2019年10月6日 更新

生理中に中出しはしても大丈夫?妊娠の可能性はある?

「生理日は安全日だから中出ししてもいい!」という話をどこかで聞いたことがありませんか?そして、「それは本当?」と疑問に思ったこともあると思います。ここではそんな生理中のセックスについてご紹介するとともに、妊娠の可能性やリスク、デメリットを詳しくご紹介します。

生理はある程度の周期が決まっており、およそ1か月に1回、生理がくると言われています。しかしそれはあくまで目安であり、20日という短い周期で生理が来る人もいれば、40日周期と言って必ずしも1か月に1回生理が来るとは限りません。このように個人差があるのが当たり前なのですが、それも絶対ではありません。

例えば、いつもは1か月に1回同じくらいの日程で生理が来ていたのに、その月は予定よりも早く生理が来てしまった、ということもあります。この原因はストレスなどで心身に付加がかかってしまうことでホルモンバランスが崩れ、生理の周期がずれてしまうものです。

人間の身体は機械のように規則正しく動きませんし、体調や環境に左右されてしまうものです。排卵日として計算されているのはあくまで「目安」に過ぎないことを覚えておきましょう。

妊娠しやすい時期はズレる

Organizer Calendar Schedule - Free photo on Pixabay (685108)

このように、生理や排卵の周期ズレることによって、もちろん妊娠しやすい時期というのもズレてきます。人の身体というのは想像している以上に敏感で、ちょっとしたストレスや疲れなどで調子が崩れてしまったり、体調を壊してしまうものです。

生理は病気とは違いますが、それでもちょっとしたことで排卵のタイミングがズレてしまい、妊娠しやすいとされる時期もズレてくるのです。ただし、「生理日」はある程度把握していても、「排卵日」や「妊娠しやすいタイミング」というところまでしっかりと記録している人は、妊娠を望んでいる人がほとんどです。

そのため、実際はまだ妊娠を望んでいなかったりそこまで考えていない人といのは、自分がどんな周期で排卵をしていて、いつが妊娠しやすくて、しにくい日なのかというのは把握していないことがほとんどなのです。ゆえに「生理日=安全日」という根拠のないことを信じてしまうのです。

生理中のセックスのデメリットとリスク

Scale Balance Libra - Free vector graphic on Pixabay (685109)

通常、セックスというのはふたりの愛を確かめあったり、コミュニケーションであったり、セックスをすることでのメリットはたくさんあります。むしろセックスをすることのデメリットというのは少ないくらいです。

しかしそれはあくまで「通常の状態でのセックス」であり、生理中にするセックスはまた別です。生理中にセックスをする人もわずかながらいることが分かっていますが、実はたくさんのデメリットやリスクが隠れているのをご存知でしょうか。

きっと多くの人は、後片付けの大変さや気持ち悪さなど、そうしたことでのデメリットしか把握していないと思います。しかし生理中のセックスというのはそれ以外にもたくさんのデメリットがあり、時にはリスクも発生してしまうのです。では一体、どんなデメリット、そしてリスクがあるのでしょうか、ひとつずつ見ていきましょう。

掃除が大変

Bed Bedroom Blanket - Free photo on Pixabay (685110)

言わずもがな、生理中にセックスをするということは血で汚れます。どれだけ最新の注意を払ったとしても、衣類や布団、ペニスや体などに経血がついてしまうことは避けられません。また、セックスをする場所や体位によってはその汚れがひどくなってしまったり、床などについてしまうこともあります。

通常セックスをした後というのは、愛液や精液で少し汚れてしまう程度であって、すべてのシールを交換したり衣類を変えたりする必要はあまりありません。しかし生理中にセックスをしてしまうと、場合によってはシーツから衣類まで全て交換をする必要が出てきてしまいます。

そして経血のついてしまったものを洗濯する手間も増えますし、場合によっては洗濯をしても経血が完全に落ちずに汚れとして残ってしまうこともあります。それくらい後片付けは非常に面倒臭いものなのです。

不衛生

Despair Alone Being - Free photo on Pixabay (685111)

経血に限らず、「血」というものは決して清潔なものではありません。HIVや肝炎など、血液を介して病気になることもあるくらい、血液に触れるというのは細心の注意を払う必要があるとされています。

もちろん、ケガをして出血した血を絶対に触ってはいけないとか、そういったことはありませんが、子宮に溜まっていた血が出てくる生理といのはやはり普通の血と比べても、綺麗なものではありません。色も匂いもきついですし、時には血の塊がドロッと出てくることさえあります。

