2019年10月11日 更新

バリタチとは?レズビアン用語やゲイ用語をいくつか紹介!

最近話題になっているLGBT。この世界には、様々なセクシュアリティを持つ人が存在しています。彼らが使っている用語を知ると、その多様な世界と人の心の複雑さに驚かされます。レズビアン用語「バリタチ」を始めとして、様々なセクマイ用語をご紹介しましょう。

同性愛者の間では隠語をよく使う?

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職場で、仲間内で、家族で、自分たちにしか分からない言い回しを使うことはありませんか?どんなコミュニティにも、そのグループ内だけで使える「隠語」が存在します。同性愛者の間でも同じこと、そうでない人には分からない言葉がたくさん存在します。

今回はレズビアン用語をメインに、同性愛やセクシャルマイノリティに関係する用語、また同性愛者の特徴や接し方などをご紹介していきます。

「バリタチ」とは?

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「タチ」はレズビアンのカップルのうち、セックスの際に積極的に奉仕をする方を指します。元々は歌舞伎用語で、男性だけで演じられる歌舞伎で男役を演じる役者のことを「立形」ということからつけられました。

「バリタチ」は「バリバリタチ」の略で、完全に相手に奉仕するだけで、自分は触られない、中には服も脱がない女性を指します。

バリタチは相手を気持ち良くさせ、イカせることによって自分も性的な快感及び満足を得ています。そんなバリタチの相手には、後でご紹介する「バリネコ」が適しています。

セクシャルマイノリティの種類

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「LBGT」という呼び方で知られるようになったセクシャルマイノリティ(性的少数者)ですが、その4種類では説明しきれないほどたくさんの種類があります。

セクシュアル(性的志向)は体の性、心の性、恋愛の対象、セックスの対象などによって説明され、まるで虹のスペクトルのように、一人ひとり自分の持つ「色」が違います。

大切なのはそれぞれのセクシュアルを尊重すること。様々なセクシャルマイノリティをご紹介しますので、理解の一助としてください。

ゲイ

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ゲイは主に男性の同性愛者を指す言葉ですが、広い意味では女性も含めた同性愛者全般を指します。本来の意味は、英語で「お気楽」「しあわせ」「いい気分」「目立ちたい」などと言う意味で、それが転じて17世紀頃に「性的に制約がない、だらしない」というニュアンスが生まれ、20世紀の中頃に男性の同性愛者を表す言葉として使われるようになりました。

男性同士の恋愛やセックスは昔から文学や芸術のテーマとなっている他、日本でも江戸時代から男娼がいるなど、他のセクシャルマイノリティに比べると浸透している部分は多いです。

しかし、だからこそ「ホモ」、「オカマ」などと蔑まれ、差別を受けることもありました。社会全体でLGBTに対する理解を深め、彼らが本当に「しあわせ」で「お気楽」でいられる環境を作っていくことが求められています。

レズビアン

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レズビアンは女性の同性愛者を指します。これは同性愛者であった女性詩人サッポーが、レスボス島に住んでいたことが由来となっています。略して「レズ」ですが、差別的な意味合いがあるとして、「ビアン」と名乗るレズビアンもいます。

ゲイと比べると、レズビアンが日本社会の表層に出ることはあまりありませんでした。それは日本において長い間、結婚までは貞操を守り、結婚してからは夫に仕えるのが当然だった男性中心社会が続いていたからだと考えられます。

レズビアンの問題は同性愛者差別のみに留まらず、女性差別、ジェンダーの問題にも関わっていると言えるでしょう。

バイセクシャル

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バイセクシャル(bisexual)の「bi」は2つという意味で、読んで字のごとく男性、女性両方に恋愛感情を持つセクシュアリティです。一口にバイセクシャルと言っても志向は様々で、「男性も女性も恋愛対象となる」バイセクシャルと、「性別を気にせず好きになった人が恋愛対象となる」バイセクシャルがいます。同じように感じられますが、相手の性別を意識しているか意識していないかで大きな違いがあります。

また、バイセクシャルだからと言って男女均等に好きになるわけではなく、「ゲイ寄り(ビアン寄り)」、「ノンケ寄り」と様々な志向があります。
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バイセクシャルは同性愛と異性愛両方の志向を持つため、同性愛者からも「どうせ同性と遊んだ後結婚するんでしょ?」と冷たい目を向けられたり、「浮気者」のレッテルを貼られたりすることもあります。

同性愛者でも異性愛者でも両性愛者でも、一人の人を一途に愛する人はいます。イメージや偏見を捨て、自分とは違うセクシュアリティを受け入れることが、全ての人に求められています。

トランスジェンダー

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トランスジェンダー(Transgender)の「Trans」は「越える」、「貫く」という意味のラテン語が元になっています。これは元々の性別を越えたジェンダー(性役割)を持つ人という意味で、一般的には心と体の性が違うことを表す言葉として使われています。

よく聞く「FtM」、「MtF」は、tの前が体の性、後が心の性を指します。「FtM」は女性として生まれてきたけど、性自認は男性であることを表します。また、「FtX」のように後がXになっているのは、男性でも女性でもない性(両性、中性)であることを望んでいることを表しています。
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トランスジェンダーと「性同一性障害」を混同している人も多いですが、性同一性障害は医学用語で、医学的な処置を必要とする状態を指します。

もちろんトランスジェンダーの中には性同一性障害が含まれることもありますが、中には自分の体の性を受け入れ、そのまま生活していく人もいますので、一概に「トランスジェンダー=性同一性障害」とは言えません。

男性(女性)間性交渉者

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男性(女性)間性交渉者は、同性とセックスをする男性もしくは女性のことを指します。それならゲイやレズビアンと同じではないのか?と思われるかもしれませんが、この場合は純粋に「同性とセックスする人」のことです。同性に恋愛感情を持つかどうかは関係ありません。

例えば、同性しかいない環境の場合、例え異性愛者でもセックスの相手は同性になります。女人禁制の宗派の僧侶や軍隊、刑務所、江戸時代の大奥などでは、同性同士のセックスがおこなわれていました。

セックスは時にコミュニケーションとして、快感を得る方法として、恋人同士でなくてもおこなわれることがあります。しかし、特に男性間性交渉者の場合は、HIVや性感染症がうつりやすいという問題も起こっています。やはりセックスは、信頼できるパートナーとだけすべきものでしょう。

ホモロマンティック

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