2019年10月14日 更新

吉武昭博とは?猥褻動画を撮影し公開していた元葛飾市議の判決と現在

元葛飾市議の吉武昭博といえば「女子高生をナンパ&わいせつ動画を生配信した議員」として有名になってしまいました。生まれ育った街の選挙に出て「史上最年少当選」を果たした27歳の吉武昭博が起こした事件の判決、被害者、吉武昭博の現在はどうなっているのでしょうか?

2012年秋頃、いつものように自宅に連れ込む目的でナンパしようとしていた吉武昭博は、奈良県内の大型商業施設で友人と一緒にショッピングを楽しんでいた奈良県内の公立高校3年の17歳の女子高生を発見しました。

そこで、いつものように偽名を名乗ってナンパしメールアドレスを交換しました。その後連絡を取り合うようになりました。さらに、いつものように大和高田市内の自宅アパートなどでたびたび関係を持つようになったのです。

吉武昭博は、生まれ育った実家で暮らしており、生活の基盤もずっと周辺にあったことから、いつまでも高校生や大学生の気分で暮らしていたことがうかがわれます。いつもの生活の中であることなので、犯罪を犯しているという意識はまったくなかったようです。

「思い出せない」と証言

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奈良県内の公立高校3年の17歳の女子高生の母親が娘の異変に気付き、4月に県警に相談して2人の関係が発覚しました。

政治家は「記憶にございません」といえば全て許されるとでも思っていたのでしょう。警察の取り調べに対して「家には入れたが、みだらな行為をしたかは覚えていない」と容疑を一部否認していました。

しかし1月に、この女子高生とのわいせつ行為をスマホで撮影し、動画をインターネットのサイトに投稿していたことが判明します。6月、県警は「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」などの容疑で吉武昭博を再逮捕しました。この動画で、吉武昭博は自身の顔をハッキリ映していたのでさらに衝撃が走りました。

事件当日は駅立ちをしていた

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2013年5月22日、吉武昭博は自身のTwitterで「尺土駅で駅立ちなう」と書き込みしていました。そしてこの「駅立ちなう」の後も犯行に及んでいたそうです。

このTwitterには「今の政治が大っ嫌い。新しく開かれた市政をみんなで作り上げていきましょう」などと白々しく書き込みされていました。

そして、この約1年後の5月29日、奈良県警少年課などに「女子高生にみだらな行為をした」として「奈良県青少年健全育成条例違反容疑」で逮捕されました。

裁判の判決

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2014年8月25日、奈良地裁葛城支部で「未成年の女子高校生2人にみだらな行為をし、撮影した動画をインターネットの有料サイトに投稿した」として「県青少年健全育成条例違反と児童ポルノ禁止法違反」などの罪に問われた28歳の元葛城市議『吉武昭博』被告の初公判が始まりました。

吉武昭博被告は、五十嵐常之裁判長に「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で「吉武被告は2012年4月にナンパした女子高生と9月から交際し、冬頃「デート代に使おう」とわいせつな行為の動画を撮影しサイトに投稿。市議選立候補前は止めたが、経営する学習塾の収入減のため12月末に動画販売を始めた」と指摘しました。

検察側の主張

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2014年10月8日、奈良地裁葛城支部で28歳の元葛城市議『吉武昭博』被告の論告求刑公判が行われました。

検察側は論告で「自己中心的な性欲を満たすためだけの動機に酌量の余地などない」「動画投稿を一時中断後、ハンドルネームを変えて再開するなど犯行が常習的」「市議の信頼を害した」などと指摘し、懲役2年6カ月を求刑しました。

これに対し、吉武昭博被告の弁護側は「示談が成立している」などと執行猶予付きの判決を求めて結審しました。

有罪判決が下された

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2014年11月12日、奈良地裁葛城支部で、元葛城市議『吉武昭博』被告の判決公判がありました。五十嵐常之裁判長は「利欲的かつ身勝手な動機に酌量の余地はない」「悪質な犯行で、刑事責任は相当重い」として、懲役2年6カ月、執行猶予4年を言い渡しました。

検察側からは「自己中心的な性欲を満たすためだけの動機に酌量の余地などない」と懲役2年6カ月が求刑され、吉武昭博被告の弁護側からは「示談が成立している」などと執行猶予付きの判決が求められていました。

判決の内容

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「2013年7月30日、神戸市内のホテルで18歳未満の少女とわいせつな行為をしたうえ、スマホで動画撮影しパソコンで複製して児童ポルノを製造した事件」では、奈良地検葛城支部が不起訴処分としましたが、2014年12月に葛城検察審査会が「起訴相当」と議決し、2015年4月に在宅起訴されていました。

2015年6月12日、懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決が確定しましたが、五十嵐裁判長は、判決理由で「吉武昭博は学習塾の開業や高級車などで多額の負債を抱え、わいせつな動画の公開で利益を得ていた」と指摘し「社会的地位や収入がありながら、自らの利益のために犯行を繰り返した」と指弾。

一方で、被害者と示談が成立しており、一連の事件では有罪判決が確定し、母親が監督を誓約していることなどから刑の執行を猶予しました。

吉武昭博とは

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奈良県葛城(かつらぎ)市は、奈良県中西部に位置し、大阪府と奈良県を隔てる葛城山から二上山に延びる山脈を越えた東麓に位置する、田畑や新興住宅街が広がるのどかな街です。

北葛城郡新庄町と当麻町が10年前に合併して誕生した、人口約37000人の葛城市で吉武昭博は生まれ育ちました。小さい頃から勉強ができて、近所の評判も良く、遂に「この街のために議員になる」と言い出し、期待されて議員になったはずでしたが、その姿は本来の姿ではなかったようです。

イケメン市議と言われ注目されていた

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独特のファッションの政治家が多い中、27歳という年齢もあってか、おおよそ政治家に見えないようなホストのような風を怖がるバッチリ決まった髪型で、女性ウケするやわらかなスマイルで「自分の生まれ育ったこの街のために議員になりたい」と言っていた吉武昭博。

わが町のイメージを変えてくれるとばかりに「若くてイケメン」と地元の市民から期待され支持されました。逮捕された時「普通に生きていれば持てるこの青年がなぜ?」と思った人も多かったでしょう。

元葛城市議

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2013年10月、吉武昭博は生まれ育った奈良県葛城市の「葛城市議会選挙」で、無所属で出馬しました。地元の市民の応援を受けて「市民派」と大いに期待され、1096票を獲得して「史上最年少」で初当選して市議会議員になりました。

しかし、2014年4月中旬頃「女子高生にみだらな行為をした」として、2014年5月29日、奈良県警に「奈良県青少年健全育成条例違反」の容疑で逮捕されました。

2014年6月13日、葛城市議会では臨時議会が開かれ、5月29日に「市議会全体の品格と倫理意識が問われていると言っても過言ではない」などとして、吉武昭博の辞職勧告決議案が可決され、吉武容疑者は弁護士を通じて辞職願を提出し、全会一致で可決されたのです。

趣味はサッカー

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