2019年5月17日 更新

グルーポンおせち事件の詳細とその後!本件が悪質と言われた理由は?

新年早々悲しい気持ちにさせた「グルーポンおせち事件」とは?そして、大勢の人がショックを受けることになった、おせち事件のその後はどうなったのでしょうか?グルーポンおせち事件が発生することになった理由や、事件のその後についてなど詳しくご紹介していきます。

「バードカフェ 謹製おせち」は、500人の予約を達成しましたが、その後になってから仕入れられる食材が足りないことが判明しました。

もともと100名での予定のものを、500名まで増やしたことでが原因で、食材が揃わなかったようです。そして、予算内で増えた人数分も全て製造したことにより、このおせち事件が発生しました。

また、年末は食材の価格があがる時期でもありますので、このことも予算内でするには、食材が揃わなかった原因だと言われています。

クーポン販売枚数の決定権が店舗側に無かった

Label Sale Icon - Free image on Pixabay (285576)

100人から500人に増やしたことで、食材が揃わず「スカスカなおせち」が出来上がってしまったわけなのですが、このクーポン販売数に関しては、バードカフェだけに責任があるかというと不明な点があります。

クーポン販売数の決定権がバードカフェ側に無く、グルーポン側にあったからです。このことについては、グルーポン・ジャパン代表取締役の根元啓氏によると、「グルーポン・ジャパンは創業から2ヶ月だったため、運営体制も整っていない状態であり、合意・確認するプロセスがなかった」とTVの取材で答えています。

おせちを調理販売した実績が無かった

Kitchen Work Restaurant - Free photo on Pixabay (285579)

バードカフェは、そもそもおせちを調理したことも販売したこともなかったのです。ですので、500個のおせちをつくるという実力がない状況であるにもかかわらず、受注してしまったことが原因と言われています。

もともとバードカフェは、一般的な飲食店であり、仕出しの製造や食品工場ではないため大量生産は整っていませんでした。

その状況でなぜ販売することになったのかについて、水口憲治社長は、「お弁当を作る感覚で始めてしまったと」語っています。

クール便ではなく普通配達での配達された恐れ

Truck Box Car - Free vector graphic on Pixabay (285582)

そして、クール便ではなく普通の宅配便で配送された恐れがあるとされ、このことが原因で、おせちの肉や魚から異臭がする原因の一つとしてあげられます。

理由は、100人の規定数から500人に増やしたことで、食材が増えたため、より費用も増えてしまい、本来ならばクール便で配達するはずのものを、普通配達にしたとされています。

また、このおせちの製造の様子が撮影された写真には、マスクや手袋、帽子などをつけず、おせちの盛り付けをしているという光景がありました。

現場の人手不足

Man Running Adult Hurry - Free vector graphic on Pixabay (285584)

水口憲治社長は当時の様子を、「その日のことは、あまり記憶がないほどパニックになった」「キャパオーバーでした」と、語っています。

水口憲治社長も認めているように、500個のおせちを製造する体制が、バードカフェに整っておらず、そのため食材不足や予算オーバー、現場の人手不足などの問題が発生しました。

配達に関しても、遅延やおせち自体が届かなかったというケースもありました。また、12月31日の指定した時間に届いた人もいれば、1月3日を過ぎても届かず、音沙汰なしだったという人もいたとされています。

キャンセルを怖がった

Cancel Delete Cross Check - Free vector graphic on Pixabay (285585)

水口憲治社長によると、全く食材が足りないため、作ることもできないと思いキャンセルも考えたそうです。ですが、「電話していては時間が間に合わず、業者も受け取りにくるようになっていることから、するという判断をしてしまった」と、語っています。

この時に、キャンセルすることを怖がらずに、キャンセルを決断し、無理矢理製造を進めなければ、スカスカおせちで、新年が台無しになるという事態は避けられたのではないかと言われています。

グルーポンおせち事件でバードカフェが法的にアウトになる点

Hammer Horizontal Court - Free photo on Pixabay (285590)

