2019年7月10日 更新

リアルファーは生きたまま剥ぐ?作り方の実態とフェイクファーとの違い

リアルファーはうさぎなど様々な種類の動物を生きたまま毛皮を剥ぎ取ることで生産されています。非常に残酷な作り方です。そのためファーフリー宣言と言ってリアルファーを反対する動きがさかんになっています。様々な視点からフェイクファーとの違いにも触れていきます。

目次

毛皮を剥がされた後の動物は、それでも最後までもがき苦しんでいます。剥がされた後でも数分は生きている動物もいるのです。

完全に失神していた動物も、皮を剥がされる際の痛みの衝撃によって意識を取り戻して、剥がされながら暴れる動物もいます。そんな記録が残されているのです。

そして今現在でもそのような殺され方で毛皮が剥がされていっています。ですがもちろん、きちんと丁寧に動物が苦しまないように配慮している生産工場があることも知っておいて下さい。

皮を剥がされた後はゴミとして捨てられる

Garbage Can Bucket - Free photo on Pixabay (449692)

皮を剥がされた後は無残に捨てられるだけです。まさに毛皮生産工場は全て流れ作業のように、毛皮をひたすら剥いでいくだけなので、毛皮を剥がされた動物はゴミ箱にひたすら捨てていきます。

剥いだ後の毛皮は耐久性、耐熱性、柔軟性を出すために「なめし」と言う作業をします。それには大量の水が使用されることとなりますし、化学溶剤も使用しています。

そのため、環境にもよくないと言われているのです。残酷に殺して毛皮を得て、更に環境にも悪いとなるとリアルファーの良さが感じられなくなってきます。そのため最近のフェイクファーはエコファーと呼ばれています。

飼育動物の餌にすることも

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毛皮を剥がされた後の動物は捨てられていくだけか、もしくは飼育動物の餌にすることもあります。他の動物に食べられることにより、少しは報われたような錯覚も起こります。

ですがどちらにしても残酷な殺され方をしているわけですので、悲しい現実には変わりはありません。もちろん、毛皮だけではなく普段私たち人間は様々な命を頂くことにより生きています。

ですがやはり人間が着飾るだけのために飼育され残酷な殺され方で毛皮だけを剥がされ捨てられていくことは、人間が生きていくためには必要のないことなのです。

なぜ生きたまま皮を剥ぐのか

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どうして生きたまま毛皮を剥ぐ必要があるのか?もっと苦しまなくていい方法はないのか、など様々な疑問を抱いている方も少なくありません。

今現在も多くの動物が頭を叩かれたり、地面に叩きつけられることによって殺されていっているのです。まずはどんな理由があるのかを知ってください。現実を受け止めることもリアルファーを反対するためのまずは第一歩です。

毛皮の劣化を防ぐため

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生きており、意識がある段階で皮を剥ごうとするとやはり動物が暴れてしまうため毛皮を剥ぐ際に皮が傷んでしまうことがあります。

そのため、まずは動かないように失神をさせて毛を剥ぎます。どうしてそこで殺さないかと言うと、様々な説があるのですが死後硬直などによってかたまってしまわないようと言われています。

これは毛皮生産工場によっても違いがあるので一概には言えませんが、殺すとなるとそれなりの手間がかかることから軽く失神させた状態で皮を剥ぐことによって効率をあげているとの説もあります。

移動に手間をかけないため

Drive Digger Excavator - Free photo on Pixabay (450024)

劣悪な環境で飼育されている動物たちを、一度檻から出して移動をさせるなどをしていると手間がかかって効率が悪くなってしまいます。

そのため、いざ毛皮を剥ごうとする際は飼育している檻ごと移動をしてその檻から出ることができた!と言う時はまさに殺される直前と言うことなのです。

様々な説がありますしきちんとしている業者では動物が苦しまないようにしているところもあります。ですが中国などの一部の業者では上記で説明してきたようなやり方が行われているのです。

日本と毛皮の歴史

Narrative History Dream - Free image on Pixabay (450055)

次は日本と毛皮の歴史について触れていきます。日本の歴史ではなかなか毛皮のイメージはありませんが、実際には毛皮が流行した時期もありました。

そんな歴史を知ることによって今度自分たちがどうしていけばいいのかも少しずつわかってきます。国際的には現在はリアルファーを反対する動きがあります。

その流れに、日本もどんどん乗っていく必要があると言われています。様々な考え方があるため難しいこともありますが、まずは個人個人がリアルファーの現状について理解するべきです。

旧石器時代から狩猟した動物の毛皮を使用していた

Girl Old Retro - Free photo on Pixabay (450100)

日本でも、旧石器時代から狩猟した動物の毛皮を着ていたと言う記録が残されています。寒い時期などを乗り越えるためにはやはり毛皮しかありません。

そのため毛皮が重宝されていたと言われています。この場合であれば、人間は生きるために狩猟をし、その肉を頂くことによって残った皮を身にまとう、この流れは自然なものですし必要なことです。

現在のように着飾るだけではないですし、副産物として毛皮を利用していました。ちなみに、現在残っている最古の衣服はヨーロッパで見つかったミイラが着ていた毛皮の衣服です。

平安時代に貴族の間で毛皮が流行

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平安時代になると、貴族の間で毛皮が流行しました。まさにこの時代から毛皮を着ることがステータスとなっていきます。しかし、そこから一般人にまで浸透するにはかなりの時間がかかりました。

富裕な人々からすると、まさにその身分を表すためのようなアイテムでしたが、一般人の間ではまだまだ実用的な防寒着であると認識されていました。

一般の方々に毛皮を販売するようになったのは1868年と言われています。日光市鉢石町で創業した山岡毛皮店と言うお店が一番最初に販売をはじめました。

海外から毛皮が輸入され身分の高い人々の間で普及

Shipping Containers Wharf Wharves - Free photo on Pixabay (450183)

少しずつではありますが日本でもファッション的なアイテムとして毛皮が知られるようになりました。海外からの多く輸入されるようになったことで、おしゃれとして認識されるようになりました。

まだまだ身分の高い人の間だけで普及されていたため、一般の人々が多く着るようになったのはやはりここ最近と言ってもいいくらいのことです。

昔は特に身分が高い人とそうでない方の差は大きく、あまり関わることもありませんでした。そのため浸透するのには時間がかかったのです。

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