2020年5月7日 更新

玄倉川水難事故の詳細や裁判内容とその後!生き残りの現在と会社名も

玄倉川水難事故をご存知ですか?とても痛ましい事故でしたが被害者が非難される異例の事態となりました。被害者が同情されない理由や裁判は行われたのか、一行が勤めていた会社名についてご紹介します。事故現場の現在の様子や生き残りのその後についても掘り下げていきます。

目次

後に遺体となって発見される(13名)

Puzzle Last Part Joining Together - Free photo on Pixabay (283333)

18名のうち岸に投げられた1名と対岸に流れ着いた4名を除く13名は濁流にのみ込まれて行方不明となりました。8月14日の17時に神奈川県知事から自衛隊に災害派遣が要請されます。同日19時頃、下流の丹沢湖で2名の女性が遺体で発見されました。

翌日から340人体制で捜索が始まり、次々に丹沢湖から遺体が収容されました。捜索活動には警察や消防、自衛隊の他に地元の自治体や地元住民も参加しました。捜索打ち切り直前の8月29日には最後まで行方不明だった1歳女児の遺体が見つかり行方不明となっていた13名全員の死亡が確認されます。

玄倉川水難事故の被害者が同情されない理由

Dark Moody Scary - Free photo on Pixabay (283338)

玄倉川水難事故の被害者は同情されることがなく、生き残った人たちも激しい批判にさらされました。被害者の名前が晒されたことはもちろんのこと、生き残った人もインターネット上で名前が晒されてバッシングを浴びたのです。

死亡した子供には同情の声が聞かれました。大人の身勝手な判断で1歳から9歳までの4名もの子供が命を落としたからです。大人たちに批判が集まった理由を見ていきましょう。

避難の指示や警告を拒否し続けたから

No Negative Cards - Free image on Pixabay (283339)

8月13日の15時20分にダム管理職員が最初の避難指示をしてから夜中から早朝にかけても警察とダム管理職員、避難指示に従い中州から離れた社員により何回も避難の指示や警告が行われましたがすべて拒否されました。

拒否することなく素直に指示に従っていれば防げた事故であるため、同情されることなく激しい批判を浴びたのです。自業自得だという声も聞かれました。

ダム管理職員や警察などに対する態度が悪かったから

Bodyworn Body Camera Police - Free photo on Pixabay (283342)

避難を指示したダム管理職員や警察に対して「早く失せろ、殴るぞ」「放っておいて、楽しんでるんだよ」といった悪態をつきました。

また、心配して避難するように声をかけた地元住民に対しても「地元の人は臆病ね」「田舎人は他人のプライバシーを侵すのが趣味ね」等の暴言を吐いています。

避難の指示や警告を無視するだけではなく態度が悪かったために同情の声は聞かれませんでした。

救助活動中に暴言があったから

Hiking Nature Walking Trails - Free photo on Pixabay (283348)

救助活動中にも救助隊に向かって暴言を吐いています。「ヘリを出せ」「早く助けろ」「もたもたすんな」等の発言が見られました。

ヘリについては救助ヘリコプターの出動が要請されましたが強風と濃雲による二次災害が懸念されたため出動を断念した経緯があります。ハシゴ車の使用も検討されましたが現場付近の地盤が弱く、ハシゴ車の横転が懸念されて断念されました。報道用のヘリコプターも現場へは近づくことができなかったためこの事故を上空から撮影した写真等は存在しません。

命がけで救助しようとしている人たちに対して暴言を吐くことは普通の人には理解できない行動です。

生存者の救助後の態度も悪かったとされているから

Cereals Field Ripe - Free photo on Pixabay (283352)

救助された後もまだ行方不明者がいるにもかかわらず「テントを回収したら返してほしい」と発言するなど、事の重大さを理解していないかのような言動が見られました。

他にも善意でおにぎりを用意してくれた地元住民に対して、「まずい」と言いおにぎりを地面に叩きつけるなどの悪態をついたのです。

多くの人を巻き込んで迷惑をかけた上にまったく反省の態度が見られない発言や行動が目立ち、生存者は事故後も激しい非難に晒されました。

ネットでの過剰なバッシングには疑問も

Technology Laptop Keyboard - Free photo on Pixabay (283355)

