2019年7月10日 更新

獄中結婚はなぜできる?獄中結婚の流れや獄中結婚をする心理とは

獄中結婚をする心理や理由は普通の人には理解しがたいものですが、する側にはメリットがあります。実際に獄中結婚をした木嶋佳苗や宅間守、永山則夫、加藤登紀子についてご紹介します。また、獄中結婚を取り上げた映画である葛城事件について見ていきましょう。

目次

Question Mark Why Problem - Free photo on Pixabay (470005)

獄中結婚をした際に性行為ができるのか疑問に思いますが、性行為はできません。最初に結婚した夫に対して木嶋佳苗は性行為がないからこその純愛だと言っています。

その後も「こんなに心の平安を感じられるのならもっと早く結婚をすれば良かったと感じています。喜怒哀楽の積み重ねで絆が強まり、新しい家族となるプロセスを体感しています。これ以上の純愛ってないでしょう」と記者に語りました。

性行為はできませんがその分絆が芽生えるようです。

話題性が欲しいから獄中結婚したい

Couple Together Holding Hands - Free photo on Pixabay (470007)

話題性が欲しくて獄中結婚をしたと思う人もいます。死刑囚が結婚するとなれば世間は相手が誰かを知りたがるので一般人でも目立つことができると考えているのでしょう。

確かに目立つことはできますが獄中結婚以外にも話題を集めるための選択肢はたくさんあります。中には話題性欲しさから結婚する人もいるかもしれませんが、おそらく当人たちは話題性ではない別のところに焦点を置いているでしょう。

本当に恋愛感情が芽生えている人もいれば面会するために配偶者という形をとった人もいますが、いずれも話題性が目的ではありません。

世話もしなくて済み財産が手に入るのなら獄中結婚にはメリットしかない

Thought Idea Innovation - Free photo on Pixabay (470010)

世話をしなくて済み財産が手に入るのなら獄中結婚にはメリットしかないのではないかと疑う人もいるでしょう。刑務官がすべて面倒を見てくれるのでご飯を作ったり家事をしたりする必要がありません。

しかし結婚をするのであればいくらかは親しくならなければいけませんし結婚後も面会に訪れないと不自然です。結婚した途端に連絡が途絶えたら犯罪者や死刑囚側から離婚を申し入れるでしょう。

本当に財産目当てであれば実際にメリットはあまりありません。

獄中結婚を知った被害者の心情

Waffle Heart Waffles Icing Sugar - Free photo on Pixabay (470013)

世間では面白おかしく騒がれる獄中結婚ですが、被害者にとっては苦痛を感じるニュースです。獄中結婚を知った被害者の心情を見ていきましょう。

加害者が生き続け権利を行使し続けられる事に憤りを感じる

Depression Man Anger - Free photo on Pixabay (470014)

加害者が生き続けて権利を行使していることに憤りを覚えています。被害者は生きていれば当たり前にできた結婚という選択肢を潰されましたが、加害者は当然のように結婚をしているのは被害者遺族にとって耐えがたいことです。

被害者の年齢は殺害された日にストップしてしまいます。しかし加害者は被害者が生きられなかった分も生き続けているのです。

憤りを感じるのは当然でしょう。死刑が執行されたとしても被害者遺族が報われるわけではありません。

一般人の軽率な発言に事件の風化と冷酷さを感じる

Man Rain Snow - Free photo on Pixabay (470016)

一般人の軽率な発言に事件の風化と冷酷さを感じています。事件に何のかかわりもない人は獄中結婚に興味を持って騒ぎ立てるだけです。

事件発生直後は世間が事件を悲しみ加害者を憎んでいたのに、時の流れと共に加害者への気持ちは薄れてしまうのです。もし自分の家族が犠牲になったのであれば獄中結婚を認められるわけがありません。

結局は人事なので軽率な発言ができるのでしょう。獄中結婚の話題は人々の冷酷さを感じさせる出来事であると言えます。

こうした加害者の言動によって被害者遺族はいつまでも苦しめられる

Guy Man People - Free photo on Pixabay (470018)

加害者の言動によって被害者遺族はいつまでも苦しめられることになります。大事な家族を失い、当たり前の日常が二度と戻ってこない中で加害者が結婚をしたと聞いたらどんなに屈辱的な気分でしょうか。

事件は風化してほしくないものの加害者が獄中結婚をしたことで面白おかしい記事が出回ってしまうのは辛いことです。犯罪者の中には事件を起こしたことをまったく後悔していない人もいます。

加害者の言動に苦しめられてしまう被害者遺族の心に世間は寄り添う必要があります。

支援団体の心情が全く理解できない

Sad Depressed Depression - Free photo on Pixabay (470019)

支援団体の心情がまったく理解できないと考えています。被害者遺族は大事な家族を殺害された強い憎しみがあるので死刑を望む人の方が多いです。

それなのに死刑反対団体が死刑の廃止を訴えていたら被害者遺族は自分の気持ちをどう扱えば良いのかわからなくなってしまいます。死刑反対団体に所属している人の家族が残忍な方法で殺害された時に本当に死刑を望まないのかは謎です。

支援する立場の人は必要かもしれませんが被害者遺族の気持ちを忘れてはいけません。

自身の言動によって被害者・遺族をさらに苦しめている事を理解しよう

Sunset Poppy Backlight - Free photo on Pixabay (470021)

獄中結婚は普通の結婚とは違うので世間が興味を持つのは仕方ないでしょう。しかし面白おかしく騒ぎ立てるほど事件に巻き込まれた人や被害者遺族を苦しめていることを理解するべきです。

突然日常を奪われた家族からしたら、加害者が結婚をして幸せを手にいれるのには納得がいかなくて当然です。事件を風化させてはいけませんが、話題性のために加害者の報道をするのは間違っているのです。

自分の興味だけでなく悲しむ人の気持ちに配慮して行動することが大切です。

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