目次
- 八甲田雪中行軍遭難事件とは?
- 行軍の目的
- 行軍のルート
- 八甲田雪中行軍遭難事件の経緯
- 行軍の準備
- 1日目
- 第1露営地
- 2日目
- 第2露営地
- 3日目
- 第3露営地
- 4日目
- 5日目
- 6日目
- 7日目
- 8日目
- 9日~10日目
- 11日目
- 八甲田雪中遭難事件の犠牲者
- 八甲田雪中遭難事件の生存者とその後
- 八甲田雪中遭難事件の生存者
- 生存者のその後
- 遭難事件の救助活動
- 捜索方法
- 遺体収集
- 遭難事件の原因
- 気象条件
- 情報収集不足
- 軽装備
- 指揮系統の混乱
- 認識不足
- 八甲田雪中行軍事件の悲惨な状況
- 八甲田雪中事件の疑問点
- 弘前隊は遭難者を目撃していた?
- 山口少佐の他殺説
- 八甲田山は現在心霊スポットに
- 遭難者たちの霊の目撃情報
- 陸上自衛隊員の体験談
- 謎の119番通報
- 慰霊碑近くの寮に現れる霊
- 城ヶ倉大橋は自殺の名所
- 史上最大級の山岳遭難事故
via pixabay.com
遭難者たちの霊の目撃情報は数多く存在します。その中でも抜粋して、遭難事件と直結するようなお話をご紹介しましょう。まずは青森県の大学生4人組が体験したお話からです。
男子大学生らは、大学生ならよくある夜中のドライブに車を走らせていました。行く先は八甲田山です。若い男性が数人集まれば、もちろん肝試しでしょう。
しかし、いざ八甲田山に到着すると、急に車のエンジンが止まってしまったのです。何度かけ直してみてもエンジンはかかりません。そうしていると、車の外から何か気配を感じます。
男子大学生らは、大学生ならよくある夜中のドライブに車を走らせていました。行く先は八甲田山です。若い男性が数人集まれば、もちろん肝試しでしょう。
しかし、いざ八甲田山に到着すると、急に車のエンジンが止まってしまったのです。何度かけ直してみてもエンジンはかかりません。そうしていると、車の外から何か気配を感じます。
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耳を澄ますと、どうやら聞こえるのは暗闇の中からの足音です。それも一人ではなく複数の足音で、車の周りは見えないそれらに取り囲まれてしまいます。
学生らが恐怖に戦慄する中、やっとの思いでエンジンがかかり、一目散に車を発進して無事アパートまで到着しました。もちろん肝試し前の楽しさなどなく、すっかり恐怖に怯えています。
そうしていると、アパートの外から何かの音がしている事に気づきました。ザッ、ザッ、ザッ…聞き覚えのある音です。先ほど聞いたあの足音がするのです。
学生らが恐怖に戦慄する中、やっとの思いでエンジンがかかり、一目散に車を発進して無事アパートまで到着しました。もちろん肝試し前の楽しさなどなく、すっかり恐怖に怯えています。
そうしていると、アパートの外から何かの音がしている事に気づきました。ザッ、ザッ、ザッ…聞き覚えのある音です。先ほど聞いたあの足音がするのです。
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それはどんどん部屋まで近づき、ついに部屋の中にまで入ってきます。なんと足音の正体は、軍服を着た男たちだったのです。学生らは軍服の霊たちに囲まれてしまいました。
恐怖に凍りついていると、霊が口を開きます。「この男の右腕が欲しい」「わしは左手がいい」「足が欲しい」と霊たちは口々に自分たちに欠損している身体の一部を要求してきます。
あまりの恐怖に気絶してしまった学生らは気づくと朝になっており、夢と思ったのも束の間に、部屋には泥靴の跡が残されていたのです。
恐怖に凍りついていると、霊が口を開きます。「この男の右腕が欲しい」「わしは左手がいい」「足が欲しい」と霊たちは口々に自分たちに欠損している身体の一部を要求してきます。
あまりの恐怖に気絶してしまった学生らは気づくと朝になっており、夢と思ったのも束の間に、部屋には泥靴の跡が残されていたのです。
陸上自衛隊員の体験談
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「中隊規模の群が八甲田の方からやってくる」との噂が隊内で広がったのは、遭難事件からしばらく経った頃でした。隊長もその噂を聞きつけて、その「中隊規模の群」の出現を待つ事にします。
寒さも厳しい夜明け頃、軍歌を轟かせながらその一群が闇から姿を現そうとした瞬間に、隊長は闇に向かって叫んだのです。その内容は、雪中行軍の諸君は勇姿奮闘して立派であり、無駄な死ではなかった等の激励の言葉だったのです。
最後に「青森5連隊の雪中行軍隊、回れ右!前へ進め!」と号令をかけると、一群の足音は止まり、再び八甲田山の方向へ消えて行ったそうです。
寒さも厳しい夜明け頃、軍歌を轟かせながらその一群が闇から姿を現そうとした瞬間に、隊長は闇に向かって叫んだのです。その内容は、雪中行軍の諸君は勇姿奮闘して立派であり、無駄な死ではなかった等の激励の言葉だったのです。
