目次
- 石狩沼田幌新事件とは?
- 石狩沼田幌新事件詳細
- 事件の起きた場所
- 最初の襲撃
- 屋内での襲撃
- 襲撃の次の日
- ヒグマ退治に行った狩人
- ヒグマの討伐
- 事件が起きた原因
- 射殺されたヒグマについて
- ヒグマの大きさ
- ヒグマの性質
- 石狩沼田幌新事件のその後と現在
- ヒグマの毛皮が展示される
- 幌新の現在
- 日本三大獣害事件
- 石狩沼田幌新事件
- 三毛別羆事件
- 十和利山熊襲撃事件
- 日本や海外の熊襲撃事件
- 札幌丘珠事件
- 福岡大学ワンダーフォーゲル同好会羆襲撃事件
- 秋田八幡平クマ牧場事件
- ペトロパブロフスク羆事件
- ニュージャージーハイカー襲撃事件
- 日本に生息する熊
- ヒグマ
- ツキノワグマ
- 熊襲撃の対策法
- 山道を歩く時は音を鳴らす
- ゴミを捨てない
- 慌てない
- 背中を向けない
- 騒がない
- 熊出没の看板には要注意
via pixabay.com
クマによる獣害事件は日本三大獣害事件の他にもたくさんあります。もちろん日本だけではなく海外でもクマによる獣害事件は起こっています。
海外ではオオカミやトラによる世界史上類を見ないような甚大な被害を出した事件も発生しています。それらの事件は、三毛別羆事件とともに、世界三大獣害事件と呼ばれ、今もなお凶悪な事件として語り継がれています。
ここでは、クマによる獣害に焦点を絞り、日本や海外で起きた熊襲撃事件を紹介していきます。どのような事件があったのかまとめてみましたので、見ていきましょう。
海外ではオオカミやトラによる世界史上類を見ないような甚大な被害を出した事件も発生しています。それらの事件は、三毛別羆事件とともに、世界三大獣害事件と呼ばれ、今もなお凶悪な事件として語り継がれています。
ここでは、クマによる獣害に焦点を絞り、日本や海外で起きた熊襲撃事件を紹介していきます。どのような事件があったのかまとめてみましたので、見ていきましょう。
札幌丘珠事件
via pixabay.com
札幌丘珠事件は日本史上4番目に大きな被害を出した獣害事件です。明治11年1月11日から1月18日にかけて、北海道石狩国札幌郡札幌村大字丘珠村(現在の札幌市東区丘珠町)で発生しました。
郊外の山中で冬眠中のヒグマを見つけた猟師の蛭子勝太郎が、これを狩ろうとして打ち損ねてしまったのが事件の始まりでした。冬眠を邪魔されたヒグマは勝太郎を逆に殺し、エサを求めて市街地に現れます。
駆除隊がすぐに編成されましたが、当時の札幌は市街地を一歩出れば周囲が原生林に覆われており、そこに逃げ込まれると手も足も出ませんでした。そして、逃亡を続けていたヒグマが丘珠村で突然民家を襲ったのです。
この襲撃で家主の堺倉吉とまだ幼い長男の留吉が食い殺され、妻のリツと雇女が重傷を負いました。このヒグマが駆除隊によって射殺されたのは、その翌日でした。
郊外の山中で冬眠中のヒグマを見つけた猟師の蛭子勝太郎が、これを狩ろうとして打ち損ねてしまったのが事件の始まりでした。冬眠を邪魔されたヒグマは勝太郎を逆に殺し、エサを求めて市街地に現れます。
駆除隊がすぐに編成されましたが、当時の札幌は市街地を一歩出れば周囲が原生林に覆われており、そこに逃げ込まれると手も足も出ませんでした。そして、逃亡を続けていたヒグマが丘珠村で突然民家を襲ったのです。
この襲撃で家主の堺倉吉とまだ幼い長男の留吉が食い殺され、妻のリツと雇女が重傷を負いました。このヒグマが駆除隊によって射殺されたのは、その翌日でした。
福岡大学ワンダーフォーゲル同好会羆襲撃事件
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この事件は、1970年7月26日から29日にかけて、若いメスのヒグマが、北海道日高山脈カムイエクウチカウシ山を登山中だった福岡大学ワンダーフォーゲル同好会の学生たちを襲撃した事件です。
