2019年9月17日 更新

セックスボランティアとはどんな存在?どこまでしてくれるの?

「セックスボランティア」というお仕事をご存知ですか?少し前になりますが「セックスボランティア」という本が出版され大変な反響を呼びました。身内に障害のある方がいないかぎり、なかなか考える機会もないであろう「障害者の性」についてご紹介していきます。

日本では、女性は16歳になれば結婚することが可能な年齢であるにも拘らず、妊娠・出産については教えても、そこまでの過程=セックスについてはきちんと教えていないそうです。

ですから、セックス・避妊方法や人工妊娠中絶、ピルやコンドームの使い方など、健常者でさえよく理解していないというのが現状です。

教育の場においてもこのよう状態なのですから、障害者の方が何もしらなかったとしても頷けるものがあるのではないでしょうか。

これでは自分の体を守ることさえできません。
そうならないよう、指導をするのも、セックスボランティアの大切なお仕事でもあるのです。

自慰用具の選定や代行購入

Banana Breakfast Colorful - Free photo on Pixabay (637082)

一口に自慰用具と言っても、ちょっと検索しただけで様々な種類のものがあることに、驚かれるのではないでしょうか。
健常者であれば、隅から隅まで実際に使用した人たちのレビューも見て確認できることでしょう。

しかし、障害の度合いによっては、自分で探すことが難しい方もいます。
よしんば選べたとしても、実際の購入にはネットであれば色々入力しなければならないところもありますし、操作が複雑です。

そのような障害者の方の為に、代わって自慰用具の選定や購入を行ってくれるのです。

一般的には自慰そのものは手伝わない

Hands Close Emotions - Free photo on Pixabay (637139)

ここまでご覧いただいたように、セックスボランティアの仕事は自慰の介助の場合、自慰用具の選定や代行購入、手への自慰用具の固定(テープなど)に留まり、一般的には自慰そのものへの介助は行われません。

しかし、障害の度合いによっては、自慰行為さえすることが難しい方もいます。
そのような方の為に、セックスボランティアが射精の介助を行っているのです。

射精介助は、ヘルパーが重度の身体・知的障害者の自宅を訪ね、その後ペニスをきれいに拭いてから介護用手袋をした手でペニスを刺激し、ペニスが勃起した時点でコンドームを装着して射精に導くといった流れになるようです。

日本におけるセックスボランティア

Hospice Hand In Holding - Free photo on Pixabay (637197)

日本において、「性」の問題は口にするのもタブーな面があるのではないでしょうか。
それが老人や障害者の「性」であればなおさらのようです。

身体障害者に比べ知的障害者の性は、「寝た子を起こすな」として、よりタブー視されているとも言われています。
精神の発達が不全であるため、思い通りにならないと暴力を振るうなどということもあるそうなので、このように言われているのでしょう。

日本では性的サービスをするには、風俗店としての許可が必要なのが現状です。
ここからは、セックスボランティアの現状をご紹介していきます。

一部の風俗店が行っている

Legs Theatre Cabaret - Free photo on Pixabay (637191)

日本では、ごく一部の風俗店で「障害者専門」と謳っているそうです。
実際のところはできてはつぶれ、できてはつぶれを繰り返していて、なかなか定着しないようです。

やはり利用するリピーターとしての絶対数が少ない為、営業利益を上げることが難しいのが現状です。
風俗店も利益が上がらなければ営業できませんから、このような事態になっているのでしょう。

他にも介護資格のある方がいないと、現実的に障害者の方を受け入れるのは難しいという点もあるようです。

障害者の性欲求を話題にするのをタブー視

Skeletons Funny Hear No Evil Speak - Free photo on Pixabay (638643)

日本では、障害者の性欲求を話題にするのはタブーとする風潮がありましたし、今でもそのようなところはあるのではないでしょうか。(「障害者は純粋無垢な存在で性の事など考えない」とされて来た)

障害者だって一人の人間であって、仙人でも悟りを開いた僧侶でもありませんから、何故このようになってしまったのか、謎の部分もあるかと思います。

まぁ、中学生にきちんと性教育を行えていない今の日本ですから、このような偏見のようなものが消えるのは、まだまだ時間がかかるのではないでしょうか。

実態は不明

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (638780)

日本では、”性交まで含めた性的サービスがどの程度行われているかは、明確な資料が存在せず実態は不明である”ようです。
やはり障害者の性欲求を話題にすることがタブーであったり、専門の風俗店が定着しないということも要因の一つなのではないでしょうか。

他にも障害の内容が身体的なものか知的障害者かで大きく変わります。
身体的な障害者の場合は、理性があるのでほとんど風俗で行われているような性サービスと変わらない内容で行われるようです。

しかし知的障害者の場合、性欲の赴くままに行動しようとするので制御するのが大変です。
店舗によっては知的障害者を受け入れてくれないところもあるようです。

障害者専門風俗

Wheelchair Disability Injured - Free photo on Pixabay (638872)

介護士や看護師、障害者へのケアに関心がある人が多いと言われている「セックスボランティア」。
「障害者の方にケアをしたい」と面接を受けに来る方も多いそうです。

障害者の親によっては「自分の子供には性欲なんてない!」と怒る方もいれば、「もっと早く利用させてあげれば良かった」と言う方もいるそうです。

営業利益的には赤字な部分が多いと言われていますが、利用者がある限り続けていきたいと考えている風俗店のオーナーもいます。

ここでは障害者専門の風俗店をご紹介していきます。

ハニーリップ

Honey Cinnamon Bowl Bee - Free photo on Pixabay (639105)

こちらは「障害者・高齢者専門」のお店です。
特に「障害者の性を徹底的に応援する」と銘打っています。

基本的にサービスをする女の子は素人だそうですが、ホームヘルパー・身体障害者ケアマネージャー上級者・現役介護 職員等が、基本的な介護法を指導しているそうなので、安心して利用することが可能なのではないでしょうか。

2人介助が必要な場合でも、男性スタッフが無料で対応してくれますし、当然のことながらサービスを受けている間は女性と2人きりになります。

入会金も特にありませんし、基本プレイの他オプションも充実しているので、ご自分にあったものを選択されると良いのではないでしょうか。

はんどめいど倶楽部

Crocheting Yarn Diy - Free photo on Pixabay (639166)

現役介護福祉士の方が経営をされているお店になります。
こちらは完全予約制で、メールや電話で綿密にコースの相談ができます。

注意事項として、女の子に危害が加わる可能性のある障害(自閉症、精神障害、知的障害など)の方はサービスをお断りする場合があるそうです。

その他予約確定後のキャンセルに対しては、いかなる予約でもキャンセル料が発生してしまうので、ご自分の体調と相談しながらの予約をお勧めします。

基本コースの他に、心のふれあいを中心としたデートコースもあるので、初めてでいきなり基本コースでは緊張する!という方は、こちらのデートコースで慣れていくのも手かもしれません。

ハートライフ

Love Heart Beat - Free image on Pixabay (639236)

2 / 3

関連する記事 こんな記事も人気です♪