最後に「青森5連隊の雪中行軍隊、回れ右!前へ進め!」と号令をかけると、一群の足音は止まり、再び八甲田山の方向へ消えて行ったそうです。
謎の119番通報
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2014年5月、青森にある別荘の固定電話から119番通報がありました。しかし、内容を聞こうにも通信状況が悪く、受話器の向こうから声が聞こえる事はありません。
これは危険な事態かも知れないと踏んだ消防隊員らは、発信場所を特定して10名ほどで40分をかけて現場まで出向きます。しかし到着するも周辺は真っ暗で、例の別荘の中にも人影は見当たりません。
今でもこの通報による情報や原因は分かっていませんが、そこは雪中行軍遭難事件があった地区だったと言いますから、助けを求める魂が何かを訴えたかったのかも知れません。
これは危険な事態かも知れないと踏んだ消防隊員らは、発信場所を特定して10名ほどで40分をかけて現場まで出向きます。しかし到着するも周辺は真っ暗で、例の別荘の中にも人影は見当たりません。
今でもこの通報による情報や原因は分かっていませんが、そこは雪中行軍遭難事件があった地区だったと言いますから、助けを求める魂が何かを訴えたかったのかも知れません。
慰霊碑近くの寮に現れる霊
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転勤族であったAさんは、青森支店へ配属の間に会社の寮で住む事となりました。しかしその寮は、あの遭難事件の慰霊碑近くに位置していたのです。
ほどなくしてAさんは、毎夜22時頃になると階段を登るような足音が聞こえてくる事に悩まされ、いよいよ隣人に「いつも遅くまで大変ですね。昨日も足音が聞こえて22時頃の帰宅だったんですね」と話しかけます。
すると隣人からは「自分は夜間に出入りしません。ご存知ないのですか?この建物には八甲田雪中行軍遭難事件で非業の死を遂げた兵らの霊が出るんですよ」と返ってきたのです。
ほどなくしてAさんは、毎夜22時頃になると階段を登るような足音が聞こえてくる事に悩まされ、いよいよ隣人に「いつも遅くまで大変ですね。昨日も足音が聞こえて22時頃の帰宅だったんですね」と話しかけます。
すると隣人からは「自分は夜間に出入りしません。ご存知ないのですか?この建物には八甲田雪中行軍遭難事件で非業の死を遂げた兵らの霊が出るんですよ」と返ってきたのです。
城ヶ倉大橋は自殺の名所
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青森県の東と西を結ぶ間に、城ヶ倉渓谷があります。ここは八甲田山における難所として昔から知られており、これまでに多くの方が命を落としています。
この渓谷に掛けられた橋を城ヶ倉大橋と言い、飛び降り自殺の名所だとも言われているのです。夜中になると霊がさまよっているといった噂や、橋の上から見下ろすと霊に引き込まれるなどの噂も後を絶ちません。
八甲田山周辺には、遭難事件の霊の話がダントツに多いですが、それに加えてこのような自殺スポットもある事から、今では八甲田山=心霊スポットと認識されているのでしょう。
この渓谷に掛けられた橋を城ヶ倉大橋と言い、飛び降り自殺の名所だとも言われているのです。夜中になると霊がさまよっているといった噂や、橋の上から見下ろすと霊に引き込まれるなどの噂も後を絶ちません。
八甲田山周辺には、遭難事件の霊の話がダントツに多いですが、それに加えてこのような自殺スポットもある事から、今では八甲田山=心霊スポットと認識されているのでしょう。
史上最大級の山岳遭難事故
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「死の行軍」や「死の彷徨」とも呼ばれる、八甲田雪中行軍遭難事件の全貌を解説して参りました。まさに史上最大級の山岳遭難事故と呼ぶにふさわしい、目を瞑りたくなるほどの痛ましい事故だったでしょう。
これをきっかけにこの事故を知った方、はたまた知ってはいたけど改めて再認識したと言う方も居るでしょうが、彼らの死を無駄にしない為にも、どうか忘れないでほしいのです。
この事故を題材にした小説や資料、映画もあります。もっと深く知りたいと感じて頂けた方は、一度それらも手に取ってみてはいかがでしょうか。
これをきっかけにこの事故を知った方、はたまた知ってはいたけど改めて再認識したと言う方も居るでしょうが、彼らの死を無駄にしない為にも、どうか忘れないでほしいのです。
この事故を題材にした小説や資料、映画もあります。もっと深く知りたいと感じて頂けた方は、一度それらも手に取ってみてはいかがでしょうか。
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