2019年8月24日 更新

日本や世界の文盲率!文盲は差別用語にあたる?使う際の注意点!

文盲という言葉は多くの人に知られておりますが、この言葉は差別用語としての側面が強く使用には注意が必要です。その解説や、世界、日本の文盲率、文盲とは異なるディスレクシアの症状を持つ有名人の方々のご紹介などをお届けしていきます。

機能的非識字は非識字とは違い、社会で必要なある程度の読み書きが可能な方の中にも存在しております。イギリスでは学童の42%が英語を機能的に運用する基礎力を身につけ損なっているという調査が存在しているようです。

つまり、一般社会においても多くの人が機能的非識字に当てはまることになります。日本においてもそれは変わりなく、機能的非識字の人は多くいることになりますが、日常生活に困らなければそれほど問題となることはないでしょう。

しかし、ながら政治への参加に支障をきたす可能性は高いようです。

機能的非識字の意味

Cat Face Eyes - Free photo on Pixabay (576100)

簡単に言えば、読解能力が薄い、文章を構成する能力があまりない方を指して機能的非識字という言葉は使用されます。これは、単語を知らないというものではなく、文章の意味を理解できないというものとなります。

教育において、他者の文章を理解し、そして、自身で正しく文章を構成することは最終目標となっているようで、それが達成に至ることはなかなかに難しいようです。

ではその水準とはなにかについては確たるものはないものの、新聞の文章を正しく理解できるかどうかのようです。

非識字との違い

Dog View Sweet Animal - Free photo on Pixabay (576101)

何をもって非識字と定めるかによって大きく異なるものの、ユネスコの「日常生活で用いられる簡単で短い文章を理解して読み書きできる」ことを定義すると、機能的非識字の方は非識字に当てはまることはありません。

この差は大きく、文字を読める、書ける機能的非識字の方は社会生活に困ることは少なく、非識字の方は大きな不利を負うこととなります。また、そのことは国力にも影響を及ぼすこととなります。これについて、機能的非識字は大きく関係することはないでしょう。

文字の読み書きができない有名人

Woman Portrait Face - Free photo on Pixabay (576102)

現在でも何億という方が読み書きができない状態です。ですから、今以前の時代において、文章の読み書きができない非識字の方は多くいたということになります。それだけではなく、学習障害の方も合わせたならば、もっと多くの人が非識字であったということになります。

ですが、非識字だからといって、世の中で活躍できないということはなく、誰もが知る有名人も非識字であった、あるいは学習障害を負っていたと言われているようです。

アルベルト・アインシュタイン

Crab Beach Sand - Free photo on Pixabay (576103)

発達性読み書き障害とも呼ばれるディスレクシア。その症状がアルベルト・アインシュタインにもあったと言われております。ここについての情報はあまり知れ渡っていないようで、詳細について知ることはできません。

ですが、ディスレクシアであることは、アルベルト・アインシュタインほどの人物となると公表していなければ、問題となるでしょうから、それとなく伝わっていたことであると考えられます。ただ、その時代ではディスレクシアという言葉は使用してはいなかったかもしれません。

トム・クルーズ

Time Timer Clock - Free photo on Pixabay (576104)

トム・クルーズは自身がディスレクシアであることを公表した人物であり、また、ディスレクシアの知名度を高めた人物とも言えます。

ディスレクシアは例えば、「7」、「seven」が同一のことを表しているということが理解できないというような症状を起こすものであり、その結果、文字を理解できない、文章を理解出来ないことにつながるものです。

それは文盲とは異なる学習障害なのですが、文盲と同じく差別的な意味合いで見られる可能性が高いものでした。それでも公表したトム・クルーズは素晴らしいと言えるでしょう。

オーランド・ブルーム

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「ロード・オブ・ザ・リング」でエルフ族のレゴラス役を演じたオーランド・ブルーム。彼もディスレクシアだそうです。子供の頃からその症状に悩まされていたようで、聖書を読んでなんとか改善しようと試みていたようです。

ですが、その症状は治まらず、現在でも台本など文字が関わるものに苦労されているようです。2010年に、そういうご自身の経験をロックフェラー大学で語るなどと、この障害に対する理解を広める活動もされているようです。

ミッツ・マングルーブ

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高学歴であるミッツ・マングルーブも学習障害を負っていると明かしているようす。その症状は「活字を暗記できない」というもので、確かに問題ではあるのですが、別の学習法でそれを乗り越え、むしろ好成績を残すことができたそうです。

また、社会に出た後もその症状自体は改善されてはいないようで、暗記の仕方からか、言葉にするとゆっくりと話すようになってしますそうです。それでも困る事もなく、ご本人はあまり気にしていないとのこと。

文盲の英語表現

Library Books Education - Free photo on Pixabay (576118)

文盲も非識字も英語ではイリテラシー(illiteracy)と呼ばれているようです。これには無学といった意味もあるようです。文字の読み書きができない人を表す場合はイリテラシー パーソンと呼ぶのが適切のようです。

文盲の持つ差別的な意味合いが含まれているかどうかは不明でありますが、そうであったとしても、非識字がこの単語となるのであれば、使用を避けるのは難しいでしょう。もしその場合は、この単語を使わずに読み書きができないことを表す必要があります。

文盲という言葉はほとんど使われていない

Water Drop Blue - Free photo on Pixabay (576119)

現代において、文盲という言葉を使うことは稀に見ることでしょう。しかし、文盲である人は日本にも存在し、世界を見渡せば億を超える人々が文盲です。そのために使用することはないと言い切ることはできません。

しかしながら、世界的な活動を行わない日常生活においては皆無に等しく、また文盲という差別的な意味合いが強い言葉をあえて使用することもないでしょう。もし、それを使用しなければならないときがきたら、なるべく文盲という言葉は使用しないようにしましょう。

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