25日にカムイエクウチカウシ山でテントを張った彼らの前にヒグマが現れます。音を立てるとすぐにヒグマは逃げていきましたが、翌日の朝にも姿を現します。救助要請のために2人が下山し、途中で会った他の大学のグループに伝言を頼み、残してきた仲間を助けるためにまた元の場所へ戻りました。
夕方にもまたヒグマが現れたことで、彼らは他の大学のグループのテントに避難しようと歩き出しましたが、ヒグマ出没の一報を受けて他の大学のグループは避難した後でした。仕方なく夜道を歩き続けることにした彼らに、彼らを追いかけてきたヒグマが襲い掛かり、5人のうち3人が死亡しました。
25日にカムイエクウチカウシ山でテントを張った彼らの前にヒグマが現れます。音を立てるとすぐにヒグマは逃げていきましたが、翌日の朝にも姿を現します。救助要請のために2人が下山し、途中で会った他の大学のグループに伝言を頼み、残してきた仲間を助けるためにまた元の場所へ戻りました。
夕方にもまたヒグマが現れたことで、彼らは他の大学のグループのテントに避難しようと歩き出しましたが、ヒグマ出没の一報を受けて他の大学のグループは避難した後でした。仕方なく夜道を歩き続けることにした彼らに、彼らを追いかけてきたヒグマが襲い掛かり、5人のうち3人が死亡しました。
秋田八幡平クマ牧場事件
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秋田八幡平クマ牧場事件は、2012年4月20日に、秋田県鹿角市にあったクマの動物園の運動場からヒグマ6頭が脱走し、園内にいた2人の女性従業員が襲われて死亡した事件です。この動物園ではヒグマ、ツキノワグマ、コディアックヒグマが飼育されていました。
事件当時、動物園は冬季閉鎖中で、運動場に積もった雪の除雪作業を怠っていたため、壁際の一角に雪山ができていました。この山を登ってヒグマは外に出たものと見られ、牧場の経営者と除雪を担当していた従業員が業務上過失致死容疑で逮捕されました。
運動場から園内に出たヒグマはすべて、秋田県警より射殺命令を受けた地元の猟友会の人たちの手によって射殺されました。この動物園は事件後に閉鎖され、残ったクマは殺処分が検討されましたが、最終的に他の施設に収容されることになりました。
事件当時、動物園は冬季閉鎖中で、運動場に積もった雪の除雪作業を怠っていたため、壁際の一角に雪山ができていました。この山を登ってヒグマは外に出たものと見られ、牧場の経営者と除雪を担当していた従業員が業務上過失致死容疑で逮捕されました。
運動場から園内に出たヒグマはすべて、秋田県警より射殺命令を受けた地元の猟友会の人たちの手によって射殺されました。この動物園は事件後に閉鎖され、残ったクマは殺処分が検討されましたが、最終的に他の施設に収容されることになりました。
ペトロパブロフスク羆事件
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ペトロパブロフスク羆事件は、ロシアの少女が、生きたままヒグマに食い殺される様子を、電話で母親に実況したという衝撃的な事件です。2011年8月13日、オルガ・モスカヨワさん(19)と継父のイゴール・チガネンコフさんはキャンプ中にヒグマに襲われました。
河原で休んでいたイゴールさんは、突然、背後から現れたヒグマに一撃で首の骨を折られた後、頭骨を圧し割られて死亡しました。それを近くで見ていたオルガさんは慌てて逃げ出しましたが、追いかけてきたヒグマに足を攻撃されて身動きが取れなくなってしまいます。
オルガさんは助けを求めて母親に電話をかけますが、ヒグマはそんな彼女を下半身から食べ始めました。オルガさんは絶命するまでに、母親に電話を三回かけています。一度目は助けを求めて叫び、二度目の電話では弱々しい声で話し、最後の電話では死を悟ったかのように、「今までごめんね。愛してる」と伝えたそうです。
河原で休んでいたイゴールさんは、突然、背後から現れたヒグマに一撃で首の骨を折られた後、頭骨を圧し割られて死亡しました。それを近くで見ていたオルガさんは慌てて逃げ出しましたが、追いかけてきたヒグマに足を攻撃されて身動きが取れなくなってしまいます。
