2019年7月14日 更新

アンチラ事件とは?声優にまで飛び火したグラブルの過去の炎上も

あなたは、一時テレビでCMしていたスマホのゲームアプリ「グラブル」(グランブルーファンタジー)をご存知でしょうか?今回はこのゲームアプリに関する高額課金事件「アンチラ事件」を、その金額と出演していた声優を含めて詳しく解説していきます!

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近年では個人情報の漏洩問題が多く取り上げられていますが、実は『グランブルーファンタジー』でもユーザーIDの漏洩問題が起こっています。これは、グラブルのディレクターのSNSへのつぶやきから、ユーザーのIDが漏洩したという問題です。

さらには、ディレクターのチャットの履歴から声優のIDが何名も発覚し漏洩したことで、開発者の権限で不正行為が行われているのではないか?という疑惑も浮上しました。その後は、ユーザーIDの漏洩を予防する為にログイン時間を明示しないなどの措置が取られましたが、ユーザーの中には不信感がぬぐえない人もいました。

キャラ類似問題

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2018年に『グランブルーファンタジー』の4周年記念イベントで登場したキャラクターが、2010年に他社のゲームのプロモーションで登場したキャラクターに似ているという声がファンの間であがっていましたが、このキャラ類似問題については、当事者間で話し合いが行われすでに解決しているようです。

ユーザーの間では、「似ている」という声もあれば、「大丈夫、問題ない」という声などもあがっていたようですが大きな問題に発展することはありませんでした。

課金ガチャの抑制

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ガチャとは、携帯電話やスマートフォンなどのソーシャルゲーム内で、使用する仮想のアイテムや限定のキャラクターなどを1回数百円程度支払って、抽選によって購入する仕組みのことを言います。

このガチャはスマホゲームの収益の根幹として、未だに存在し続けていますが、実は以前から、ガチャに関しては賭博性(ギャンブル性)が高いという意見があり問題視されていました。

ですが、『グランブルーファンタジー』のアンチラ事件をきっかけに、独自のガイドラインが作られるなど、少しずつ課金ガチャを抑制する動きが出てきているようです。

課金額の平均はいくらぐらいなのか

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スマートフォンゲームアプリの課金額について、2018年に2,017人を対象に実態調査を行ったところ、月の課金額の平均は1万円から5万円が最も多いという結果が出たそうです。

また、ソーシャルゲームのヘビーユーザーにアンケートを行ったところ、最も課金額が多いユーザーはなんと約860万円を費やしたというデータも出ているようです。

ただし、スマホゲームの約89%の利用者は無料利用者と呼ばれる人達で、彼らの年間課金平均額は2万1000円と言われています。

日本オンラインゲーム協会のガイドライン

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日本オンラインゲーム協会(JOGA)は、『グランブルーファンタジー』のアンチラ事件などを受けて、今までJOGAなどの業界団体に参加していなかった会社に対しても、ガイドライン順守の徹底をモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)と共に呼び掛けていく方針を2016年3月24に発表しています。

それまでは、日本オンラインゲーム協会に所属する会社にのみ呼び掛けていましたが、今後はモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)所属の会社や、団体に所属していない会社にも法律の順守やコンプライアンスを呼び掛けて行くのが目的です。

ちなみに、日本オンラインゲーム協会は、コンプガチャ問題が明るみになった2012年に、ガチャを提供する際のガイドラインを既に細かく定めており、4つあるガイドラインのいずれかを協会所属の会社には守るよう求めていましたが、2016年4月以降は新ガイドラインの順守をMCF所属の会社やそれ以外の会社にも求める姿勢をとっています。

推定金額の上限はガチャ1回の100倍以内

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日本オンラインゲーム協会が、制定したガイドラインには4つあります。その内の一つ目が、レアアイテムの獲得に必要と推定される金額の上限は「1回当たりのガチャへの課金額の100倍以内」とするもので、その金額を超える場合はページ内に推定額を表記するよう定められています。

実は、オンラインゲームで高額な課金をすることを廃課金と言いますが、過去にはあるゲームで3億円の課金をした人や、借金してまで課金がやめられない人もいると言われており、ゲームの高額課金で借金する人は現在でも増加傾向にあると言われています。

推定金額は5万円以内

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日本オンラインゲーム協会が制定したガイドラインの2つ目としては、ガチャでいずれかのレアアイテムを獲得するまでの推定金額は5万円以内というものです。

ユーザーからすれば、今まではいくら課金すればお目当てのキャラクターが手に入るのか分かりませんでしたが、上限5万円で手に入れられることになったということになります。ですが、この上限5万円には落とし穴があります。

あくまでも、いずれかのガチャでアイテムを獲得するまでの金額なので、例えば一つのガチャで欲しいアイテムが2つあったとしたら、2アイテム×5万となって10万円となるのです。しかも、AアイテムとBアイテムが欲しいとして、10万円使ったからといって両方手に入るわけではなく、AアイテムとAアイテムの組み合わせになることもあります。

レアアイテム提供割合の上限下限の表示

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「欲しいレアアイテムがあるからガチャを引いたのに、何回課金してもまったく出てこない」「どうしても欲しいから出るまでガチャを引いてしまう」「ここでやめたら、今まで使ったお金が無駄になるので出るまで続けないと気が済まない」

ガチャには、こうした人の射幸心を煽るある種の魅力のようなものがあり、一度高額課金をしてしまうと引き返せなくなってしまう中毒性があるのかもしれません。もちろん、多くの人はお小遣い程度にゲームを楽しんでいるのでしょうが、中には高額をつぎ込んでしまう人がいるもの事実です。

実際アンチラ事件の時には80万円使ったという人も出ており、レアアイテムが提供される割合の上限下限を表示するというガイドラインが策定されました。

レアアイテムの種別毎に提供割合を表示

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アンチラ事件を受けて、「グランブルーファンタジー」の制作会社であるサイゲームスは、レアアイテムの種別事の提供割合(出現確立)の表示を2016年3月10日より、実際に開始しています。この措置は、日本オンラインゲーム協会が業界全体でガイドライン順守を徹底して求めていくと発表した3月24日より前に行われています。

その背景には、ユーザーの中でレアアイテムガチャの出現する確率が運営側により操作されているのでは?という噂が以前から流れており、そこに追い打ちをかけるように約68万円をかけて2000回以上ガチャを回しレアアイテムが出たという高額課金者の動画が出回ったことで、疑惑がさらに強まったということがあります。

ただし、この提供割合の信ぴょう性には賛否朗論あり、あくまでも一つの目安として考えた方が良いと言われています。

他のスマホゲームの炎上事件

Flames Heat Fire - Free photo on Pixabay (481988)

今やスマホは子どもから大人まで年齢問わず利用することが可能で、時間も場所も選ばず手軽にできるスマホゲームは非常に人気があります。おまけに、簡単に課金が出来るシステムになっており、親が知らない間に子供が高額課金をしていたという相談が消費生活センターなどに寄せられることが年々増えているそうです。

ですが、この問題は未成年に留まらず、スマホゲームの課金で数百万の借金を背負った主婦が風俗でアルバイトしたり、本業とは別にバイトをしてスマホゲームのためにお金を稼いでいる人もいるのだそうで、スマホゲームにまつわる課題は根が深く色々ありそうですね。

ここでは、アンチラ事件以外の炎上事件をご紹介します。

ドッカンテーブル事件

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