2019年4月21日 更新

おじろく・おばさとは?おじろく・おばさという風習の実情

少し昔に日本にあったおじろく・おばさという風習を知っていますか?小さな集落の中で行われた日本人の日本人による奴隷制度のようなものです。おじろく・おばさとはどのような人だったのか、そしてどのように生活をしていたのかを詳しく紹介していきます。

目次

夢も趣味も無い

Balloons Party Girl - Free photo on Pixabay (204956)

抑圧された環境の中で、親兄弟、はたまた近所の人からも将来的におじろく・おばさになるように洗脳された彼は将来の夢も現状の趣味も持っていませんでした。

家のため、長男のために日々働き、奴隷のような生活を送っていると、自分のしたいことや将来の夢などを考える思考回路もなくなり、言われたことだけをこなす生活になっていくのです。
Pier Jetty Ocean - Free photo on Pixabay (204962)

親からアレはしてはいけないコレをすべきだと、事細かに言われて育った子供は、親に方向性を示してもらわないと自分で動けなくなってしまうということが現代にもあります。

おじろく・おばさは何を思っていたのか

Chess Pieces Board - Free photo on Pixabay (204966)

抑圧され、やることなすこと全て決められていたおじろく・おばさは果たして何を考えて暮らしていたのでしょうか。

おじろく・おばさの調査のために近藤廉治さんが、アミタールという睡眠鎮静剤を投与して直接おじろく・おばさと面接することができました。
Men Women Apparel - Free photo on Pixabay (204971)

アミタールを用いた理由としては、普段の彼らにいくら話しかけたところで無視されてしまうため、催眠鎮静剤を使って面接を行ったということです。

当時現存していた男性2人、女性1人の話を紹介します。

面白いことや楽しい思い出はない

Babe Smile Newborn Small - Free photo on Pixabay (204977)

明治34年生まれの女性のお話しです。

「生年月日は知っている。百姓の手伝い、養蚕をやった。学校は特別好きでもなかった。友人は少しはあった。他家へ行くのは嫌いであった。親しくもならなかった。話も別にしなかった。」
Children Siblings Brother - Free photo on Pixabay (204979)

「面白いこと、楽しい思い出もなかった。10日働いて3円で反物を買った。そうしなければ着物もないから。」

「18歳のとき、兄嫁と飯田へ行って2日泊ったが、嬉しくもなかった。また行きたいとも思わなかった。」

何をしても楽しいと思うことがなかったということが伺えます。

私はばかだから

Architecture Family House Front - Free photo on Pixabay (204982)

こちらも明治34年生まれの女性のお話しです。

「物を憶えこむ力や知能のいちじるしい障害はない。電車はみたことがなく、自動車は遠くを豆粒ぐらいのが通っているのを見ただけである。」

「新聞は見出しだけ見る。自分はばかだから字も読めないし、話もできない、と劣等感をもつ。」
People Man Woman Holding - Free photo on Pixabay (204986)

おじろく・おばさの中には、自分がばかだから劣等感を覚えて近隣の人や家族とまともに話さなくなった人もいるようです。

多少の感情の残っていた人もいるということが伺えます。

不平もない

Barley Getreideanbau - Free photo on Pixabay (204994)

明治20年生まれの男性のお話です。

「26歳ごろまで畑仕事や近所に頼まれた大工仕事をしたが、次第に無口になり、兄のいいつけるままに、畑、大工の仕事を根気よくやった。」

「なんど会っても打ち解けず無愛想で、他人がくると引っ込むか、知らん顔をしているだけで、挨拶をしても見向きもしない。」
Dawn Sun Mountain - Free photo on Pixabay (204998)

「世の中を嫌と思ったこともなく、人と話したいこともなく、こんな生活をばからしいとも思わず、希望もなく、不満もない。」

現状に不満はないと口にしていることから、おじろくであることに不平はなかったことが伺えます。

おじろく・おばさがこの風習に不満がない理由

Worried Girl Woman Waiting - Free photo on Pixabay (205003)

アミタールを用いた3人への面接の結果、現状に不満がないと口にしていたおじろくがいました。

彼らは何故このような生活をしていても不満を持つことがなく、それを受け入れて生活していくことができたのでしょうか。
Sea Water Holidays - Free photo on Pixabay (205009)

調べていくうちに日々の生活や、環境、はたまた近隣の目など当時の変わった風習が見えてきます。

そのなかでもおじろく・おばさが不満を持つことがなく日々を生活することになった最たる4つの理由を紹介していきます。

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