オルガさんは助けを求めて母親に電話をかけますが、ヒグマはそんな彼女を下半身から食べ始めました。オルガさんは絶命するまでに、母親に電話を三回かけています。一度目は助けを求めて叫び、二度目の電話では弱々しい声で話し、最後の電話では死を悟ったかのように、「今までごめんね。愛してる」と伝えたそうです。
ニュージャージーハイカー襲撃事件
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ニュージャージーハイカー襲撃事件は、2014年9月21日に、ニュージャージー州ウェスト・ミルフォードの自然保護区でハイキングをしていた大学生のダーシュ・パテルさんがクロクマに襲われて死亡した事件です。
事件当日、彼は友達と一緒にハイキングをしている時に、後ろから付いて来るクロクマに気づきました。野生動物に興味があった彼らは、距離が離れていることに油断して、写真を撮ることにしたのです。しかし、何枚か撮り終えた後に、クロクマが真っ直ぐ向かって来たので、彼らは慌てて逃げ出しました。
この時、不運にも、パテルさんは靴が脱げてしまい逃げ遅れてしまいます。友達に「かまわず逃げろ」と叫んだパテルさんは、岩の上に逃げようとしている姿が目撃されたのを最後に、そのまま行方不明となりました。その後、逃げた友人たちの通報を受けた地元の警察が森の中を捜索したところ、渓谷の谷の底で遺体となって発見されました。
事件当日、彼は友達と一緒にハイキングをしている時に、後ろから付いて来るクロクマに気づきました。野生動物に興味があった彼らは、距離が離れていることに油断して、写真を撮ることにしたのです。しかし、何枚か撮り終えた後に、クロクマが真っ直ぐ向かって来たので、彼らは慌てて逃げ出しました。
この時、不運にも、パテルさんは靴が脱げてしまい逃げ遅れてしまいます。友達に「かまわず逃げろ」と叫んだパテルさんは、岩の上に逃げようとしている姿が目撃されたのを最後に、そのまま行方不明となりました。その後、逃げた友人たちの通報を受けた地元の警察が森の中を捜索したところ、渓谷の谷の底で遺体となって発見されました。
日本に生息する熊
via pixabay.com
世界には全部で8種類のクマがいますが、日本に生息しているのは、北海道に生息しているヒグマと、本州に生息しているツキノワグマの2種類だけです。環境省が行った調査によると、北海道では約55%の地域にヒグマが生息しています。
本州では約45%の地域でツキノワグマが生息しています。つまり、日本には、国土の半分の面積にクマが生息していることになります。クマの生息域がそんなに広いとは、驚きの調査結果です。
およそ2000年前に食肉類から分化したとされているクマは、ライオンやトラなどの食肉類と同様に発達した犬歯と鋭いかぎ爪を持っていますが、分化したクマの祖先が植物も食べていたので、現在のクマは雑食となっています。
本州では約45%の地域でツキノワグマが生息しています。つまり、日本には、国土の半分の面積にクマが生息していることになります。クマの生息域がそんなに広いとは、驚きの調査結果です。
およそ2000年前に食肉類から分化したとされているクマは、ライオンやトラなどの食肉類と同様に発達した犬歯と鋭いかぎ爪を持っていますが、分化したクマの祖先が植物も食べていたので、現在のクマは雑食となっています。
ヒグマ
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ヒグマは北半球に広く生息しており、大型の哺乳類としては、極めて広い分布域を持つ動物です。ヒグマはアジア大陸に起源を持ち、のちにアジアで分化したグループとヨーロッパに定着したグループの二つの系統に分かれたと考えられています。
日本に生息しているヒグマは、遺伝子的に、中央アジアに生息するチベット系のヒグマと同じ系統のグループ、アラスカ東部に生息するヒグマと同じ系統のグループ、シベリアや北欧や西アラスカに広く分布しているヒグマと同じ系統のグループの三つのグループに分けることができます。
