2019年7月30日 更新

死刑囚最後の一時間とは?死刑囚の日常や死刑囚と刑務官の心境も

死刑囚の最後の一時間について知りたいと思った事はありませんか?この記事では死刑囚の最後の一時間を含め死刑囚の日常や死刑執行の流れ、刑務官の苦悩や死刑囚の心情などを詳しく解説している記事になっています。気になる方はぜひお読みください。

八つ目は「座っていることが義務付けられている」について解説していきます。死刑囚の独居坊では座っていることが義務付けられており、独居坊内では自由に動く事は許されません。

もちろん、隣の人間と話すことも許されません。刑務所の受刑者に科される刑務作業はありませんが、希望する死刑囚には座ったままできる軽作業が許可されています。

軽作業とはとても単純なものですが、何もやらずにずっと座っているよりか、単純な作業に没頭していた方が死の恐怖を忘れられるのでしょう。運動や入浴、食事をしている時以外は、常に座っていることが義務付けられている死刑囚にとっては、ただ単調な生活の中で死を待つだけなのです。

24時間カメラで監視

Lens Camera Photographer - Free image on Pixabay (516710)

九つ目は「24時間カメラで監視」について解説していきます。独居坊の天井には、死刑囚を二十四時間監視するためのカメラが設置してあります。

死刑囚が自殺や自傷、逃走など事故防止のため天井に設置しているカメラで二十四時間監視しているのです。独居坊外では監視下のもと、運動や入浴を行うので、室内でも室外でも監視されていることになります。

二十四時間監視していることにより、死刑囚の一日の健康状態や、トイレの回数、睡眠時間を把握することができるのです。ですから、死刑囚の健康状態を維持するためにも二十四時間、監視カメラを設置しているのです。

服装・髪型は自由

Teddy Bear Whimsical Toy - Free photo on Pixabay (516733)

十つ目は「服装。髪型は自由」について解説していきます。懲役刑などの受刑者に比べて、基本的には容姿に関して自由なのです。

なぜなら、懲役刑などの受刑者と違って、自らの死をもって償うことが確定している死刑囚は死刑執行のその日まで、容姿については自由でいることが許されているからです。

死刑囚の中には、お金を持っている人間で施設内の売店で服を買い、ある程度綺麗な服を着ている死刑囚もいるようです。ですが、ほとんどの人がお金をもっていなく、服を買うような人はいません。

監視の下ではありますが、容姿に関してはある程度自由でいることができます。

外部との関わり

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十一つ目は「外部との関わり」について解説していきます。死刑囚が面会できるのは、親族や弁護士、または限られた友人程度しか許されません。

雑誌や新聞を見ることは、可能とされています。ただし、自身に関する事件などが書かれてる記事の部分は黒く塗りつぶされて渡される決まりです。

月に数回だけではありますが、自身の独居坊の中で一人でテレビや映画などを鑑賞することができます。ラジオも部屋の中で流れています。

面会に関してはとても厳しい条件のため、多くの死刑囚は死刑が確定する前に、獄中結婚や養子縁組を行い、親族をつくろうとすることが多いです。それだけ外部の人間との関わりに対し、厳しい決まりがあるということです。

死刑が執行されるまでの期間

Nypd Police Crime Scene - Free image on Pixabay (516150)

死刑囚の日常に関して解説してきましたが、一体その日常が死刑執行日までどれほど続くのか、気になる人もいるでしょう。そんな人に向けて、死刑が執行されるまでの期間について、解説していきます。

死刑執行期間に関しては、死刑囚によってそれぞれ違います。中には死刑確定を下された裁判から、二十年三十年経っても執行日がきていないという事例もあります。

中でも組織犯罪で死刑を宣告された死刑囚などは、共犯が逃亡していたり公判が終了していないため、死刑執行が行われていないようです。また、闘病中や精神的障害を持っている死刑囚も同様です。

過去には珍しいケースがありました。死刑囚が妊婦であり、出産まで執行の猶予が与えられたという実例です。このように死刑が確定したからといって、すぐ執行されるわけではないようです。

