2019年10月21日 更新

せむし男の意味とは?差別用語のせむし男は実在する?

あの有名な「ノートルダムの鐘」に差別用語が使用されていたことを、ご存知でしょうか。「せむし」という、実在の病気を差別する言葉が使用されています。「せむし」とはどういった意味なのか、病気の様子などと合わせて、ご紹介していきましょう。

他にも注意したい病気に関する差別用語

Book Hands Reflecting · Free photo on Pixabay (63536)

「せむし」の他にも、病気に関する差別用語があります。インターネットやメディアの発達により、最新の情報を手に入れやすくなった現代では、体の異常や外見的違いが病気として周知される速度も格段に速くなりました。

しかし一昔前までは、そういった情報を手に入れられなかったために、病気によって変形した体や体質を異常として捉え、忌み嫌い避ける風習があったのです。両親や祖父母の世代では、何気なく差別用語を使用していることも少なくありません。

差別用語を知り、知識がないことによって他者を傷つけるような差別用語を使用しないようにしていきましょう。

かたわ

Sports Football Amputation · Free photo on Pixabay (63537)

「かたわ」とは、体が完全ではないといった意味で使用されます。身体の一部に欠損がある人を示す、差別用語です。戦争によって片腕や片足を失くした人や、病気によって身体の一部が動かなかったり、機能していない人のことを「かたわ」と呼んでいました。

おし

Speak Talk Microphone Tin · Free photo on Pixabay (63540)

発音に障害を持った人たちのことを「おし」と呼んでいました。聴覚障害を持っていたり、吃音障害により、上手く言葉を発することができない人に向けた差別用語です。

びっこ

Socks Wool Knit · Free photo on Pixabay (63542)

片方の足に障害があり、通常の歩行が困難な人に向けた差別用語です。両足の形が等しくなく、大きさが不ぞろいであるといった意味も持っています。

靴下の種類が左右で違う時「びっこ」「びっこたっこ」という使い方をする人もいるようです。こちらの言葉には、差別的な意味は含まれておらず、左右非対称を表す言葉として使われています。

きちがい

Cry Zoom Effect · Free photo on Pixabay (63544)

「きちがい」とは、気が狂ったように発狂する人や、予測不能な行動をとる人といった意味を持っています。精神障害を持った人や知的障害を持った人に多く使われた差別用語の一つです。

江戸時代に精神疾患を持っていた人の呼び名として誕生したと言われています。現代では、「愛好家」「マニア」といったポジティブな意味として使われる場合もあるようです。

かったい

Surgery Surgeon Operation · Free photo on Pixabay (63547)

「かったい」とは、ハンセン病などに感染し、その後遺症として外見的要素が大きく変わってしまった人たちを差別する言葉です。

江戸時代かでは、梅毒にかかり皮膚病を患い容姿が変わってしまった人たちを「かったい」と表現していたといわれています。

せむし男は現在日本では使われていない言葉

Family Parenting Together · Free photo on Pixabay (63550)

「せむし男」という言葉は、現在日本で使用されていません。POUCHSの記事で、初めて知ったという人も少なくないでしょう。人々は、自身の生活を守るために、知らない物事や病気を差別する言葉を作り、遠ざけようとする風習を持っています。

知らず知らずのうちに、それらの言葉を使い、誰かを傷つけてしまう可能性もあるのです。一度発言した言葉は、取り返しがつかない場合も多々あります。SNSの普及により、それらは永遠に残り続ける可能性もあるのです。他人への優しさや配慮を忘れず、自身の発言には十分注意していきましょう。

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