2019年8月20日 更新

裸ローンとは?中国で社会問題化する裸ローンの仕組みと問題点

あなたは、裸ローンという言葉を聞いたことがありますか?実は今、中国で社会問題になっている裸ローンですが、今初めて聞いたという方も少なくないでしょう。今回は、そんな裸ローンの仕組みや内容と問題点、社会問題化した理由や背景を含めてご紹介します!

目次

写真の売買や性行為の権利の売買も

Beauty Model Pose - Free photo on Pixabay (567960)

また、中国のチャットアプリ「QQ]では、裸ローンによって流出した女性達のヌード写真を売買するグループが陰で糸を引いており、女性達の勤務先や自宅の住所、電話番号などの個人情報を書き加えたヌード写真の画像が、これらのグループによって拡散・売買されているのだそうです。

さらに、マッチングサイト「借貸宝」の関係者は、裸ローンは既に大規模な産業として成り立っており、そこでは性行為の権利までも売買されていると語っています。実際、中国メディアによれば、裸ローンを利用した女性が1日に3~4人の客を取らされたという事例もあり、裸ローンの闇は非常に深いようです。

裸ローンで中国女性がお金を借りる理由

Woman Face Bullying - Free photo on Pixabay (569511)

リスクの高い裸ローンで、中国女性がお金を借りる理由とは一体何でしょうか?その背景に、中国は韓国よりも過度な学歴社会であるということを挙げている人がいます。とりわけ、女性は大卒でなければ企業に就職できないという認識が強いため、若い中国人女性達は必至なのだそうです。

しかも、地域ごとに生活水準に格差があり、地方から都市部の大学に通うために上京してくる女性も多く、彼女たちの多くは、欲しい物も我慢して、生活費や学費を工面するためにアルバイトに明け暮れる苦学生です。

そこに、簡単にお金が借りられると言われれば、ついつい甘い誘惑に負けて裸ローンに手を出してしまう女性が出てきてしまうのも不思議ではありません。ここでは、裸ローンでお金を借りる理由について詳しく見て行きましょう。

生活にお金がかかる

Kitchen Home Interior - Free photo on Pixabay (567961)

中国ではいとも簡単に若者がローンを組めるという現状があり、本来であれば若者にとって高価すぎて購入出来ない高級車や住宅などを、多くの若者が借金して購入するのだそうです。しかし、住宅価格の上昇で借金が増える一方になってきており、そうした背景から生活にお金がかかるという状況があります。

また、中国では物価が安いというイメージが世間一般にはあるかもしれませんが、最近の都市部では日本と同じくらい、あるいは日本以上に物価が上昇している地域もあり、気がついたら生活費がかさんでしまっていた、なんてこともあるようです。

スマホがほしい

Iphone Smartphone Apps Apple - Free photo on Pixabay (567962)

学生たちの間では、最新のスマホやノートパソコンを持っていることが一種のステータスであり、多くの学生達は最新の「iPhone」や「iPad」などが欲しいという願望を持っているようです。裸ローンのような貸金業者は、そうした若者たちの物質主義に付け込んで、とても緩い条件でお金の貸し付けを行います。

簡単にお金が借りられるシステムに慣れてしまった学生たちは、最初は少額だった借金や利息を支払うために新たなローンを組み、結果ものすごいスピードで遅延損害金と言われる違約金が膨らみ、気づけば借金が雪だるま式に膨らんでいるという図式です。

実際、iPhoneの最新モデルを購入しようとした北京の大学生は、最初に日本円で約17万円を借りましたが、その借金は約340万円まで膨れ上がってしまったそうです。借金返済のため、20社以上の消費者金融からお金を借りた結果でした。この大学生は、業者から嫌がらせを受け、大学中退を余儀なくされたようです。

起業の資金がほしい

Women Teamwork Team - Free photo on Pixabay (567963)

