2019年10月2日 更新

世界最大の電波ジャック!マックスヘッドルーム事件の真相は?

1987年、ニュース番組の生放送中に突如出現した架空のキャラクター、マックスヘッドルームに扮した男。この正体不明な男によるテレビの電波ジャック事件は当時マスコミを騒がせました。未だ犯人不明である、この「マックスヘッドルーム事件」について詳しく紹介します!

目次

マックスヘッドルームといえば電波ジャック

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1987年11月22日、アメリカのイリノイ州はシカゴで発生した2度に渡るテレビ放送乗っ取られ事件は、視聴者やマスコミを騒がせました。また、電波ジャック中にテレビに登場した犯人が、テレビドラマの架空のキャラクター「マックスヘッドルーム」を真似たスタイルだったことは更に話題を呼び、連邦政府による捜査にまで発展しました。

今回は、連邦政府による捜査の甲斐も虚しく未だ犯人逮捕には至っていない「マックスヘッドルーム事件」について詳しく紹介します。

その他電波ジャック事件に関する記事はこちらからどうぞ。

マックスヘッドルームとは?

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そもそも「マックスヘッドルーム」とは、いったいどんな存在なのでしょうか?

音楽番組のバーチャル司会者

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マックスヘッドルームとは1984年、イギリスの公共テレビ局「チャンネル4」で放送されていた音楽番組に登場する架空の司会者の名前です。CGで描かれたバーチャル司会者であるマックスヘッドルームは、1958年生まれのアメリカ人俳優マット・フリューワーをモデルとしています。

同年1984年に映画化もされ、1986年にはコカ・コーラ100周年記念のCMキャラクターに採用されるなど、当時アメリカの人気キャラクターでした。

テレビドラマ化され日本でも放送

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1984年にイギリスで誕生したマックスヘッドルームは1987年、制作会社ロリマー・テレピクチャーズによってアメリカのABC局にてテレビドラマ化(全14話)されました。

日本では、NHKのBS放送で最初の6話分を「マックスヘッドルーム」というタイトルで、残りの8話分は「未来テレビ局ネットワーク23」というタイトルで地上波放送されました。他にもCSで放送されたり、ビデオソフトが発売されるなど人気を博しました。

マックスヘッドルームのあらすじ

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日本でも人気を博したテレビドラマ「マックスヘッドルーム」の舞台は架空都市で、話の軸には現代も社会問題となるようなテーマが潜んでいました。

ドラマ「マックスヘッドルーム」のあらすじを紹介します。

テレビネットワークの視聴率争いの世界

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20分後の未来が舞台となる「マックスヘッドルーム」の世界では、消すと法律上犯罪となる電源スイッチのないテレビが存在し、政治・経済などあらゆることがテレビの視聴率で決まります。世界に数千以上のテレビネットワークが存在し視聴率争いをする中、ナンバーワンは「ネットワーク23」というテレビ局でした。

ドラマの中で人々はテレビに依存し、西洋と東洋がミックスされた近未来的だけれども荒廃した都市には、あらゆる場所にテレビが存在します。

視聴者の連続変死事件

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そんな中、視聴者が変死する事件が連続して起こります。自分の冠番組も持つ売れっ子敏腕レポーター、エディスン・カーターは一連の視聴者連続不審死事件を追いますが、事件の黒幕であるエディスンが務めるテレビ局の社長、グロスバーグに取材を止められてしまいます。

事件の全貌はこうでした。視聴率アップを狙った社長は企画開発部門チーフ、ブライス・リンチにCM圧縮技術「ブリップバード」の製造を命じます。ブライスは命令通り「ブリップバード」を製造し無事視聴率も上昇しましたが、この機械には「不活発な視聴者は爆発しする」という副作用があり、これが視聴者の連続変死の原因だったのです。

マックスヘッドルームの誕生

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「ブリップバード」の副作用の映像を目撃し、その危険性に気付いたエディソンでしたが証拠のための録画に失敗し、逆に黒幕である社長、グロスバーグの手下に捕らえられてしまします。

捕らえられたエディスンはグロスバーグ、企画開発部門のブライスらに、どこまで真実を知っているのか調査されます。その際コンピューターで記憶を数値化され再構成されたエディスンは、彼の分身でありながらコンピューター・グラフフィック(コンピューターで作成された画像)と化した「マックスヘッドルーム」へと姿を変えたのです。

マックスヘッドルームの名前の由来

Matrix Communication Software - Free photo on Pixabay (661941)

「Max Headroom」と英語で表記するこの言葉は、地下駐車場などに存在する「高さ制限」のバーを意味します。エディスンはグロスバーグの手下に捕らえらえる時、この高さ制限のバーに頭を強打し、意識を失います。

そのため、この高さ制限バーがエディスンが見た最後の映像で、コンピューター・グラフィックとして再構成された時、エディスンは「マックスヘッドルーム」と何度も繰り返しました。

このことが理由で再構成されたエディスンの名前は「マックスヘッドルーム」となったのです。

マックスヘッドルームのビジュアル

Man Portrait Gloomy - Free photo on Pixabay (661947)

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