目次
- 「腐ったみかん」は金八先生の言葉ではない?
- 金八先生とは
- 1979~2011年まで断続的に放送されたテレビドラマシリーズ
- 多くの有名人・名言を生み出した
- 腐ったみかんとは
- 3年B組金八先生第2シリーズに登場
- 他校の不良グループ番長が転校してくる
- 前学校は腐ったみかんを放り出すという方針を持っていた
- 不良少年の悪影響を例えて言った言葉
- 金八先生は「腐ったみかん」という表現を否定した
- 「俺達はミカンじゃねえ!人間なんだ!」
- 腐ったみかんの方程式
- 悪い状態は周囲に悪影響を与える
- 良質な状態を悪化させるため排除する必要がある
- 悪い状態に注力すると真っ当な人々が必然的に被害を被る
- 腐ったみかんの方程式具体例
- 薬物を始めるきっかけ
- 割れ窓理論
- 仕事をさぼる人を放置すると周囲もやる気がなくなる
- ダメな人間と接する時間が長いと自分も堕落していく
- 腐ったみかんの方程式を真摯に受け止め過ぎた親世代
- 子どもの友達を管理しようとする
- 子どもの状態よりワンランク上の学校を受験させる
- 子どもの友達の親を確認し外見がそぐわないからと距離を置かせる
- 長時間ともに過ごす教育者が腐ったみかんを排除するべきという主張
- 腐ったみかんの方程式は正しいのか
- 成長過程において周囲の影響は少なからず発生する
- 自分が見ている「腐った」部分は必ずしも腐っているとは限らない
- 腐った部分を排除するしないの「判断力」が必要不可欠
- 親が判断し排除すると子どもの判断能力は成長しない
- 腐ったみかんとの向き合い方
- それは本当に腐っているのか考える
- 先入観や固定概念による決めつけではないか考える
- 腐った部分が自分自身にもないか考える
- 他者に影響されやすい自分がいないか考える
- 確固たる軸・モラルを身に着ける
- 人は誰しも未熟なみかん
金八先生は、「腐ったみかん」という表現を否定しました。「相手はミカンではない。人間です。」と。「腐ったみかんを放り出してしまう。それはプロの講師がやることでしょうか?私達は機械やみかんを作っている訳ではない。人間を作っているのです。人間の性格の根っこが腐りきってしまうなんて、あり得ないんです。それを防ぐのが、教師なんです。」と、不良グループの生徒を「腐ったみかん」と表現する事を、真っ向から否定したのです。
「俺達はミカンじゃねえ!人間なんだ!」
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転校してきた不良グループの番長は、卒業式の前に元の学校で暴力は使わなかったものの、放送室に立てこもり教師からの謝罪を求めました。ようやく体罰教師や他の先生からの謝罪を得たのですが、放送室を出るとその場にいた警察官たちに連衡されてしまいました。
しかし、金八先生の説得でようやく釈放され、卒業式を無事に迎えることができました。卒業式当日、転校生の男子生徒は、「俺たちはみかんじゃねぇ!人間なんだ!そして、それを教えてくれたのはこの先生で、この学校だ。俺はこの学校に誇りを持ってこれから生きていく。」と宣言したのです。
しかし、金八先生の説得でようやく釈放され、卒業式を無事に迎えることができました。卒業式当日、転校生の男子生徒は、「俺たちはみかんじゃねぇ!人間なんだ!そして、それを教えてくれたのはこの先生で、この学校だ。俺はこの学校に誇りを持ってこれから生きていく。」と宣言したのです。
腐ったみかんの方程式
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「腐ったみかんの方程式」というものがあります。ダンボールにたくさん入れられたみかんの箱を想像してください。一つでも腐ってしまえば、あっという間に他のみかんまで腐ってしまいます。隣のみかんが腐っていき、その腐ったみかんに触れている隣のみかんが腐っていき...と、一つのみかんが腐ると、どんどんと他のみかんまで腐っていってしまうのです。
ですから、もし腐ったみかんを見つけたならば、すぐに捨てよう。排除しよう。腐ったみかんがいたら、捨てよう。見捨てよう。突き放そう。これが、腐ったみかんの方程式なのです。
ですから、もし腐ったみかんを見つけたならば、すぐに捨てよう。排除しよう。腐ったみかんがいたら、捨てよう。見捨てよう。突き放そう。これが、腐ったみかんの方程式なのです。
悪い状態は周囲に悪影響を与える
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校内暴力を繰り返す不良グループがいることで、周囲に悪影響を与えると、前の学校では考えられていました。学校自体の評判が悪くなれば、他の生徒にとっても悪影響になります。「この学校の生徒は危険」という印象をもたれてしまえば、進学をしたくてもお断りされてしまう可能性があります。
また、その学校に新入生が集まらなくなるという可能性も出てきます。そうなると学校の経営もできなくなり、教師たちの仕事がなくなってしまいます。ですから、そのような不安を教師が持ち、不良グループを排除しようとしたのです。
また、その学校に新入生が集まらなくなるという可能性も出てきます。そうなると学校の経営もできなくなり、教師たちの仕事がなくなってしまいます。ですから、そのような不安を教師が持ち、不良グループを排除しようとしたのです。
良質な状態を悪化させるため排除する必要がある