平均7〜8年

Pool Water Rain - Free photo on Pixabay (516824)

現在、死刑執行期間の平均は約7〜8年とされています。平均ですから、誰しも死刑確定宣告をされてから約7〜8年は独居坊の中で生きられる猶予があるというわけではありません。

二十年三十年も執行されてないという実例があると反対に、すぐに執行される死刑囚もいる事から平均約7〜8年という数字になるのでしょう。また死刑囚の心理状態を考慮し、後回しにされるケースが多くあるようです。

刑事訴訟法にある死刑執行は法務大臣の命令による、と記載されています。これは法務大臣以外のものが、死刑執行命令をしてはならないことを意味します。

それに加え、刑事訴訟法には六ヶ月以内に執行命令を出さなければならないと記載されていますが、これは法務省自らが訓示規定として記載されているわけで、絶対に命令を出さなければいけない、ということではありません。

死刑囚が収容されている拘置所

Historic Fort Smith Court And Jail - Free photo on Pixabay (516839)

続きまして、現在日本に死刑囚が収容されている拘置所が何箇所あるのか?どこにあるのか?を解説していきます。現在2019年登録されている収容者総数は、百十二名です。

では、一体どこの拘置所に収容されているのでしょうか?現在では、札幌拘置所に二名、仙台拘置所に四名、東京拘置所に五十三名、名古屋拘置所に九名、大阪拘置所に二十一名、広島拘置所に五名、福岡拘置所に15名収容されているようです。

人口が多い分、東京と大阪には多くの死刑囚が収容されていることがわかります。また、同一事件で死刑囚が執行される場合、死刑囚の分散目的で別地区の刑事施設に移送されることがあります。

四国域内での事件で死刑が確定した場合には、大阪拘置所に収容されることになっています。

死刑執行までの最後の一時間

Jesus Christ Clinic - Free photo on Pixabay (516857)

死刑囚の日常や死刑執行されるまでの期間、死刑囚が収容されている拘置所などについて解説してきました。これからは、死刑囚が執行される一時間前の死刑囚の様子や、刑務官の心情などをピックアップして八つほど解説していきます。

死刑囚の日常などもそうですが、私達にとっては未知の世界であるため気になる人がたくさんいるでしょう。また、死刑執行される一時間前の死刑囚の様子や、刑務官の心情についても気になるものです。

では解説していきましょう!

執行当日の朝に無言で連れ出される

Lonely Man Sitting - Free photo on Pixabay (517870)

まず一つ目は「執行当日の朝に無言で連れ出される」について解説していきます。死刑囚はいつ死刑執行されるか?実は当日の朝まで知りません。

以前までは、前日に死刑執行の告知が行われていたそうですが、過去に告知を受けた死刑囚が前日に自殺するという事件が発生したことがあります。真偽は不明です。

死刑囚の精神安定のためにも、現在は前日の告知を行われていません。死刑囚に死刑執行が告げられる時間は、当日の午前九時に独居坊から無言で連れ出された後、本人に告げられます。

死刑囚が何かをしている場合であったとしても、基本待ってもらうことはできません。その時の死刑囚の反応はさまざまで覚悟を決め、素直に従う人もいれば、恐怖に怯える人、暴れて抵抗する人などもいます。

死刑場エリアへ連れていかれる

Gallows Hang Penalty Capital - Free photo on Pixabay (517879)

二つ目は「死刑場エリアへ連れていかれる」について解説していきます。死刑囚は、死刑執行当日の午前九時に独居坊から無言で連れ出されます。

それからすぐエレベーターに乗せられます。地下にある死刑場エリアへ行くためです。この時もまだ死刑執行することを、本人には伝えられておりません。

ですが、ほとんどの死刑囚がこの時に悟るのです。死刑囚とエレベーターに乗る刑務官の人数は、基本二人とされています。ただし施設によって多少異なります。

教誨室で死刑の執行を言い渡される

Render Spaces Architecture - Free image on Pixabay (518901)

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