2019年10月8日 更新

冤罪事件とされている袴田事件の概要と真犯人は?

日本では時々、冤罪事件や誤認逮捕が発生しています。それほど件数は多くないものの、冤罪や誤認逮捕が被害者に与える影響は、計り知れません。この記事では、冤罪事件の中でも大きな苦痛を与えた袴田事件の真相や、真犯人について、詳細にご紹介していきましょう。

目次

袴田事件の元捜査員の中には、等事件が不可解と感じている人物もいました。現場で見つかった証拠品、袴田巌のアリバイを証明する人物を発見しても、検察側や上司が取り合ってくれなかったというのです。

事件発生から、1年以上経過して発見された衣服を見つけた元捜査員は、「以前タンク内は徹底的に捜査していた」「今更発見されるのはおかしい」と発言していました。裁判官だけではなく、捜査していた現場の警察官の中にも、袴田事件に関して不信感を持っていた人物がいたのです。

裁判所・警察・検察がグルになり犯人として仕立て上げた

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捜査員からも疑問の声が上がり、裁判官も不審に思っていたにも関わらず、袴田事件はなぜ死刑判決が下されたのでしょうか。袴田事件は、警察や検察、裁判所が一丸となり、袴田巌を犯人に仕立て上げたという証言が残っています。

日本は、警察側から提出された証拠を、検察で確認し起訴するか否かを判断しています。検察側に提出する証拠品も、あらかじめ警察内で信ぴょう性を、確認するのは当然でしょう。それらを元に、裁判所が判断し、判決を下します。つまり、全ての機関が示し合わせなければ、袴田事件は冤罪になり得なかったと言えます。

真犯人説1:長女

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袴田巌は、正義と認識される組織によって、加害者に仕立て上げられました。つまり、袴田事件には、別の犯人が居たことになります。一家4人を殺害し、家に火をつけるという残忍な犯罪行為を行った真犯人は、誰なのでしょうか。

ここからは、袴田事件で真犯人と言われる人物をそれぞれ紹介し、真犯人と言われる理由についても解説していきます。

事件の唯一の生き残り

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袴田事件では、静岡県清水に住む一家4人が殺害されました。家主の父親と母親、その娘と息子も殺害されています。この事件には、唯一の生存者がいました。一家の長女です。自分以外の家族を殺害された、当時19歳の少女が存在していました。

しかし、この長女が真犯人として疑われたのです。本来、家族を殺害され生き残った人間は、世間から哀れまれることはあっても、犯人として疑われることはそれほど多くありません。この長女真犯人説は、非常に有力な説として、語り継がれているのです。

家族と折り合いが悪かった

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長女が真犯人として浮上した理由は、様々あります。1つ目の理由は、家族と折り合いが悪かったという点です。19歳の長女と殺害された家族は非常に仲が悪く、勘当され家を出されていました。事件発生日、長女は久しぶりに実家へ帰ってきていたようです。

実家へ帰っていたものの、たまたま外出していたために殺害されず、放火にも巻き込まれなかったと言われています。しかし、これだけの理由で、長女が犯人として噂されているわけではありません。

袴田巌保釈後突然の自殺

Depression Mental Health Sadness - Free photo on Pixabay (694446)

長女が真犯人として疑われた理由の2つ目は、自殺です。長女は、袴田巌が保釈された2014年、突如自殺します。一般的に考えても、保釈直後の自殺は不可解と言えるでしょう。

犯人が保釈され、恐怖によって自殺したということも考えられないわけではありませんが、48年前の事件であったこと、犯人としての可能性が低いため釈放されたという理由から、長女の自殺は不可解だと言わざるを得ません。

一番納得のいく自殺の理由としては、真犯人として自身が逮捕されることを恐れたという理由でしょう。等事件では、死刑判決が下っています。逮捕されれば、間違いなく死刑判決が下されることがわかっていたのです。

母親・次女の遺体の損傷が激しい

Bloodbath Bath Crime - Free photo on Pixabay (694447)

長女が疑われた3つ目の理由は、母親と次女の遺体です。一家は、放火される前に、何者かによって刺殺されていました。特に、母親と次女の遺体は、激しく刺された形跡が残っています。どちらも、顔面をめった刺しにされていました。さらに、次女は自宅が放火される前、単独で焼かれています。

犯人は次女にたいして、相当な恨みを持っていたと言えるでしょう。次女は、袴田巌とは面識があり、ビートルズのコンサートチケットを買ってもらうような仲でした。当日は、コンサートに着ていく服や靴などを、両親に揃えてもらっていたということです。

自分とは違い、両親に愛される次女に、長女は強い殺意を感じたのではないかと考えられます。

真犯人説2:警察関係者・有力者

Police Security Safety - Free photo on Pixabay (694575)

袴田事件の真犯人説の2つ目は、警察関係者もしくは有力者説です。前項でご紹介した「長女犯人説」と違い、信ぴょう性が低い説だと言われ、都市伝説的な扱いを受けている説となります。

ここでは、袴田事件の真犯人が警察関係者もしくは有力者であると言われた理由、そしてなぜ都市伝説的な扱いを受けているのか解説していきましょう。

証拠品の捏造が頻繁に行われたため

Police Cop Uniforms - Free photo on Pixabay (694576)

袴田事件では、多くの証拠品が捏造されたと言われています。また、それらの捏造は一般捜査員の範疇ではなく、さらに上の関係者が絡んでいなければ、成立しなかったと言われているのです。なぜ、警察関係者は、上層部を巻き込んでまで証拠品の捏造を行ったのでしょうか。

証拠品の捏造が頻繁に行われたことから、同じ警察関係者が犯人だったか、もしくは警察関係者と関係が深い有力者が犯人だったのではないかと考えられました。しかし、証拠品の捏造は、袴田事件に限ったことではありません。紅林麻雄警部やその近辺では特に、証拠の捏造、証人への脅迫等が行われていました。

裁判所・警察・検事局がグルとなった点

Bodyworn Body Camera Police - Free photo on Pixabay (694577)

袴田事件では、警察や検察局、裁判所がグルになり、袴田巌を犯人にしたとう証言が残されています。警察官だけではなく、検察局、そして公平な立場が要求される裁判所がグルになっていたということが本当であれば、そこには大きな意味があったと言えるでしょう。

考えられるのは、有力者が犯人だったため、それらを隠ぺいするためという理由です。有力者が司法機関に圧力をかけ、事件を誤魔化したのではないかと考えられました。

現在も死刑判決が覆らない点

Police Bogota Riot - Free photo on Pixabay (694578)

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