中国の若者の間では起業志向がとても強く、若者全体に会社勤めでは給料が上がらず、良い生活が出来ないという考え方があり、2016年に卒業した大学生の3%が就職も進学も希望せず、起業の道を選んだのだそうです。

もちろん、安定した待遇を求めて公務員や国有企業を目指す学生たちもいますが、中国人のライフスタイルに影響を及ぼしたとされる「シェア自転車のofo」や「出前アプリEle.me」などは学生起業であり、生活を便利にするITを使った企業に関して若者たちの関心は高いようです。

ですから、中国人の大学生や若者たちの中には、お金を貯めて自分の店を持とう、自分で起業しよう、社長になろうといった考えをもっている人は少なくないそうで、その資金調達のために安易に裸ローンに手を出してしまうことがあるようです。

中絶の手術代が必要

Baby Snow Abortion - Free photo on Pixabay (567964)

中国では毎年1300万人もの女性が中絶をしており、その半数以上が25歳以下の若い女性や女子大学生と言われています。

中国ではこれまで、一人っ子政策を守るための中絶が主流でしたが、現在では未婚の若い女性、しかも学生が主流となっており、その原因として婚前交渉が自由になったことや性教育が遅れていることなどが挙げられています。

また、中国では20歳になるまでは結婚できないと法律で定められており、何より未婚のシングルマザーに対する風当たりも強く、中絶よりも未婚で子供を産む方が不道徳だと考えられているため、中絶に対する罪悪感が薄いということが影響していると言われています。
Hospital Bed Doctor - Free photo on Pixabay (567965)

女子大学生の多くは、親には言えないため黙って中絶をするケースがほとんどで、中絶の費用を工面するため裸ローンを利用するという女性も少なくありません。

地方から都市に出て世界が広がった

Night View Urban Landscape Beijing - Free photo on Pixabay (567970)

裸ローンを利用してしまう女性の中には、地方から都市に出てきて世界が広がったことを理由に挙げる人もいます。

例えば、大学に通うために学費や生活費をアルバイトで稼ぐ女子大生は、「周りの女の子たちが持っている高価なスマートフォンやファッションアイテムを見て、自分もそれらを買うためにローンを利用してしまった」と話しています。

また、別の女性は「友達との交際費がかかる」「旅行や遊ぶ資金欲しさにローンを利用した」などと話しており、視野が広がると同時にやりたいことや欲しいものが増えたことも理由の一つのようです。

裸ローンが中国で流行・被害が拡大した理由

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (569672)

18歳から20歳前後の女性だけではなく、若い男性もターゲットに含めて大流行した裸ローンですが、ここまで被害が拡大してしまった理由は一体何でしょうか?

もちろん、被害にあった一人一人がもっとお金を借りることのリスクについて真剣に考えた方が良かったのは言うまでもありませんが、そもそも被害が拡大してしまった背景には、赤の他人に対して無関心という中国人の社会性や、人前で恥をさらしてはいけないという面子を重視する価値観が大いに関係していると推測されます。

ここでは、裸ローンが流行・拡大した理由について見て行きましょう。

少額を無担保で気軽に借りられる

Woman Adult People - Free photo on Pixabay (569851)

裸ローンは少額を無担保で気軽に借りられるとうたっていますが、「少額だから直ぐに返せる」と安易に考えて借りてしまうと、のちのち法外な利息で膨れ上がった借金に身動きが取れなくなるというのが実情のようです。

欲しい物を買いたい一心で裸ローンを利用したある女子大生は、最初の借入金が日本円で約8万円だったにも関わらず、最終的には借金の総額が約416万円にふくれあがってしまいました。

彼女が署名した借用書には、借入金を一週間以内に全額返済する事、返済できない場合は完済までに日本円で約4600円の金利を毎週支払わなければならないと書いてあったそうです。そもそもお金がないからお金を借りたのですから、そんなに直ぐに返す目途なんて彼女にはありませんでした。
Purse Wallet Money - Free photo on Pixabay (569865)

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