2019年7月19日 更新

迷信はなぜ生まれたのか?日本に伝わるさまざまな迷信をご紹介!

日本には『四つ葉のクローバー見つけると幸せになれる』『北枕で寝るのは縁起が悪い』など様々な迷信が言い伝えられています。このよう迷信はなぜ生まれのでしょうか?「黒猫・不吉な数字・厄年・ヤモリ・蜘蛛・靴下を履いて寝る」などにまつわる様々な迷信をご紹介していきます。

目次

猫が顔を洗うと翌日は雨が降る

Cat Face Eyes - Free photo on Pixabay (486776)

迷信では、「猫が顔を洗うと翌日は雨が降る」と言われています。猫は湿度を敏感に感じとることができる動物だとされています。

湿度が高くなると、湿気によりヒゲの張りがなくなったり、ヒゲや被毛が湿りムズムズとするため、顔を洗うということをします。

そのため、雨が降る前は湿度が高くなっていますので、その湿気によりムズムズするのを嫌がり、顔を念入りに洗います。そのような猫の行動から、猫が顔を洗うと翌日は雨が降ると言われるようになりました。

朝蜘蛛は殺してはいけない、夜蜘蛛は殺さなければいけない

Darownik Wonderful Arachnid Insect - Free photo on Pixabay (486801)

迷信では、「朝蜘蛛は殺してはいけない、夜蜘蛛は殺さなければいけない」と言われており、朝蜘蛛は「幸運を運んでくる象徴」とされています。

商売人にとって朝蜘蛛がお店の前に現れると、お客さんを運んできてくれるとされ成功を意味し、縁起の良い生き物として、大切に扱われていました。
Cobweb Drip Water - Free photo on Pixabay (486784)

また、実際に蜘蛛は晴天のみに網を張ります。そのため、朝蜘蛛が網を張っているとその日一日天気が良いとされ、良い気分の一日を運んできてくれると言われています。

そして、芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」にあるように、朝蜘蛛は神様のつかいとされています。このように、朝蜘蛛は、縁起の良い生き物で殺してはいけないと言い伝えられています。
Spider Web Nature - Free photo on Pixabay (486796)

朝蜘蛛と違い、反対に「夜蜘蛛は殺さなければいけない」と言われています。その理由には、夜薄暗いところに網を張り不気味な印象を与えるためとされています。

また、そのような薄暗い場所に潜んでいるような印象から、強盗のようなイメージを与えるためとも言われており、夜の蜘蛛は縁起が悪いとされ、殺さなければいけないと言い伝えられています。

夜に口笛を吹くと蛇が来る

Wildlife Snakes Record Hue - Free photo on Pixabay (486805)

迷信では、「夜に口笛を吹くと蛇が来る」と言われています。蛇は「じゃ」とも読みますので、夜に口笛を吹くと邪(じゃ)が出ると言われていました。

そして、邪は「道を外れる」という意味があるため、夜に口笛を吹く子供は道を外してしまう、良くない方向へと進んでしまうなどのように考えられていました。

また、夜に限定されている理由には、躾の意味が強くあり、夜に口笛を吹くと近所迷惑になるため、このように子供に怖がらせる目的で「蛇が来る」と言い、やめさせていたとされています。

日本の迷信【その他】

Old Books Book - Free photo on Pixabay (486806)

迷信には「夜に口笛を吹くと蛇が来る」などのように、子供の躾のために作られたものもありますが、その他にも私たちの日常に関わっているものなど様々な迷信もあります。

日常でどのようなものが迷信としてあるのでしょうか。日本の迷信のその他についてご紹介していきます。

夜に爪を切ってはいけない

Nail Clippers Cut Nails - Free photo on Pixabay (486811)

迷信では、「夜に爪を切ってはいけない」と言われています。昔は、今のように爪切りがないため、小刀やハサミなどで爪を切っていました。

電気もない時代ですので、夜爪を切るにはろうそくなど小さな灯りがたよりになります。そのため、明るさが十分ではなく、とても危険なことになります。

このように、夜爪を切ることは危ない行為ですので、親から授かった大事な体に傷をつける恐れがあります。そのような行為をやめさせるため、親の死に目に会えないと戒めていました。

誰かに噂されるとくしゃみが出る

Girls Women Girlfriend - Free photo on Pixabay (486819)

迷信では、「誰かに噂されるとくしゃみが出る」と言われています。昔は今ほど医学が発達していないため、くしゃみをすると、「鼻から魂が抜けてしまうのでは」ないかと考えられていました。

昔は現代のように、風邪をひいても抗生物質などの薬はなく、風邪をひくと肺炎になったりそのまま亡くなる場合もありました。
Soul Woman Person - Free image on Pixabay (487047)

そのため、くしゃみは風邪をひいたり肺炎になったりする前触れとされ、昔の人々にとって死の前触れとして恐れられていました。

そして、くしゃみは突然でるもので抑えることが難しいため、「意図的に誰かが自分の魂を抜こうとしている」などのように考えられ、そのことが変化して、誰かに噂されるとくしゃみが出ると言われるようになりました。

人に風邪をうつすと治る

Thermometer Headache Pain - Free photo on Pixabay (487064)

迷信では、「人に風邪をうつすと治る」と言われています。実際に治ることはないのですが、人は風邪をうつされてもすぐには症状はでません。

個人差やウイルスにより違いはありますが、一般的に症状のピークから回復まで3日ほどかかります。そのためピーク時に誰かと接触していれば、3日後以降に自分の風邪は治ります。

そして、風邪は数日間の潜伏期間がありますので、相手が3日後以降に発症します。ですので、人にうつして治ったように見えることから、人に風邪をうつすと治ると言われるようになりました。

お雛様を片付けるのが遅れると婚期を逃す

Sink Chicks Hina Dolls Doll - Free image on Pixabay (487084)

迷信では、「お雛様を片付けるのが遅れると婚期を逃す」と言われています。その理由には、行事が終わってそのまま片付けないようでは、素敵な女性にはなれません、などのように女の子の教育的な意味があります。

また、雛人形は穢れや厄災をうつして流す人形でした。そのため、災いの身代わりとなった雛人形を早く片付け、身近な場所から遠ざけることが望ましいとされたことから、早く片付けるように言われるようにもなりました。

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