一行が中州に取り残されてから川に流されるまでの様子は生中継されており、暴言の数々がテレビで放送されたため過剰なバッシングが起こりました。

犠牲者がいるにもかかわらず過剰なバッシングが起きたことに対しては疑問の声も聞かれます。

泥酔しており正常な判断ができなかった可能性も

Brandy Cognac Alcohol - Free photo on Pixabay (283357)

一行はお酒を飲んでいて8月13日の夜は泥酔状態でした。そのため正常な判断ができなかった可能性があります。8月14日の朝に、前日に避難していた社員が逃げるよう呼び掛けに向かった時にはお酒が抜けておらず避難しようと思えなかったという考え方もできるのです。

テントの中に水が入り込んだためテントの外に出ましたがその時にはもう避難することはできない状態になっていました。

実際に外の状況を目で見て、事の重大さに気が付いたのでしょう。それまではお酒の影響があったため正常な判断が遅れたのかもしれません。

一行の言動についての噂は大半が真偽不明

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (283359)

救助活動中の暴言についてはテレビで実際に放送されているため事実ですが、地元住民に対しての暴言等は真偽不明です。また、事故後には保険金目当ての殺人事件だったのではないかという噂まで流れました。

何度も避難指示と警告を無視し続けるのは普通の人の頭では理解できないことなので殺人事件だったのではないかというデマが流れたのです。主に暴言を吐いていた男性が会社の経営状況を知り、他の社員に保険金をかけたのではないかというのが噂の内容です。

社員が勤めていた会社の評判の悪さも噂が起きた原因とされています。この噂はデマですが週刊誌で取り上げられるほど話題になりました。

死の恐怖が迫る中での言動に責任を追及するのは酷

Girl Wreath Beach - Free photo on Pixabay (283362)

死の恐怖が迫る中でパニック状態に陥っているはずなので、その時の言動を追及するのは酷ではないかという意見もありました。

避難指示を無視し続けた自分たちが悪くても子供の命がかかっているので「早く助けろ」という言葉が出たのかもしれません。天候不順による救助の難航にイライラする気持ちも大きかったのでしょう。

自分たちの行動を悔いつつもどうしようない状況で、人に当たることしかできなかったのかもしれないと可哀想に感じる人もいたはずです。

4 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪

日本や世界の不思議な事件まとめ!中には未解決の事件も?

日本や世界の不思議な事件まとめ!中には未解決の事件も?

日本や世界では不思議な事件が多く起きています。未解決の事件もたくさんあり、発生理由がわからなかったり行方不明のまま見つからなかったりするものもあります。どのような事件が起きているのか日本編と世界編に分けて詳しくご紹介していきます。
光市母子殺害事件の詳細と判決!大月孝行の壮絶な生い立ちと現在は?

光市母子殺害事件の詳細と判決!大月孝行の壮絶な生い立ちと現在は?

1999年に発生した光市母子殺害事件の犯人は大月孝行(旧姓・福田)という男性でした。犯人の男は18歳という若さで主婦・乳幼児を殺害したのです。今回は光市母子殺害事件について詳細を紹介すると共に、死刑に至るまでの経緯、そして大月孝行の生い立ちを紹介して参ります。
ホモフォビアの意味と原因とは?同性愛の歴史と日本で起きた事件

ホモフォビアの意味と原因とは?同性愛の歴史と日本で起きた事件

性について寛容と言われる日本でも多く存在する『ホモフォビア』という思想をご存じでしょうか。同性愛などの性的思考と関係が深いその言葉が生まれた歴史的背景や、原因について、また世界での捉え方も同時に触れて、性的志向への議論に関しても考えて行きます。
アメリカの有名ギャング「アル・カポネ」の生涯!逮捕された理由とその後も

アメリカの有名ギャング「アル・カポネ」の生涯!逮捕された理由とその後も

アル・カポネは、20世紀のアメリカを代表するギャングです。アメリカで禁酒法が施行された時代に犯罪組織の近代化に成功し、絶大な権力を誇りました。その影響は現在まで続いています。今回は、アメリカ史上最も有名なギャング、アル・カポネの生涯に迫ります。
底なし沼は日本にも実在する?沼の仕組みや脱出法と死亡事故も

底なし沼は日本にも実在する?沼の仕組みや脱出法と死亡事故も

底なし沼は国外だけのものではなく、日本にも実在しています。ここでは、底なし沼の深さや仕組みについて解説、脱出方法・救助方法や悲しい死亡事故、また、底なし沼がある場所の特徴や底なし沼がでてくる映画や童話なども紹介していきます。

この記事のキーワード