2019年8月24日 更新

日本や世界の文盲率!文盲は差別用語にあたる?使う際の注意点!

文盲という言葉は多くの人に知られておりますが、この言葉は差別用語としての側面が強く使用には注意が必要です。その解説や、世界、日本の文盲率、文盲とは異なるディスレクシアの症状を持つ有名人の方々のご紹介などをお届けしていきます。

文盲(もんもう)とは

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文盲(もんもう)とは文字の読み書きができないことを指した言葉です。また、読み書きができない人を文盲と呼ぶこともあります。しかし、それは相手に対しての差別として受け取られる可能性があるため、最近では使用されることが少なくなった言葉です。

日本でも過去においては文章が読めない人は多く存在しましたが、現代では、殆どの国民が文章の読み書きができます。そのため、読み書きができないのは特殊な例となっています。しかし、海外、特にアフリカ周辺はでは母国語の読み書きができない方は依然としていらっしゃるようです。

文盲の原因

Sculpture Bronze Figure - Free photo on Pixabay (576072)

文盲の状態の人は、近年においては世界的にみても少なくなっています。それは識字率(文書が読める割合)が国力に直結すると考えられているからです。そのため、義務教育が設けられ、非識字の割合は少なくなっています。

ですが、国として取り組むことが出来ていない地域においては、教育を受けていないため、簡単な読み書きもできません。つまり、文盲の原因とは、国家が教育にどれほど力を入れているかによるものなのです。

文盲と学習障害(LD)は違う

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文盲は簡単な文字の読み書きができないほどに、教育を受けていない人、状態を表した言葉であり、学習障害とは異なります。体質的に文字が読めない、理解できない人を表した言葉はディスレクシアと呼ばれ、日本では発達性読み書き障害とも呼ばれる事があるそうです。

識字は特に先進諸国においての生活では必須であり、ディスレクシアの方は大きなハンディを負うことになります。ですが、周囲の助けがあるためか、実際にはそれほど苦労していない方も多く、苦労されている人の割合はディスレクシアの内、20%程度だそうです。

文盲は差別用語?文盲の言い換え

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文盲は非識字の方を指した言葉であり、それは識字率の高い日本においては、使用される事が少ないものとなっています。しかし、文字が読めない、あるいはその障害を持つ方を文盲と呼ぶこともあるようです。ですが、その言葉を使用すると相手を蔑むことともなりえます。

なぜなら、それは頭の良し悪しについてを言及するように受け取られるからです。非識字の方にとって、文章が読めないことは、一種のコンプレックスであり、容易に触れていいものではありません。

文盲は差別用語にあたる

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文字が読めないことは、頭の性能に関わらず、基本的には国の教育が行き届いているかどうかです。ですから、個人に責任があるものではありません。ですから、文盲という言葉そのものが悪意はないのです。

しかし、使用されてきた歴史から、この言葉は非識字の人を差別する意味合いが強くなりました。ですから、文盲と言葉にすると、相手に悪印象を与えることとなったのです。

江戸時代から識字率が高かったために起こる問題とも言えます。

文盲の言い換え

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もし、読み書きができない方を見掛け、かつ、それを言及しなければならない場合、どのように表現すればよいでしょうか?

実は「読み書きができない」とそのままの言葉でもいいようです。しかし、それではストレート過ぎるので、別の言葉をご紹介します。

それが非識字です。こちらは差別として使用されてきた歴史はなく、識字という言葉もあまり使用されないため、あからさまな言葉とはなりません。このように文盲とは異なる言葉を使用するようにしましょう。

文盲や非識字を使う際の注意点

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文盲は誰かを指して使用することは問題となりますが、文章を読めないということを他者に伝達する上では使用し易い言葉です。あまり使用されないものの、この言葉を知っている方は多く、相手に理解を求めるならば、最適と言えるでしょう。

それとは逆に非識字は、識字という言葉を知らない人が多いため、伝わらないことが多いものとなっています。ですから、文字が読めない方を指して使用するとき以外はこの言葉の使用を避けるべきでしょう。

文盲の類語

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文盲や明き盲(あきめくら)は差別用語としての意味合いが強く、またそのように多くの人に理解されている言葉となります。それは言葉としての知名度が高いとも言い換えることができます。

そのように知名度の高い文盲とは異なるものの、文盲と同じ意味を持つ言葉は存在しているようです。こちらも非識字と同じく、文字が読めない方を表現する一つの手段ともなります。非識字だけでは、言い回しに困ったときに役立つものとなるでしょう。

不文

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不文は読み書きができないことだけを表した言葉ではなく、多様な意味を持つ言葉となっています。

不文の契約などという使用をされ、通常では文字で書き表すべきことを文章としないときに使用されます。また、下手な文章に対しての使用もあるようです。

その他にも、文化が開けていない状態を表すものともなり、その前後の文脈や状況を理解して、初めて理解出来る言葉となっています。なかなかに使用が難しく、また、理解されるのは困難でしょう。

無筆

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