2019年8月19日 更新

ポリコレ棒の意味や心理とは?ポリティカル・コレクトネスの具体例も

最近何かと耳にする「ポリコレ棒」の意味をご存知でしょうか?ポリコレ棒とは政治的な正しさを口実にして、言論の自由や人の行動を制限・抑圧しようとすることを意味します。この記事ではポリコレ棒の具体例や過剰な正義を振りかざしてしまう心理について解説しています。

目次

ポリコレ棒の多くは、ある人の発言の言葉尻や表面的な部分、あるいは発言の中のごく一部分だけを取り上げて「差別だ」と過剰に反応し、その人「差別的な人物である」というレッテルを貼って袋叩きにします。

このようなポリコレ棒にならないためには、相手の言動の真意について自分が正しく理解できているのか、自分の都合のいいように相手の発言を切り取ってしまっていないかをよく考えることが必要でしょう。

また、自分と意見を異にするからと言って、相手が「悪」ではないということも理解せねばなりません。

相手の立場を想像し共感することが出来ているのか

Alone Book Brick Wall - Free photo on Pixabay (567954)

ポリコレ棒をポリコレ棒足らしめている要因のひとつが、自分と意見が異なる人々を即座にシャットアウトしてしまうということです。

しかし、そもそも人は一人一人違うのだから完全に同じ考えを持つことなど不可能ですし、さまざまな意見があるからこそ議論が活性化し、よりよい方向へ進むことができるのだと言えるでしょう。

自分と価値観や思想が違う人がいたならば、「悪だ」「差別的な人物だ」と決めつけず、相手の立場を想像してその考えや姿勢に共感するように努めることが肝心です。自分とは異なる考えや多様性を受け入れることができたならば、ポリコレ棒になるのを防ぐことができるでしょう。

自分の見えている部分に固執し過ぎていないか

Woman Girl Female - Free photo on Pixabay (567955)

一人の人間が見ることのできる世界はとても狭く、限られています。ポリコレ棒になってしまう人は、往々にして自分の見えている部分が世界の全てであると勘違いをしているのです。

他の人は自分が見ることのできていない部分をきちんと見ていることもありますし、全く同じものを見ていたとしても、人によってその見方も大きく異なってきます。

自分の見えている部分が全てだと思わないこと、世界の中心が自分だと勘違いしないこと、他者の意見や考え方に謙虚な姿勢で接することもポリコレ棒にならないために必要でしょう。

正義であっても過剰さは他者を傷つけ破壊する

Fist Strength Anger - Free photo on Pixabay (567956)

今回は最近よく耳にするポリティカル・コレクトネスの具体例と、そこから派生してしまったポリコレ棒についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

正義を貫くことは、確かに大切なことです。ですが、その正義によって傷ついたり抑圧される人々が少数ながら存在することを忘れてはいけません。

たとえ正義だと思えることであっても、過剰にそれを追求してしまうと人を傷つけ、社会から自由と寛容さを奪ってしまう凶器になりかねないのです。

暴力的な手段や急進的な方法に頼らず、対話など穏健な方法を通じて正義を追求することが肝要だと言えるでしょう。

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