グルーポンおせち事件は、バードカフェが予算内で無理におせちを作ってしまったことなどが理由としてありますが、バードカフェが法的にアウトになる点もあります。

では、どのようなことがアウトになったのでしょうか。ご紹介していきます。

食品偽装

Caviar Spawn Interference - Free photo on Pixabay (285594)

「バードカフェ 謹製おせち」の商品のイメージ画像では、伝統的なおせち料理に、カニやフカヒレ、キャビアなど、33品目としていました。

ですが、実際に届いたおせちは、25品目しかなく、また、「カマンベールチーズがクリームチーズ」「キャビアがランプフィッシュ」「高級シャラン鴨ローストが合鴨ロースト」「才巻き海老のワイン蒸しがバナメイ海老」「鰊の昆布巻きがワカサギの昆布巻き」などと、内容が見本とは違うものでした。

このように、商品提供において、生産地や原材料などを、本来とは異なる表示を行い、販売したことから「バードカフェ 謹製おせち」は、食品偽装となります。

二重価格商法

Discount Percent Save - Free image on Pixabay (285596)

「バードカフェ 謹製おせち」はグルーポン上で、通常価格21,000円とし、規定数が達成されれば、半額の10.500円で購入できるという内容でした。

そして、「通常21,000円」ということは、「いつも21,000円で販売している」ということになります。ですが、バードカフェは、実際におせちを作って販売したことがなかったわけです。

ですので、実際に販売した実績にがないにもかかわらず、根拠のない自社旧価格を比較対象として表示していることから、「バードカフェ 謹製おせち」は、二重価格商法になります。

グルーポンおせち事件のその後

Question Mark - Free vector graphic on Pixabay (285600)

グルーポンおせち事件のその後はどうなったのでしょうか。その後の水口憲治社長についてなど、ご紹介していきます。

返品と全額返金

Dollar Currency Money - Free photo on Pixabay (285601)

2 / 3

関連する記事 こんな記事も人気です♪

日本や世界の不思議な事件まとめ!中には未解決の事件も?

日本や世界の不思議な事件まとめ!中には未解決の事件も?

日本や世界では不思議な事件が多く起きています。未解決の事件もたくさんあり、発生理由がわからなかったり行方不明のまま見つからなかったりするものもあります。どのような事件が起きているのか日本編と世界編に分けて詳しくご紹介していきます。
光市母子殺害事件の詳細と判決!大月孝行の壮絶な生い立ちと現在は?

光市母子殺害事件の詳細と判決!大月孝行の壮絶な生い立ちと現在は?

1999年に発生した光市母子殺害事件の犯人は大月孝行(旧姓・福田)という男性でした。犯人の男は18歳という若さで主婦・乳幼児を殺害したのです。今回は光市母子殺害事件について詳細を紹介すると共に、死刑に至るまでの経緯、そして大月孝行の生い立ちを紹介して参ります。
ホモフォビアの意味と原因とは?同性愛の歴史と日本で起きた事件

ホモフォビアの意味と原因とは?同性愛の歴史と日本で起きた事件

性について寛容と言われる日本でも多く存在する『ホモフォビア』という思想をご存じでしょうか。同性愛などの性的思考と関係が深いその言葉が生まれた歴史的背景や、原因について、また世界での捉え方も同時に触れて、性的志向への議論に関しても考えて行きます。
アメリカの有名ギャング「アル・カポネ」の生涯!逮捕された理由とその後も

アメリカの有名ギャング「アル・カポネ」の生涯!逮捕された理由とその後も

アル・カポネは、20世紀のアメリカを代表するギャングです。アメリカで禁酒法が施行された時代に犯罪組織の近代化に成功し、絶大な権力を誇りました。その影響は現在まで続いています。今回は、アメリカ史上最も有名なギャング、アル・カポネの生涯に迫ります。
底なし沼は日本にも実在する?沼の仕組みや脱出法と死亡事故も

底なし沼は日本にも実在する?沼の仕組みや脱出法と死亡事故も

底なし沼は国外だけのものではなく、日本にも実在しています。ここでは、底なし沼の深さや仕組みについて解説、脱出方法・救助方法や悲しい死亡事故、また、底なし沼がある場所の特徴や底なし沼がでてくる映画や童話なども紹介していきます。

この記事のキーワード