2019年7月14日 更新

アンチラ事件とは?声優にまで飛び火したグラブルの過去の炎上も

あなたは、一時テレビでCMしていたスマホのゲームアプリ「グラブル」(グランブルーファンタジー)をご存知でしょうか?今回はこのゲームアプリに関する高額課金事件「アンチラ事件」を、その金額と出演していた声優を含めて詳しく解説していきます!

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ヒートアップしてどんどん盛り上がっていくアンチラ事件は、グラブル運営会社に対して消費者庁の調査を求める署名活動に発展して行きます。

なんとネット署名の数は2000人分をゆうに突破し、世間の注目を浴びるまでになりました。これは、ユーザー達がソーシャルゲーム業界の内部で起こっている事実を明らかにし、ゲームに関するガイドラインを厳密に定めることで、誰でも安全にゲームを楽しむことの出来る世の中になって欲しいという願いから来る署名でした。

消費者庁が動く事態に

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ユーザー達の思いは消費者庁を動かし、アンチラ事件が景品表示法違反に当たるのではないかという訴えに則って、グラブル運営会社に消費者庁の調査が入りました。しかし、消費者庁はアンチラなどの出現率の表示や設定などを検証したところ、違法性は認められないという結論を発表しました。

違法性は認められなかったものの、この騒動をきっかけにソーシャルゲーム業界は『当たりの確率をはっきり示す』などの独自ガイドラインを制定しました。しかし、グラブルとその運営会社に対するユーザーの不信感は収まる事がありませんでした。

海外でもアンチラ事件が報じられる

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グラブルのアンチラ事件は、日本人が一晩でゲームに高額をつぎ込んだという内容で海外でも報道されました。日本は高品質のアニメやゲームを作る技術力が高いですが、そんな日本で起きた事件でもあり日本人のスマホ依存を批判して『日本の恥』と海外では言われたようです。

一方で、『日本のゲーム会社はプレイヤーの心を踏みにじる悪い奴だ!』『日本のゲームユーザーが可哀そうだ』『日本の企業はとんでもない金儲けの仕方をしている』といった企業に対する批判と日本ユーザーへの同情の声も寄せられました。

どれくらいの金額を課金した?

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されているソーシャルネットワークゲームのユーザーには、大金を投入してまで限定アイテムやキャラクターを手に入れようとする人がいます。もちろん、本人が納得してやっているのなら、誰も何も言わないでしょう。とはいえ、つぎ込む金額にも限度はあるはずですね。

今回は、そうした限度をはるかに超えた金額をつぎ込んでもキャラクターが出なかったという事実が明るみに出たことで、事件にまで発展しました。多くの人が気軽にスマホゲームが出来るようになった現在、誰でも陥る可能性のあ高額課金について、アンチラ事件ではどのくらいの金額が課金されたのかをご紹介します。

高額課金者続出!

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月に10万円程度課金しているソーシャルネットワークゲームはグラブル以外にもあるのだそうです。ですが、今回のアンチラ事件は他のガチャとは比べ物にならないくらい、本当に出なかったのだそうです。それこそ、70万円や80万円という大金をつぎ込んだ人や、68万円をつぎ込んでやっと出た人もいたそうです。

一つのガチャに対して、70万円や80万円をつぎ込まないと出ないというのは、さすがに行き過ぎていますよね。こうした事実が発覚したのは、ネットでガチャを引く所を生放送した人がいたからでした。

キャラ出現確率0.007%?!

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正月限定の期間限定ガチャでは、アンチラの出現率が6%になると大々的に広告を出していたにも関わらず、実際には全然出ないという多くのユーザーの声から署名活動まで発展し、グラブルの運営会社は内部調査まで受ける事になりました。

そして、ガチャによって出現するキャラクターごとに個別の出現率が表記されることになりました。その結果明らかになったのは、アンチラなどのレアキャラクターの出現率が、実は0.007%という非常に低い確率で出現していたということでした。

ですが、この出現率の表記がされるようになったことで、ユーザーも使いやすくなったと言われています。

グラブル運営側の対応は?

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2016年に起こったアンチラ事件ですが、その後がどうなったのか気になりませんか?アンチラ事件と聞くと、ソーシャルネットワークゲームのユーザーにとっては、今でも忘れられない事件なのだそうです。

ありえない大金をつぎ込んだことには、消費者側の責任も問われるでしょうが、とはいえ常識を疑うような高額を課金してやっとアンチラが出るという状況に、多くのユーザーが不信感を持つのも当たり前ですし、運営会社側に誠意のある対応を求めるのも当然の事と言えるでしょう。 

プロデューサーの謝罪

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アンチラ事件のその後の運営側の対応ですが、まずはグラブルの当時のプロデューサーであった春田康一氏が謝罪をしました。春田氏は、ユーザーに疑念や不安を抱かせてしまったこと、課金をしたユーザーに不信感を与えてしまったことを謝罪しました。

また、グラブルを開発したサイゲームスは、レアキャラの獲得のために高額を課金したものの、入手することが出来なかったユーザーに対して、またゲームのユーザー全てに向けて謝罪のメッセージを発表しています。

ガチャの個別出現率の表記

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アンチラ事件を契機として、『グランブルーファンタジー』のゲーム内では、ガチャによって出現する全てのアイテムの出現確立を個別表示するようになりました。

これは、特定のレアキャラクターの出現率が極端に低かったことにより、運営会社側が確率を操作していたのではないか?というユーザーからの声が上がっていたからとも言われています。

確かに、ゲームのユーザー側からすれば『ガチャの出現率が分からないので、次々課金してしまう』というのは問題ですので、ユーザーの不満を解消する為に取られた措置と言えるでしょう。

天井交換が可能に

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さらに運営側は新たなシステムとして、レジェンドガチャと言われるガチャを300回(約9万円相当)利用すると交換対象のアイテムから好きなキャラクターやアイテムを一つ獲得できるシステムになりました。

約9万円と言うと、大金ではありますが、これにより70万円や80万円を一つのキャラクターにつぎ込むという事は避けられるようになりました。

こうした上限が設けられ天井交換が可能になったことは、おおむねユーザ側には好評なのだそうですが、一方で9万円という金額に疑問の声も上がっているようです。

再びアンチラが登場

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