そんな経血にまみれてセックスをするということは、非常に不衛生であることは言うまでもありません。時にペニスを膣に入れることで、ペニスから何らかの性病を貰ってしまう可能性もあるのです。

骨盤内感染のリスク

Belly Stomach Girl - Free photo on Pixabay (685112)

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、『骨盤内炎症性疾患(こつばんないえんしょうせいしっかん)』とは、女性の上部生殖器の感染症です。上部生殖器とは子宮、卵管(らんかん)、卵巣を指し、通常はすでに感染しているパートナーとの性交渉時に感染すると言われています。

典型的な症状として、下腹部痛やおりもの異常、不規則な性器出血が生じるとされており、診断は、これらの症状と子宮頚部及び膣などから採取した分泌液の検査結果のほか、超音波検査の結果に基づいて診断されます。

これらは感染症ですので、生理中という不衛生な状態でセックスをしてしまうと、こうした性感染症を引き起こしやすくなります。普段のセックスでは全く問題がなくても、不衛生な状態故、病気を誘発してしまうことがあるのです。

子宮内膜症のリスク

Hip Body Cute - Free photo on Pixabay (685113)

『子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)』とは、子宮膣表面を覆う粘膜組織である子宮内膜が、本来は子宮の内側にしか存在しないのですが、それが子宮以外の場所である卵巣や腹膜などで増殖、剥離を繰り返す病気です。患者数は決して少なくなく、一般の方で5~10%、不妊症の方では20~30%の方に見られ、不妊の原因のひとつと考えられています。

子宮内膜症になる原因ははっきりと解明されておらず、現在言われており原因というのはあくまでも仮設となります。そのひとつの理由に、「経血の逆流」が関わっているとされています。経血の中には剥奪した子宮内膜が含まれており、経血が膣の方へ流れ出ず子宮から卵管に逆流してしまうことで、子宮内膜もはがれてしまうと考えられています。

ここで言われている「経血の逆流」とは、自然となってしまうこともありますが、生理中にセックスをしようものならそのリスクを買って出ているようなものです。

血液を介して男性側に感染する

Abs Arms Biceps - Free photo on Pixabay (685115)

先ほど少し触れましたが、血液を介して感染する病気はたくさんあります。代表的なものにHIVやB形肝炎などがあります。どれも血液を介して罹患する病気で、逆を返せば血液や体液を介さなければ罹患することはありません。

しかし生理中にセックスをしてしまうと、経血から何かしらの菌が発生したとき、ペニスの先端から男性の体内に菌が入り込んでしまい、男性が何かしらの病気にかかってしまうリスクがあります。

これらは目に見えるウイルスでもありませんし、至って健康であっても知らないうちに保菌者になっている可能性も十分にあり得ます。生理中にセックスをするということは、女性だけでなく男性にとってもリスクがあるのです。

生理中にセックスを楽しむ方法

Bed Sleeping Couple - Free photo on Pixabay (685116)

このように、生理中にセックスをするにはたくさんのデメリットやリスクがあり、それは女性だけでなく男性にも生じることが分かりました。恐らくいままで、生理中にセックスをしていた人たちは、このようなデメリットやリスクについて考えたこと、知っていたことは無いかもしれません。

しかし今回、こうして知れたことによって、今後生理中のセックスの楽しみ方を変えることが出来るのです。「たくさんリスクがあるから生理中は全くセックスができないの?」「他にどうにかして楽しむ方法はないのか」と考える人もいるでしょう。

次は、そんな生理中でも楽しめるセックスの方法についてご紹介します。たまに会える彼女がどうしても生理が重なってしまったり、久しぶりのデートで生理が来てしまった、ということもあるでしょう。そんなときはこちらを参考にしてください。

コンドームを使う

Invitation Eat Condom - Free photo on Pixabay (685117)

どうしても生理中にセックスがしたい、という方は、まず「生」でするのは絶対にやめましょう。仮に妊娠を望んでいたとしても、先ほどご紹介したような病気にかかってしまえば元も子もありません。生理中にセックスをする場合は、必ずコンドームを使用することです。

そもそもコンドームは避妊目的の道具ではなく、「性感染症予防」が大きな目的として販売されています。確かに避妊もできますし、避妊をするには多くの人がコンドームを使うわけですが、コンドームでは100%の避妊はできないと覚えておきましょう。

ただし、正しい使い方をしていれば性感染症はほぼ100%に近く予防することができると言われています。そのため、もし生理中にセックスをするようなことがあれば、必ずコンドームを使用して性感染症を予防するようにしましょう。

お風呂でセックスする

Girl Bath Roses - Free photo on Pixabay (685118)

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