を重ねての性行為をする訳ではありませんから、手や道具を用いてのボランティアであるならば、異性でなければならないという訳でもないということでしょうか。

まぁ、視覚的にはやはり異性の方が良いということもあるでしょうけれど。。。

セックスボランティアの内容

The Hand Toenail Thumb - Free photo on Pixabay (623809)

「セックスボランティア」という言葉だけで捉えると、=セックスをすると考えてしまいがちですが、「セックスボランティア」は、障害者の方とセックスをするということではありません。

あくまでも射精介助をする為の、介護ボランティアと捉えた方が良いようです。
射精介助は、ヘルパーが重度の身体・知的障害者の自宅を訪ねて行います。

その後、手で刺激して射精に導くといった流れになります。性行為をするボランティアとはいえ、一概にセックスをおこなうものだけではありません。

自慰の介助

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年頃と呼ばれる年代になれば、性的なことに興味が出てくるのは自然な流れではないでしょうか。
それは障害を持っている方も同じと言えます。

生まれつき障害がある方もいれば、事故などによって後天的に障害を抱える方もいます。
そうなった時に、実の父親や母親が性処理を行うケースも少なくないようです。。。

倫理的側面を鑑みて、NPOのパイオニアとして、2008年4月に日本で初めて、男性の重度身体障害者に対する射精介助サービスが開始されています。

実際には自慰に使用する際の用具を選定したり、代行で購入したり、ゴム手袋を着用し、あくまでも射精補助を行うというボランティアなのです。

風俗店に行く際の予約の代行

Office Business Accountant - Free photo on Pixabay (636846)

セックスボランティアの仕事は多様で、自慰の介助の他、障害者が風俗専門店に赴く際の予約の代行なども行います。
障害によっては、自分でお店を選択をすることが難しい方や、予約をできない方もいます。

そのような方の為に、障害者を受け入れてくれる風俗店や、安全なお店を選んで予約まで行うことも、大切なお仕事の一つになってきます。

まだまだ日本では、障害者を受け入れてくれる風俗店は多くはありません。
受け入れる側にもそれなりの知識がなければ難しい部分もありますので、なかなか難しい問題ではあります。

店に行くまでの介助

Help Wheelchair Women - Free photo on Pixabay (636871)

当然のことながら、風俗店を予約して”ハイ、終わり”とはなりません。
こちらも障害の度合いによりますが、全く体が動かせない人もいれば、体は動かせるけれど健常者よりも知能が著しく低い人もいます。

そのような方の為に、予約のみならずお店に連れて行き、サービスを受けるまでの介助も大切になってきます。
サービスを受けている間は待合室などで待機をし、終了後に一緒に帰宅をします。

サービス後におむつなどが必要になる人もいれば、生命維持装置を外せない人もいるので、介護資格の無い風俗店の方にまかせきりにはできない為、セックスボランティアの手が必要になってくるようです。

感染症予防や避妊の指導

Condom Safe Sex Aids - Free photo on Pixabay (637017)

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