2019年6月17日 更新

マイアミゾンビ事件の真相は?ゾンビ被害者のその後と現在

人間が人間の肉を食べるという猟奇的な事件が2012年に起こったことを知っていますか?アメリカのマイアミで起きたこのマイアミゾンビ事件は、原因や被害者の容態を含め多くの注目を集めました。未だ謎が残るマイアミゾンビ事件の詳細、また被害者のその後を紹介します!

目次

Man Face Facial Expression - Free image on Pixabay (368381)

ルディ・ユージーン容疑者を犯行に走らせたものが何であったのかは謎のまま、事件は終結してしまいました。しかしマイアミゾンビ事件によって、原因をめぐる様々な憶測が飛び交いました。その多くがバスソルトをはじめとするドラッグの使用を疑うものでした。

そもそもドラッグと食人に関連性はあるのでしょうか。古くから存在する食人文化「カンニバリズム」を含め、食人という行為とドラッグの関連性について紹介します。

ドラッグはカンニバリズムと関連性がある

Spoon Fork Cutlery Icing - Free photo on Pixabay (368395)

カンニバリズムとは、人間が人間の肉を食べるという、共喰いのことを言います。昔からそういった文化が存在する地域があり、また食料に困った非常事態時に食人は行われていたとされています。

ドラッグの多くは、脳の神経伝達物質に作用することで高揚感や快楽をもたらします。それら多幸感の反動は、異常な不幸感や被害妄想へと繋がります。そういったネガティブなドラッグの作用は、人間を善悪の判断もつかないほど凶暴化させたり、極度の異常な幻覚をもたらしたりします。

ドラッグと食人の直接的な根拠は未知ですが、ドラッグがもたらす異常な精神状態が、人間を食人に走らせることは否定できません。

ゾンビ化するドラッグ「フラッカ」

Zombie Research Facility - Free photo on Pixabay (368389)

合成麻薬であり、スペイン語で「美しい女性」を意味する新種のドラッグ「フラッカ」が大変問題になっています。フラッカの製造国はおそらく中国で、価格が一回の使用あたり約370円と激安のため、アメリカを中心に貧困層で急激に広まりました。

その作用は凄まじく、人間がゾンビ化したと言っても過言ではないほどの奇行に走らせます。乱用者の体温は40度を超えることもあり、街路樹と性行為しようとするといった奇行や、スタンガンも効かないほどの異常な体力を生み出します。その作用の凄まじさから、フラッカを「毒」と表現する人もいます。

バスソルトと同じ成分の製品が日本にも?!

Pedestrians People Busy - Free photo on Pixabay (368405)

バスソルトは主にアメリカで流行していますが、バスソルトのような危険ドラッグをアメリカではデザイナー・ドラッグと呼びます。これは日本でいう脱法ドラッグに該当するもので、手頃な値段とドラッグらしからぬパッケージなどから気軽に手を出す人が多い薬物です。

お香やフレグランスパウダーとして、名前や構造を変えたバスソルトとほとんど同じ成分の脱法ドラッグは、すでに日本にも存在し、貧困層や若年層の使用は後を絶たない状態です。

他にもあったゾンビ事件

Fantasy Gloomy Fear - Free photo on Pixabay (368410)

人間が人間を食べるといった前代未聞のマイアミゾンビ事件に世間は騒然としました。しかしマイアミゾンビ事件と類似した事件は、フロリダを中心に何件も起こっていたのです。それらは一体どんな事件だったのでしょうか。

フロリダの19歳の男子学生

Norway Mountains Outdoors - Free photo on Pixabay (368414)

マイアミゾンビ事件から約3ヶ月後の8月15日、ゾンビを彷彿とさせる事件が起こりました。フロリダ州のテケスタで19歳の男子学生が、同じくフロリダ州に住む50代の夫婦をナイフで殺害し、顔を食いちぎったのです。

19歳の男は刃物で50代の夫婦を襲い、妻があげた悲鳴を聞いた近隣住民が警察に通報します。通報を受けた警察が現場に着くと、すでに死亡した夫の顔に男が噛み付いているところでした。刺されて息絶えた妻の遺体は、民家のガレージで発見されました。

マイアミゾンビ事件の一週間後

Police Crime Scene Blue Light - Free image on Pixabay (368421)

また、マイアミゾンビ事件の一週間後の5月31日にはニュージャージー州で別の事件が起こっています。自傷行為をしている43歳の男性が、通報を受け駆けつけた警察官に向かって、自分の腸を切って投げつけたのです。

他にも6月2日に、レストランで他の客の邪魔をしていた21歳の男が警官に「お前を食ってやる!」と唸りながら噛み付こうとする事件・同じく6月2日にルイジアナ州で43歳男性が元妻の家に行き、現在の夫の顔に噛み付く事件・6月12日にニューヨーク州で3歳の子供を虐待した35歳の母親が、全裸で隣人に襲いかかる事件などが立て続けに起こりました。

フロリダのゾンビアポカリプス

Panorama Miami Florida - Free photo on Pixabay (368429)

以上のように、同じような時期にアメリカの他の地域でもゾンビのような事件が発生したこともあって、マイアミゾンビ事件に加え19歳の夫婦殺害事件が起こったフロリダは、ゾンビアポカリプスと呼ばれるようになります。この言葉は、ゾンビによる世界の終末を意味します。

マイアミゾンビ事件以外の犯行はドラッグが原因とはっきりしたため、そのどれもがゾンビによる事件ではなかったことは明らかになります。しかしゾンビアポカリプスへの人々の関心は高く、この言葉は当時のグーグル検索ワードで1位になりました。

日本でゾンビ事件が起こらないとも限らない

Hands Trunk Creepy - Free photo on Pixabay (368439)

マイアミゾンビ事件の確たる原因ははっきりしませんでしたが、危険ドラッグの使用が一番可能性が高い犯行要因と考えられます。その場合、危険ドラッグがすでに社会問題となるほどに浸透してしまった日本でも、ゾンビ事件が起こらないとは言い切れません。

逆に、過去にも薬物が原因で起きた恐ろしい事件や事故があることからも、ゾンビ事件のような私たちの常識を超えた事件が起こる可能性は大いにあります。

それらが起こらないことが一番ですが、起こる可能性を心に留めて置くことは、私たちが自分たちを守る第一歩なのかもしれません。

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