2019年8月4日 更新

ヤギの目が怖い!怖く見える理由と悪魔的なイメージがついた理由とは

ヤギの目をじっくり見たことはありますか?意外と怖い目をしています。でもそれは、昼夜に関わらず敵をいち早く見つけるために大切な機能を備えているから。大人しい草食動物ながら、悪魔的なイメージも持つヤギの魅力を見つけるため、その不思議な瞳をのぞいてみましょう。

目次

ヤギの目が怖い!

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牧場や動物園のふれあいコーナーなどに行くと、のんびりと草を食べているヤギに出会えます。「わあ、かわいい」と近づくと、ヤギの顔が意外と怖くてびっくりするかもしれません。そう、ヤギの目はちょっと怖いのです。なぜヤギの目が怖く感じるのか、またヤギにはどのような魅力があるのか、これからご紹介していきましょう。

ヤギの目が怖いといわれる理由

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いくつかヤギの顔の写真を並べてみましたが、いかがでしょうか。ちょっと目が怖くありませんか?どうしてこのようにヤギの目を「怖い」と感じるのか、いくつか理由を挙げて考えてみましょう。

何を考えているかわからないから

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ヤギの顔は不思議な雰囲気をたたえています。どこか達観した目つきで、いつも笑っているような表情を浮かべています。それはなんだかモナリザの微笑みのようで、神秘的に見える半面、何を考えているか分からず怖く感じます。

しかし、ヤギも良く知るとなかなか感情表現が豊かな生き物です。嬉しいと犬のように短いしっぽをピコピコ振ったりとび跳ねたりします。鳴き声も多彩で、「メエメエ」と鳴くだけではなく、おいしい食べ物をもらったときに「ンンンンン」と鳴いたり、敵を威嚇するために「ブッブッ」と鼻を鳴らしたりします。

ヤギの表情や鳴き声から感情を読み取れるようになれば、何を考えているか分からなくて怖い、ということはなくなるでしょう。

瞳孔が丸くないから

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ヤギの瞳孔をよく見ると、横に細長い形をしています。なんだかマイナスのようにも、また貯金箱のお金を入れるところのようにも見えます。人間は瞳孔が丸く、真ん丸な目をかわいいと感じます。

人は自分が好ましい、かわいいと思っているものと大きく異なるものを怖いと感じます。ですから、ヤギの細長い瞳孔に不気味さを感じるのです。しかし、瞳孔の形は動物それぞれ。ヤギから見たら人間の方が、「いつも目がまん丸で怖い」と感じるかもしれません。

悪魔的なイメージがあるから

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絵に描かれる悪魔にはアーチ形に曲がった角が生えています。これはヤギの角です。また、ヤギは魔女を乗せて空を飛ぶ、黒山羊の尻尾は黒魔術の材料となる、という話もあり、ヤギには常に悪魔的なイメージがつきまといます。

ヤギは丈夫で粗食に耐え、滋養豊かな肉とミルク、美しく丈夫な毛皮、そして労働力を人間に提供し続けています。ヤギからすれば自分たちを酷使した挙句に悪いイメージを植え付ける人間のほうがよほど悪魔のように見えることでしょう。

見慣れていないから

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昔は農家でヤギを飼うことが多く、また小学校の飼育小屋にいることもあり、身近な動物でした。しかし現在ではヤギを飼っているところは少なく、本物のヤギを見たことがない、という人も少なくありません。そのため、ヤギやヤギの目を見て怖い、と感じる人もいるのではないでしょうか。

しかし、ヤギは触れ合ってみると人懐こくかわいいものです。ヤギやヤギの目が怖い、と感じる人は、一度牧場や動物園でヤギに会ってみると良いでしょう。

中にはスキンシップ用のブラシが用意されている施設もありますので、ブラッシングしてあげましょう。気持ちよさそうに目を細めるヤギを見たら、怖いという気持ちは吹っ飛んでいくはずです。

ヤギの目が奇妙な形をしている理由

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ヤギは荒れた山岳地帯を故郷とする草食動物で、厳しい環境と敵に襲われる危険の中を生き抜いてきました。その一見奇妙に見える目にも、ヤギの生きる力が隠されています。ヤギの目の秘密についてご説明しましょう。

ヤギの瞳孔は横向き

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人間の瞳孔は丸い形をしていますが、ヤギの瞳孔は横に長くなっています。特に虹彩(瞳孔の周りの色がついている部分)が淡い色をしていると、その横長の瞳孔がくっきり見えます。

もしも瞳孔が縦長なら、ネコと同じなので見慣れていてかわいく感じるかもしれませんが、横長の瞳孔は見慣れないのも相まってとても奇妙に見えます。

しかし、これがヤギにとってスタンダードかつベストな目なのです。ヤギファンからすると、その目の形はそうなっている理由も併せて、とても魅力的でかわいいものに感じられます。

自然界で生き抜くため

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ネコやキツネの瞳孔は縦長になっています。これは草むらや茂みなど、縦長の障害物が多いところで生活するためには、垂直方向に開けた視界を持っていたほうが有利になるからです。

それと同じように考えると、ヤギの横長の瞳孔は、水平方向に開けた視界を持つためだと考えられます。ヤギのような草食動物は、頭を下げて草を食べます。その時に目の前の草しか見えていないと、敵の接近に気づけません。ヤギのあのちょっと怖く見える目は、自然界で生き抜くために最適な機能を備えているのです。

ヤギの目は回転する

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