現在は北海道にしか生息していませんが、数万年前には本州にもいたことが分かっています。ヒグマは雑食性で、主に植物を食べますが、食性は地域や季節によって異なります。シカの遺体を食べたことで、生きたシカを襲って食べることが増えた事例もあり、一度味を覚えるとその後も襲う習性があるようです。
日本に生息しているヒグマは、遺伝子的に、中央アジアに生息するチベット系のヒグマと同じ系統のグループ、アラスカ東部に生息するヒグマと同じ系統のグループ、シベリアや北欧や西アラスカに広く分布しているヒグマと同じ系統のグループの三つのグループに分けることができます。
現在は北海道にしか生息していませんが、数万年前には本州にもいたことが分かっています。ヒグマは雑食性で、主に植物を食べますが、食性は地域や季節によって異なります。シカの遺体を食べたことで、生きたシカを襲って食べることが増えた事例もあり、一度味を覚えるとその後も襲う習性があるようです。
ツキノワグマ
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アジア大陸に起源をもつツキノワグマは、別名アジアクロクマとも呼ばれており、イランやアフガニスタンの西アジアから、日本や韓国や台湾の東アジアにかけて広く分布しています。日本に生息しているツキノワグマは、日本がまだ大陸と地続きだった30~50万年前に、大陸から渡ってきたと考えられています。
平均的な体長は110~130センチで、平均体重はオスが80キロ、メスが50キロになります。ツキノワグマは他のクマと比べると小型ですが、個体差や季節により体重が変動するので、すべてが小型というわけではありません。過去に宮城県で捕獲されたオスは体重が220キロもありました。
ツキノワグマは雑食性ですが、主食は植物です。山中に食べ物が少なくなる夏には、蜂蜜や昆虫を食べたり、魚や動物の死骸を食べたりもします。それでも食べ物が不足すると人里に出没して農作物を食害しますが、人間を襲って食べることは滅多にありません。
平均的な体長は110~130センチで、平均体重はオスが80キロ、メスが50キロになります。ツキノワグマは他のクマと比べると小型ですが、個体差や季節により体重が変動するので、すべてが小型というわけではありません。過去に宮城県で捕獲されたオスは体重が220キロもありました。
ツキノワグマは雑食性ですが、主食は植物です。山中に食べ物が少なくなる夏には、蜂蜜や昆虫を食べたり、魚や動物の死骸を食べたりもします。それでも食べ物が不足すると人里に出没して農作物を食害しますが、人間を襲って食べることは滅多にありません。
熊襲撃の対策法
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十和利山熊襲撃事件では再三にわたり注意を呼び掛けたにもかかわらず、タケノコを採るために山に入る人が後を絶たなかったために被害が拡大しました。クマの襲撃を回避するためにまず大事なのは、クマに会わないようにすることです。
そのためには、クマが出そうな場所には近づかないのが一番です。それでも、場合によっては、どうしても山に入らなければいけない時もあるかもしれません。
その時、クマと遭遇しないようにするにはどうすればいいのでしょうか。クマを寄せ付けない対策法や、運悪くクマと遭遇してしまった場合の対処法をまとめてみました。
そのためには、クマが出そうな場所には近づかないのが一番です。それでも、場合によっては、どうしても山に入らなければいけない時もあるかもしれません。
その時、クマと遭遇しないようにするにはどうすればいいのでしょうか。クマを寄せ付けない対策法や、運悪くクマと遭遇してしまった場合の対処法をまとめてみました。
山道を歩く時は音を鳴らす
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