2019年7月28日 更新

どどめ色は下ネタ?どどめ色の語源とそこに含まれる本当の意味

「どどめ色」とはどんな色か知っていますか?くすんだマンコの色、という下ネタだと思っている方もいるかもしれませんが、元々は北関東地方の方言です。語源は何か、どのような意味が含まれているのか、はっきりしないどどめ色というカラーをはっきりさせていきましょう。

寒い時の唇

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寒い時の唇の色も「どどめ色」と表現され、こちらもどどめ色が病的というイメージを持つ原因の一つとなっています。子供の頃、ガキ大将に「くちべろ(唇)がどどめ色になったら川から上がるんだぞ」と教えられたという経験を持つ人もいて、唇の色が健康的かどうかを知る指標になっていたことが分かります。

寒い時に唇が紫色になるのは、唇の血管が収縮し、血流が悪くなるからです。暖かいところに行けばまた血流が良くなって元の色に戻りますが、心臓や肺の病気で紫色になることもあるので、特に寒くもないのに唇がどどめ色の場合も、病院に行った方が良さそうです。

濁った・くすんだ色

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こちらは「土留」、泥で汚れた板の色だという説の方の「どどめ色」から連想されたものだと思われます。汚れた海の色や絵の具や色水を混ぜた後の濁った色を「どどめ色」と表現している人もいるようです。

また、「バラ色の人生」の反義語のような感じで、「どどめ色の人生」という言葉を使っている人もいます。美しく澄み切った人生とは真逆の、汚れてくすんだ人生を歩んでいるという自虐かもしれません。

しかし、汚い色が存在しないのと同じように、汚い人生も存在しません。どどめ色の人生にはどどめ色の美しさがあります。人生がどどめ色と嘆いている人も、自分のカラーを大切にして生きていってもらいたいものです。

どどめ色には下ネタの意味もあった?

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子供の頃、「どどめ色ってなに?」と親に質問し、顔を真っ赤にした親に怒られた、という経験を持つ人もいるようです。決して元々の意味は下ネタではないのですが、下ネタとして捉えられているどどめ色、さてどうしてなのでしょうか。ご紹介していきましょう。

マンコの色

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桑の実は熟れていない頃は白っぽいピンク色で、熟すごとに赤、暗い青紫(どどめ色)になります。その色が変わっていく様子が、マンコの色の変わり方に似ているためか、どどめ色はマンコの色に例えられます。

井上ひさしの短編「他人の目」では、男性が若い女性に、「きみの……(マンコ)を拝察するに、じつに新鮮、美しい桃色だ。酸化されておらず、グロテスクなどどめ色とは程遠い」と言うシーンがあります。セックスを重ねるごとにマンコが酸化し、桃色のきれいなマンコもどどめ色に変わる、という意味ですが、もちろん荒唐無稽な意見です。

マンコの色は成長とともに誰でもピンク色からどどめ色に変わっていきます。熟した桑の実のようなどどめ色のマンコは、成熟した女性の証です。もちろん酸化もしていません。甘く柔らかなその実をおいしくいただきましょう。

くすんだ乳首の色

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マンコと同様、乳首もピンク色からどどめ色に変わっていきます。特に出産すると、乳首は色づき、人によっては本当に桑の実のような黒みがかった色になることもあります。

男性の中には、「乳首が黒いのは遊んでいるからだ」という変な理論をふりかざす不心得者がいますが、乳首が黒くなるのも女性ホルモンのなせる業です。赤ちゃんに吸われる乳首を保護するため、また赤ちゃんが乳首を探しやすいように、乳首はどどめ色に色づいていくのです。

どどめ色の乳首の女性は赤ちゃんを産めるくらいの年齢に成熟している、もしくはすでに生んで育てた立派な存在です。「乳首どどめ色だね。遊んでるの?」などとバカみたいなことを言うと天誅が下ります。

どどめ色の表現を使う際は注意が必要!

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どどめ色は見方によっては高貴で神秘的な色なのですが、やはりその音の響きからか、ネガティブなイメージを持つ人もいます。特に下ネタでしかその言葉を聞いたことがない場合は尚更です。

「君にはどどめ色の服が似合うよ」、「夜になる前のどどめ色の空って好きなんだ」というと、けなされている、ふざけていると取られてしまうこともあります。例え自分が意味を知っていても、相手が知っているとは限りませんし、知らないからと言って無知だとバカにすると、余計に相手を不快にしてしまいます。

「君は深い紫の服が似合うね、神秘的できれいだよ」、「夜になる前のすみれ色の空って好きなんだ」と言った方がロマンチックに聞こえます。誤解を招く表現は使わないようにしましょう。

他にもある曖昧な色の表現

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どどめ色の他にも、〇〇色と色の名前はついていても、どんな色なのかはっきりしない色があります。特定の色でも、「桃色」は「エッチな」、「青い」は「未熟」を表しますが、そのようなはっきりしない色は、色を表すのではなく、別の意味を持つ慣用句として使われているようです。そんな不思議な「色」たちをご紹介しましょう。

玉虫色

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項中の一種、タマムシ(ヤマトタマムシ)は一見緑色の羽をしていますが、光の干渉現象のために、見る角度によって紫色やピンク色など、様々な色に見えます。このような色を構造色と言います。クジャクやカワセミの羽、熱帯魚のネオンテトラ、貝の裏側などもこの構造色で、光によって様々な色に輝きます。

玉虫の羽は非常に美しいため、装飾に使われることもあります。それが国宝にも指定されている飛鳥時代の工芸品「玉虫厨子(たまむしのずし)」です。

玉虫色は見る角度によって刻々と色が変わっていくために、見方や立場によっていろいろに解釈できるあいまいな表現などを例えていう言葉にもなっています。「〇〇議員の答弁は玉虫色で、何だか釈然としない」などと言うように使います。

虹色

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虹は何色?と聞かれたら、「7色」と答えるのではないでしょうか。しかし良く見ると、虹は7色に境目がはっきりしているのではなく、赤から紫へと、少しずつ違う色が幾重にも重なるようにして、なめらかに変化していることが分かります。

雨上がり、空気中に細かい水滴が浮いていると、太陽の光が水滴で屈折、反射します。その時にプリズムを通したように光が分けられ、様々な色が織りなす美しい虹ができるのです。
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