2019年8月5日 更新

舞妓さんにはどうしたらなれる?主な仕事内容や給料は?

情緒ある京都は趣ある建物に劣らず、人気の舞妓さん。着物を纏い髪型を整え、白粉とメイクをし仕事に出掛けます。しかし、舞妓さんの日常って謎だらけ。普段の生活に年齢は?仕事にお給料ってどうなってるの?舞妓さんの生活を覗き見しました。

舞妓さんに憧れを抱くのは何も男性だけではありません。むしろ同性同士である女性からの方が、熱い眼差しを浴びる事が多いかもしれません。そんな多くの人たちを虜にしてしまう舞妓さんの魅力はどこにあるのでしょう。

それはやはり上品な物腰や振る舞いでお客様を接待し楽しませ、また舞妓さんが醸し出す柔らかな雰囲気からその場が和やかになるものからだと思われます。さらにその魅力を最大限に発揮するのが見た目、つまり容姿端麗であることなのです。

人は見た目ではないとは言いますが、初めて顔を合す場合ですと人は見た目より第一印象を感じます。
容姿が綺麗ですとどうしても華やかさも増長するため、お客様の視線を受けやすくなります。

忍耐力があること

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上記にも書かせていただいたのですが、舞妓さんになるには面接に合格し仕込み期間を無事に終えて初めて舞妓さんとしてデビューする事ができます。しかし面接に受かったからと言って全員が全員、無事に舞妓さんとして表舞台に立てるわけではなく実際のところほんの一握りと言われています。

何故か?それは舞妓さんになるための仕込み期間をクリア出来ず、辞めてしまう子が多くいるからです。
中学を卒業したばかりの年頃の女の子ですとやはり勉学だけでなく、友達と遊んだり恋人にバイトも…とあれこれしたいとこがたくさん出てくるかと思われます。

しかし舞妓さんになるための仕込み期間にそのような時間は一切なく、お客様の前に出る行儀見習に接客のための京言葉の習得、もちろん日舞や三味線などの芸を学びそれ以外にも、洗濯、掃除、買物、雑用等々があります。また置屋は縦社会にあり先輩のいいつけは絶対だと言われるほど…。
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それが毎日続くだけでなく、置屋で生活をしているため逃げる場所も勿論ありません。かなり厳しい生活環境にあるため、挫折してしまい辞める子が後を絶たないのです。ですので負けん気が強く、これらの環境下に耐える忍耐力が必要となります。

体が丈夫なこと

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こちらも仕込み期間からお分かりいただけるように、休みはほとんどなく日々ハードなスケジュールを毎日こなしていかなければなりません。舞妓さんになれる年齢には限りがあるため仕方がありませんが、仕込み期間も約一年間と限りがあります。その短い期間の中で多くの教養を身につけていかなければならないのです。

そのため体が丈夫でなければただでさえ大変なのに、体調を崩しがちであれば稽古にも出ることも出来ないだけではなく周りから遅れをとってしまいます。舞妓さんはお声がかかればお休みも関係なくお座敷に出向きますので、体が資本のお仕事のお仕事だと言えます。

体重が痩せていること

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舞妓さんの魅力を引き出すのが上記でも書きました通り見た目にあります。容姿端麗であり、上品な振る舞いこそが老若男女数多くの人たちの心を虜にしていくのです。しかし見た目は容姿だけではもちろんなく、トータルでの見た目を表すものでありスタイルにも関係があります。

着物を美しく着こなし日本舞踊を舞ったり、お客様を相手に接客するにしてもそれ相応のスタイルでなければ様にならず、人の心を引き付けることは出来ません。また着物は何枚もの肌着などを重ねて着るものなので実際の体重に比べ太って見えてしまうため、体重が痩せているほうが望ましいとされています。

保護者の同意があること

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舞妓さんになるには保護者同伴の面接がある置屋があります。それは何故かというと置屋の生活に理由があります。多くの面接を受けに来る女の子の希望者は中学校卒業した15歳。義務教育を卒業したものの世間的には20歳に満たない未成年になります。

