2019年9月30日 更新

障害者の性の悩みとは？性処理の方法やホワイトハンズについても

障害者の「性」や「性欲」に関する話題はタブー視されてきた傾向があります。しかし障害の有無にかかわらず、一人の人間として愛する人と一緒にいたい、肌を重ねたいと願うのは当然のことです。表に見えにくい障碍者の性の悩み。ホワイトハンズの存在とも合わせてご紹介します。

目次

2018年、長野県伊那市にある知的障害者のグループホームで、入所者だった２０代の女性が、2013年以降長期にわたり２０代の男性職員（当時）から性的虐待を受け妊娠、中絶した事実があったと発表しました。

判決は、障害者虐待防止法の面から20代男性職員のわいせつ行為、不当行為をみとめ慰謝料を言い渡すこととなりました。

被害者は重度の障害を持つ女性

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被害に遭った女性は、ＩＱも実年齢に達しないほどの重度の知的障害を持った女性ということで、男性職員の要求にも殆ど抵抗を締めうことは出来ていなかったそうです。女性は２０１３年１０月、男性職員から、明確に確認されないままキスなどをされ、その後も週に４回ほどのペースで性行為をさせられていたそうです。

この場合も元男性職員は殆ど避妊を行っておらず、長野地裁松本本部は「（女性が）障害の影響を受けることなく、職員との性行為に応じていたとはおよそ認められない」という判決に至りました。

施設側は「お互いに好意があった」と主張

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一方、元職員や法人側は、自由な恋愛に基づく性行為だったと被害者側の訴えに反論しました。被害者女性については「好悪の感情に基づき交際相手を選択して自己決定をする能力があった」「トラブルがあれば他者に相談して問題を解決する能力を有していた」とし、あくまで両者の間に交際の合意があったと主張しました。

しかしそれでも地裁の判決は変わることはなく、元職員と施設を運営する社会福祉法人「アンサンブル会」に慰謝料の支払いが命じられました。

障害者専用デリバリーヘルス「ハートライフ」

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日本国内でも、ベストセラー本や映画の影響で身体・知的障害者への「性サービス」や専用の風俗店に認知は広がってきています。もちろん、まだまだ理解が深まっているわけではなく批判の声も強いですが、ビジネスとして成り立ってきているところを見ると社会的ニーズは高まっていると言えます。

なかでも障害者専用デリバリーヘルス「ハートライフ」は、性サービスのビジネス化を図った先駆者的存在ともいえるでしょう。

全国に4店舗を展開

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「ハートライフ」は東京、仙台、岡山、福岡に支店をおく、デリバリーヘルス業界の中でも店舗数は多めの企業です。（殆どの場合が全国展開をしていません。）

ハートライフのＨＰでは、冒頭で「障害者の方が「性欲」の話をすると 嫌悪感まで抱かれてしまう始末・・」と、障害ｓｙが抱える性問題にたいして、いかに世間の目が冷たいかということを訴えています。そこで「思い通りにならないからこそ出てくるジレンマ」の掃き出し口として、「ハートライフ」は出来上がったと綴っています。

利用料金

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選択するコースによっても変わってきますが、どのコースでも「指名料金：\500」「リピート指名料金：￥1000」は共通のようです。

性的サービスを含まないコースであれば60分（￥10000）、90分（￥15000）、120 分（￥20000）、タッチだけＯＫのコースであれば60分（￥15000）、90分（￥20000）、120 分（￥25000）、完璧な性的サービスのコースであれば60分（￥18000）、90分（￥25000）、120 分（￥30000）となっています。

コース内容

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前述したように、コースによって金額が変わったくるシステムとなっており、コースは全部で３コースあります。

まずは待ち合わせ後、お食事やお散歩などのデートを楽しむだけの「Nagomiコース」。性的サービスはゼロで、そこで気に行った相手が出来たら次へ進むということになります。2つ目がマスターベーションのお手伝いを基本としている「Fureaiコース」。女性と話しをしたり軽く触れ合うことでコミュニケーションを図るものです。

最後が「ヘルデリ」らしいともいえる「Delihelコース」。それまでのコースを経験した人が前提となっていて、より女性との身体的な関係を楽しみたいという人のためのコースです。

障害者と風俗嬢の恋愛を描いた映画「パーフェクト・レボリューション」

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『パーフェクト・レボリューション』は2017年9月29日に公開された日本映画で、主演をリリー・フランキーさんが務めました。日本の市民活動家、風俗店評論家でもある「熊篠慶彦さん」の実話を基にし作品です。

障害者の恋愛や性という、重く見られがちなテーマですが「エンタメ映画として見てもらいたい」というキャストの人達の熱い想いが込められた作品ともなっています。

あらすじ

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幼い頃に脳性マヒを患い手足が思うように動かせない主人公「クマ」（リリー・フランキー）。彼は車椅子で生活をしています。彼はまた、セックスに対しての関心が強く身体障害者の性について、世間に理解を求める運動もしてました。

あるとき、クマは人格障害を抱えたピンク頭の「ミツ」（清野菜名）と出会う。風俗嬢として働くミツは、希望を持って生き生きと過ごすクマに感銘を受けて、自分たちのような人間でも幸せになれるんだと証明したいとクマに持ちかけ、2人の間は更に深まり、究極の愛を育んでいくストーリーです。

キャスト

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本作品の主人公でもあり、重度の身体障害のため車椅子生活を送りながらも、障害者への誤解を解くために活動するの「クマ」の役をリリー・フランキーさんが熱演します。イラストやデザイン、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動されるリリーさんだからこそ出来上がった「クマ」の人間味溢れる姿に心を打たれます。

そんなクマに衝撃をうけ、互いに心惹かれ合っていくヒロインには清野菜名さん、クマを支える介助士を小池栄子さん、その夫を岡山天音さん、ミツの母親代わりで現実の厳しさを諭す人物を余貴美子さんが演じています。

障害者の性について改めて考える必要がある

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