2019年7月17日 更新

風の電話とは?会えない人と心で話すこの電話に込められた想い

風の電話を知っていますか?東日本大震災で残された遺族の心のよりどころとなっている電話線の繋がらない電話です。そこにはたくさんの愛があふれていました。今回は、亡くなった人と繋がることができるという不思議な風の電話の物語を詳しくご紹介します。

風の電話は、これまで数々のニュースに取り上げられています。それは、日本国内だけではなくハーバード大学で取り上げたことなどから世界にも発信されています。snsでの拡散も手伝って、多くの人の目に触れることになった風の電話ですが、このような状況は、当時設置した佐々木格さんですら思いもよらない大きな発展でしょう。

初めは個人の思いから設置しただけの電話線の繋がらない電話ボックスが、今では世界中の人が知り訪れる場所となっているなんて人と人との深い絆を感じますね。

世界一受けたい授業

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堺正章とクリームシチューがMCでおなじみの「世界一受けたい授業」でも2017年10月28日に風の電話を取り上げています。それまでの新聞やネット上で風の電話を目にすることがなかった人たちも知ることとなり、観た人たちの間から多くの感動の声が上がりました。

放送後のsnsでは、「涙腺崩壊爆発!」などや「いつか行ってみたい場所」とつぶやく人も多く反響の多さに驚かされました。亡くなった人と繋ぐ風の電話は、こうしてたくさんの人たちに知られることになったのです。

風の電話 ~残された人々の声 - NHKスペシャル

Phone Box Wilderness Nature - Free image on Pixabay (487618)

風の電話の映像化で、最も反響が大きかったのはNHKスペシャルの「風の電話~残された人々の声」ではないでしょうか。番組では、風の電話にやってくる人々の了解を得て亡くなった人たちとどんなことを話すのかを放送しています。

自分以外の家族をすべて失った人、いまだに家族が見つかっていない人、たまたま震災の当日に仕事で東北に行った父を亡くした少年など、震災から数年経った今でもその悲しみが薄れることがない人々に視聴者は多くの涙を流しました。だからこそ風の電話が遺族の心のよりどころになっていることが良くわかる番組です。

風の電話は人々の心の支えになっている

Woman Profile Face - Free photo on Pixabay (487571)

人の死は、その多くはある日突然にやってきます。だからこそ、残された人たちの心には様々な思いが募るのでしょう。電話はどこにでもあるけれど、亡くなった人とはあの場所にある風の電話だからつながることができるのです。そんな場所を作ってくれた佐々木格さんには感謝ですね。

いつか、あなたが大切な人を亡くしたら風の電話を思い出してくださいね。きっと、これからも風の電話は多くの人の悲しみに寄り添い、癒し、そして助けてくれるでしょう。

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