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「学校を良質な状態でキープするために、とにかく腐ったみかんは排除する必要がある。」そのような考え・方針で、生徒の気持ちを考えることなく、悪いことをすれば排除。悪い影響を与えるのなら排除。悪い評判が立つようであればすぐ排除。という事をしてしまっていたのです。
不良グループの番長だった生徒は、自分の父親が借金をして蒸発してしまい、暴力する大人を見てきました。ですから、大人を信頼することができていません。そこにこの学校でもこのような「大人の勝手」がまかり通っていたので、余計に信頼できなくなってしまったのです。
不良グループの番長だった生徒は、自分の父親が借金をして蒸発してしまい、暴力する大人を見てきました。ですから、大人を信頼することができていません。そこにこの学校でもこのような「大人の勝手」がまかり通っていたので、余計に信頼できなくなってしまったのです。
悪い状態に注力すると真っ当な人々が必然的に被害を被る
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「腐ったみかん」の考えでは、「悪い状態に注力すると、真っ当な人々が必然的に被害を被る」事になります。腐ったミカンが一つあれば、その隣にある「元気なみかん」「新鮮なみかん」も、腐ったミカンに触れてしまえば少しずつ腐っていってしまうのです。
カビの胞子はあっという間に広がって、元気で新鮮なみかんはどんどんと腐ってしまいます。学校で真っ当に生活している学生も、「あの学校の生徒なのね」という評判になってしまい、何もしていなかったとしても、腐ったみかんがあるかぎり、何かしらの被害を被ってしまうのです。
カビの胞子はあっという間に広がって、元気で新鮮なみかんはどんどんと腐ってしまいます。学校で真っ当に生活している学生も、「あの学校の生徒なのね」という評判になってしまい、何もしていなかったとしても、腐ったみかんがあるかぎり、何かしらの被害を被ってしまうのです。
腐ったみかんの方程式具体例
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それではここからは、腐ったみかんの方程式の具体例を紹介していきます。「薬物を始めるきっかけ」になったり、「割れ窓理論」、「仕事をサボる人を放置すると、周囲もやる気がなくなる」という例もあります。
また、「ダメな人間と接する時間が長いと、自分も墜落していく」という方程式があります。以下に一つ一つ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、「ダメな人間と接する時間が長いと、自分も墜落していく」という方程式があります。以下に一つ一つ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
薬物を始めるきっかけ
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腐ったみかんの方程式の具体例として、「薬物を始めるきっかけになる」という具体例を挙げることができます。一緒にいる人が薬物をやっている場合、その心地よさを一緒にいる人に勧めるようになります。心地よさ、楽しそうなその人をみて、やったことのない人は、「自分もやってみたい」と感じるようになります。
薬物をやっている人と関わらなければ、薬物を始めるきっかけにはならなかったのです。しかし、薬物をやっている人がそばにいたことによって、始めるきっかけになってしまったのです。
薬物をやっている人と関わらなければ、薬物を始めるきっかけにはならなかったのです。しかし、薬物をやっている人がそばにいたことによって、始めるきっかけになってしまったのです。
割れ窓理論
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腐ったみかんの方程式の具体例として、「割窓理論」というものがあります。「建物の窓が壊れている・又は割れているのを放置したままにすると、誰もその窓に注意を払っていないという認識になり、他の窓もあっという間に誰かに全て壊されてしまう」という考えかたです。
ですから、こわれた窓・割れた窓(犯罪者・問題児)を見つけたら、早急に処置するべきである。早急に取り払って新しいものにしたり、修理をするべき・排除したりする事が大切という意味になるのです。
ですから、こわれた窓・割れた窓(犯罪者・問題児)を見つけたら、早急に処置するべきである。早急に取り払って新しいものにしたり、修理をするべき・排除したりする事が大切という意味になるのです。
仕事をさぼる人を放置すると周囲もやる気がなくなる
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腐ったみかんの方程式の具体例として、「仕事をさぼる人を放置すると周囲もやる気がなくなる」という例を挙げることができます。仕事をサボっている人を見ると、周囲もやる気をなくして、全体的に覇気がなくなってしまいます。
「あの人はサボっているから、自分もこれくらいでいいや」と思ってしまったり、「何でいつもサボっている人と自分が、同じお給料なのか?」という事に疑問を持てば、「やっていられない」と感じて、その人もやる気をなくすという事もあります。
「あの人はサボっているから、自分もこれくらいでいいや」と思ってしまったり、「何でいつもサボっている人と自分が、同じお給料なのか?」という事に疑問を持てば、「やっていられない」と感じて、その人もやる気をなくすという事もあります。
ダメな人間と接する時間が長いと自分も堕落していく
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