2019年10月2日 更新

世界最大の電波ジャック!マックスヘッドルーム事件の真相は?

1987年、ニュース番組の生放送中に突如出現した架空のキャラクター、マックスヘッドルームに扮した男。この正体不明な男によるテレビの電波ジャック事件は当時マスコミを騒がせました。未だ犯人不明である、この「マックスヘッドルーム事件」について詳しく紹介します!

目次

ブロンドヘアにオールバック、スーツに蝶ネクタイ、少し焼けた肌に白ブチの四角いサングラスをかけているマックスヘッドルームの姿は金持ちの白人といった風貌で、見た目とマッチするひょうきんで軽快な話し方をします。

しかしその明るいビジュアルや性格とは逆に、ドラマの各エピソードで展開されるテーマは、エンターテイメント業界における捏造問題、やらせ問題、マスコミの知る権利、表現の自由とプライバシー問題など、現代でも通用するシリアスなものが多いのが特徴です。

マックスヘッドルーム事件詳細【最初の電波ジャック】

Test Pattern Tv - Free vector graphic on Pixabay (661951)

1987年11月22日、3時間のうちに2回も行われたという、マックスヘッドルームに扮した犯人の電波ジャック事件の詳細を紹介します。

WGN-TV(シカゴ9ch)の生放送中のニュース

Tv 70S 60S - Free image on Pixabay (661952)

1回目の電波ジャックはシカゴが拠点のテレビ局、WGNーTV(シカゴ9チャンネル)で起こりました。夜のゴールデンタイムに放送される生放送のニュース番組のスポーツコーナーで、アメリカの国民的スポーツであるアメリカンフットボール(NFL)のシカゴ・ベアーズとデトロイト・ライオンズの試合内容解説中のことでした。

画面は急に真っ暗になり、その状態が約15秒間続いた後、マックスヘッドルーム姿の男が突如画面に現れたのです。

流れた映像

Records Vinyl Music - Free photo on Pixabay (661955)

15秒程の暗闇の後現れた、マックスヘッドルームのマスクを被り、白ブチのサングラスと蝶ネクタイにスーツを着用したその男は、被った大きめのマスクと肩幅のサイズが合っておらず、何もしなくても不気味な雰囲気を漂わせていました。

ドラマや映画の「マックスヘッドルーム」に登場するエフェクトに似せた白黒のボーダーを背景に、不気味なマックスヘッドルーム姿の男はリズムを取っているかのように動き、歩き、ジャンプしました。この時言葉は発しませんでしたが、画面上には常に機械音のような「ブーン」というノイズが響いていました。

その男が15秒程不気味な動きを見せた後、再び画面は真っ暗になり、その後ニュース番組へと画面は戻ったのです。

映像終了後の様子

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突如の電波ジャックに慌てたWGNーTVのスタッフでしたが、技術者たちが放送電波の周波数を変えることで、なんとか電波ジャックを15秒ほどに食い止めることが出来ました。

急にスタジオに画面が戻った際、スポーツキャスターをしていたダン・ローンは「何が起こったんでしょうか・・・僕にも全然わかりません」と戸惑いつつも微笑交じりにやり過ごしました。

電波ジャック後、スタッフがテレビ局内を走り回って犯人探しを試みましたが、局内に侵入者の痕跡はありませんでした。

マックスヘッドルーム事件詳細【2回目の電波ジャック】

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WGNーTV局がニュース番組の生放送中に電波ジャックされてから約2時間後の午後11時45分、今度は別のテレビ局で2度目の電波ジャックが繰り広げられました。

WTTW(シカゴ11ch)のドラマ放送中

Couple Romance Love - Free photo on Pixabay (661962)

2度目の電波ジャックの被害に遭ったのは、1度目と同じくシカゴを拠点とするテレビ局、WTTW局(シカゴ11チャンネル)で、イギリスの人気SFドラマシリーズ、「ドクター・フー」の放送中のことでした。2回目の電波ジャックも1度目と同様画面が暗闇なることから始まりました。

1度目の電波ジャックは突然のことで確かに衝撃を与えましたが、15秒ほどで終了したこともあって、そこまで大きな反響を呼びませんでした。しかし同じ日にもう一度電波ジャックされたこと、またその内容が1度目よりも長く不気味だったことで、この事件は人々を驚かせました。

流れた映像

Man Silly Funny - Free photo on Pixabay (661963)

2回目の電波ジャックは、時間的にも内容的にも衝撃的なものでした。画面に登場したマックスヘッドルーム姿の男は常に何か話したり、歌ったり、揺れたり踊ったりしたのです。

1度目と同じ機械音のようなノイズ音と白黒ストライプの背景の中、「He's a fricking nerd」という言葉から始まったマックスヘッドルーム姿の男はふざけたような動きを繰り返し、中指にはコンドームを嵌め、最後にはお尻を出しています。

何かを強く主張するわけではないけれど、社会を斜に構えたような発言やふざけた動作と、マックスヘッドルームのビジュアルの融合はシュールでした。

電波ジャックを止めることができず最後まで放送される

Time Stopwatch Clock - Free photo on Pixabay (661966)

1度目に電波ジャックされたWGNーTV局は15秒ほどで電波ジャックを食い止めることに成功しましたが、WTTW局はその日周波数を変える送信機のある塔に勤務している人物が欠勤だった為、電波ジャックを食い止めることが出来ず、電波ジャック映像は最後まで放送されてしまいました。

WTTW局の広報は「適切な処置をしようとしたが出来なかった」、「何が起きているか確認しようとした時にはすでに電波ジャックは終わっていた」とコメントしています。

2回目の電波ジャック映像での謎の言動

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (661968)

2回目の電波ジャックでマックスヘッドルーム姿の男はたくさん喋り、様々な動きを見せましたが、それらはどれも中途半端で意味不明なものでした。

マックスヘッドルームに扮した男が見せた謎の行動とは?主な行動を紹介します。

「流れに乗ろう(”Catch the Wave”)」

Wave Atlantic Pacific - Free photo on Pixabay (661970)

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