そんな娘さん達を預り置屋で日々寝食をするわけですから、親の同意なく勝手をして しまうと、もし何かあったときに問題になってしまいます。置屋での生活の間はその主である女将さんが親代わりとなりますので、きちんと大人同士子供の事を話し合う必要があるからです。

京都出身でなくてもよい

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昔ですと、舞妓になるためには知り合いの「つて」を辿り、置屋とのパイプを繋げてから連絡がとれるようになるのが普通でした。しかし近年ですとネットワークの普及によりインターネットのサイト内にて 、全国より舞妓になりたい希望者を募集している置屋も多く見受けられるようになりました。

京都出身者であれば舞妓さんになるためにはとても厳しい作法やお稽古を学ばなければならないのを身近に知っているからです。ですので、もし子供がないたいと親に相談してもそんな状況下に子供を預けるのに不安があると親が同意をしないケースが多いためです。

反対に地方出身の親子はその過酷な現状を知らず、華やかな部分のみに憧れて舞妓さんという門を叩くため、地方出身者が意外にも大半をしめる置屋も存在します。

舞妓さんになるために通る道

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舞妓さんに憧れ、自分もなりたいと志望する女の子たちはどのような過程を経て夢を実現させているのかご存じでしょうか?厳しく大変で辛い道を通って…と言いますが実の所、舞妓さんになるために通らなければならない道のりが意外にも深くは知られておらず、謎のベールに包まれています。

そこで、余程の覚悟がないと挫折してしまうと言われており、実際多くの女の子たちが夢半ばで諦めてしまうと言われている舞妓さんになるまでの道筋をここで詳しく順を追ってみていきたいと思います。

中学卒業後に面接

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まずは舞妓さんとして育ててもらえる置屋をチェックしなければ始まりません。現在では昔ながらのコネやツテだけでなく、財団がありますので問い合わせをすれば仲介役を担ってくれます。他にもインターネットでの応募をかけている置屋もあり、色々と情報収集して自分がそこで教わりたいと思う置屋を知る必要があります。

次に応募方法ですが問い合わせの連絡をし先方の指示に従いますまが、ほとんどの置屋ではバイトの面接と同様で履歴書と親の同意書に加えて、必要事項として身長と体重を明記する。さらに顔写真や全体の写真を同封して送らなければなりません。

送った書類より面接の日時が改めて連絡があると思いますので、既に書類審査から始まっていると考えておいた方がいいと考えられます。それらをクリアし、中学を卒業後に面接を受けることが出来ます。

仕込みを始める

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面接を見事に合格しましたら、ここから初めて舞妓さんへの道が開かれますが、まだスタートラインに立っただけ。置屋によって期間はバラバラですがこれから大体1年程、「仕込みさん」と呼ばれる舞妓さんになるための修行がはじまるのです。

舞妓さんになるために必要な作法や舞などの芸と、寝食をお世話になる置屋のお掃除からお手伝いにお姉さん方のお世話など、朝から晩までタイトなスケジュールをこなしていかなければなりません。

そして、何より苦戦を強いられるのが京都弁を話せるようになること。今までの地元の言葉とは違う訛に加えて、京都弁は言い回しが難しい方言のため覚えるのがとても大変です。仕込みさんは京都弁の単語カードを作ったり、同じ言葉で多くの意味を持つ単語を覚えたりしなければなりません。

見習い期間

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辛く厳しいとされる、仕込みさんを無事終えることが出来ると舞妓さんまでの道はぐっと近づいてきます。次に約1か月程度の「見習い期間」に入るのです。見習いとは舞妓の見習いでこの期間を無事に卒業することにより晴れて舞妓さんとしてデビューすることが出来るのです。

デビューする際にもすんなりとはいかず、まず置屋の女将とお茶屋組合の許可を必要とし、日程や時間は陰陽道などを参考に縁起や験を担いで決められるそうで、それを「お見世出し」と言います。

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