2019年5月27日 更新

キャトルミューティレーションの真相とは?宇宙人の仕業?自然現象?

キャトルミューティレーションとは、家畜の体の一部が切り取られ、血を抜き取られて殺されるという凄惨な事件のことです。宇宙人の仕業とまで言われましたが、その後科学的な検証がなされ、真相が明らかになりました。キャトルミューティレーションの真相に迫ってみましょう。

ただし、事件の現場で米軍のヘリコプターが目撃されたという証言は、キャトルミューティレーション以外のオカルト的な事例でも頻繁に聞かれます。

中には「UFOの目撃現場に米軍のヘリコプターが飛んでいた」という荒唐無稽なものもあり、いまいち信憑性に欠ける証言です。

現在では、この説は陰謀論(不思議な出来事や事件は一部の権力者による陰謀であるとする考え方)の一種にすぎないと考えられています。

キャトルミューティレーションだけじゃない!世界を震撼させたオカルト事件簿

Fantasy Spirit Nightmare - Free photo on Pixabay (329042)

世界中で話題になった不思議な事件は、キャトルミューティレーションだけではありません。原因が判明しているものもあれば、いまだに謎に包まれているものもあります。

以下で人々の注目を集めた有名なオカルト事件を厳選して紹介します。

時には人も襲う吸血動物チュパカブラの正体

Dracula Fangs Vampire - Free vector graphic on Pixabay (329046)

チュパカブラ(Chupacabra、チュパカブラスとも)とは、南米を中心に多数の目撃情報があるUMA(Unidentified Mysterious Animal、未確認動物)です。1995年にプエルトリコで最初に目撃され、その後、目撃報告が相次ぎました。

家畜を襲ってその血を吸うと言われていることから、スペイン語で「ヤギの血を吸う」という意味のチュパカブラと名付けられました。家畜が犠牲になっている点がキャトルミューティレーションと似ていることから、両者はよく混同されます。
Coyote Wildlife Nature - Free photo on Pixabay (329060)

中には人間が襲われたという報告もあり、一時期は代表的なUMAとしてオカルトファンの間で話題となりました。日本のバラエティ番組でも取り上げられたほどです。

かつては未知の動物説や宇宙人説など主張されましたが、現在では皮膚病に罹患して毛が抜け落ちたコヨーテの見間違えだとされています。

世界一有名なUMAネッシーのあの写真はフェイク?

Loch Ness Monster - Free image on Pixabay (329067)

ネッシー(Nessie)とは、スコットランドのネス湖で目撃され、世界中で話題を集めたUMAです。絶滅した恐竜の一種、首長竜のような形状をしており、恐竜の生き残りではないかとも言われました。

古くから目撃例がありますが、世界的に有名になったきっかけは、ロンドンの外科医が1934年に撮影したとされるネッシーの写真です。湖面から長い首をのぞかせ、悠然と泳ぐネッシーの姿は人々に強烈な印象を与えました。
Fake News Media - Free image on Pixabay (329073)

しかし、後にこの写真はフェイクであることが判明します。写真に写し取られたネッシーの正体は、おもちゃの潜水艦であり、潜水艦にネッシーの首の模型を付けて撮影されたことが分かったのです。

さらに大規模な科学的調査も行われましたが、ネッシーの存在を証明することはできませんでした。現在では、ほとんどの科学者がネッシーの存在に否定的です。

宇宙人にアブダクションされた人たち

Universe Person Silhouette - Free image on Pixabay (329080)

アブダクション(abduction)とは、宇宙人による人間の誘拐行為のことです。実際に宇宙人に誘拐されたと主張している人が多数おり、そのような人たちの証言がUFOブームに重なる形で頻発しました。

各々の証言内容には微妙な違いがありますが、主に宇宙人に誘拐されてUFOの内部で人体実験の対象になったというケースがほとんどです。中には宇宙人とのコミュニケーションに成功し、人類へのメッセージを預かったと主張する人もいます。
Woman Face Bullying - Free photo on Pixabay (329099)

ただし、宇宙人によるアブダクションには、誘拐されたと主張する人の証言以外に証拠がないことがほとんどです。人体実験の結果、地球にはない物体が体内で発見された、とする情報もありますが、真偽のほどは定かではなく、ほとんどの事例は虚偽だとされています。

アブダクションにあったと主張している人全員が嘘をついているというわけではありません。誘拐された人の記憶は、実際には起こっていないことをあたかも起こったことであるかのように記憶する「虚偽記憶」と呼ばれる現象ではないかと考えられています。

虚偽記憶の存在は以前から知られており、実際にはそのような事実がないにもかかわらず、子どものころに性的虐待を受けていたと記憶している例などが知られています。全てのアブダクションが虚偽記憶で説明できるわけではありませんが、ほとんどのケースは虚偽記憶が原因とされています。

いまだに原因不明?謎の異物落下現象ファフロツキーズ

Watercolor Rain Weather - Free image on Pixabay (329127)

ファフロツキーズ(Fafrotskies)とは、ある一定の範囲に空から突然物が降り注ぐ現象のことです。「Falls from The Skies(空からの落下)」を略した言葉であり、アイヴァン・サンダーソンという超常現象研究家によって名付けられました。

実際に落下する物は多種多様です。魚やカエルなどの生物が多いですが、中には金属などの人工物が大量に降り注いだ例もあります。共通点は、空から降ってくるはずのないものが短時間で雨のように降り注ぐことです。
Cyclone Forward Hurricane - Free photo on Pixabay (329125)

古来からこのような現象は世界中で報告されており、日本も例外ではありません。江戸時代の百科事典「和漢三才図会」に「怪雨(かいう)」という名前で記載されている現象は、ファフロツキーズのことだと考えられています。

以前からさまざまな原因が提唱されていますが、いずれも現象を完全に説明できるものではありません。主な説は、竜巻によって物が巻き上げられたとする説、鳥がエサとしてくわえたものを落としたとする説、愉快犯によるイタズラ説などです。

これらの説は一部のファフロツキーズとされる現象を説明することはできますが、中には説明が難しい事例もあります。ファフロツキーズの原因にはいまだに定説がなく、謎が多い超常現象の1つです。

世の中には中々説明がつかないものがたくさんある

Woman Gothic Dark - Free photo on Pixabay (329133)

かつては謎めいたものとされていたオカルト事件も、科学が発展した現代では、解き明かされたものも珍しくありません。さらにインターネットの登場によって、多くの人が膨大な情報にアクセスできるようになり、世界から不思議なことはなくなってしまったように見えます。

しかし、世の中には中々説明がつかないものがまだまだあります。記事の最後に取り上げたファフロツキーズのように、いまだに科学者や専門家を悩ませている奇妙な事件が確かに存在しているのです。

オカルトをむやみに信じてしまうのも考えものですが、たまには不思議な物事に思いを馳せてみましょう。

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