2019年8月28日 更新

タケリタケは画像が卑猥?タケリタケの形態や毒性についても!

見た目のインパクトがすごいと「タケリタケ」の画像が話題になっています。人間のある部分を彷彿とさせるタケリタケ。これは毒性のあるキノコなの?食用もあるって本当?などタケリタケについて調べてみました。国内にある毒キノコも合わせて紹介します。

先述しているように、ヒポミケスキンに寄生されたキノコ全てが食べられないわけではありません。その寄生されたキノコがもともと無害なものであれば問題なく食べられることもあるのです。

しかし同じキノコに対しても無毒・有毒どちらの説も存在するため一概に毒性がないとは言い切れない面があります。

食べられないことは無いが苦味を感じること、研究結果によっては有害と指定しているものがあるため、まだ検討の余地はありそうです。

タケリタケが寄生するテングダケの毒性

Matryoshka Red Fly Agaric Mushroom - Free photo on Pixabay (582650)

食用と、そうでは無いものに分けられるタケリタケですが、宿主そのものに毒性があるものは食べられません。特に注意したいのが寄生した先がテングタケだった場合です。

傘にイボがあり、いかにも毒キノコをというビジュアルを持ちますが、奇形になるとまた違った印象を与えます。日本国内でも代表的なテングタケは食べると腹痛・嘔吐・下痢などの症状をもたらします。

夏から秋にかけて、松が生える林に育つキノコです。

ヒポミケスキンに寄生されたキノコの食用

Mushrooms Brown Cook - Free photo on Pixabay (582652)

わかりやすく言うとヒポミケスキンにはいくつか種類があり、その種類に応じて寄生する好みのキノコが変化します。そして、食用のキノコに寄生するヒポミケスキンもいます。

このヒポミケスキンに感染されたキノコを食する文化は、日本に留まったことではありません。

見た目がグロテクスに感じてしまっても、食べられるキノコも存在するのです。しかしそれは素人目に判断することはとても難しいので、専門家立ち会いのもとチェックしておくと良いでしょう。

ヒポミケス・ラクティフルオルム

Mushrooms Lactarius Fungi - Free photo on Pixabay (582658)

チチタケ類やベニタケ類に寄生することが多いのが、ヒポミケスキン・ラクティフルオルムです。ちなみに北アメリカやイギリスでは、ウミザリガニタケと呼ばれています。

チチタケは傘を傷つけた時に、乳に似た粘り気のある液体を出します。ベニタケは毒性と食用があり、夏から秋にかけて広葉樹の麓に生息するのが特徴です。

ヒポミケスキンに寄生された食べられるキノコについてみていきましょう。食感は劣りますが、場所によっては調理方法などを工夫して食しているようです。

調理法や味は?

Fire Pot Historical - Free photo on Pixabay (582659)

知っておきたいのが、ヒポミケスキンそのものに毒を失くす効果は無いことです。寄生した宿主に毒があれば毒キノコに、毒が無ければ食用キノコになります。

このヒポミケスキンに寄生されるキノコの種類によっては傘の部分に、強い苦味を感じることも少なくありません。食べる時には、しっかりと煮込んだり焼いたりすると苦味が軽減されます。

海外ではクリームソースの具材としてしっかり煮込んだり、サラダのアクセントとして揚げたものをトッピングとして使ったりしているようです。

シモハツタケ

Fall Autumn Red - Free photo on Pixabay (582689)

国内だけではなく、海外でも好んで食用とされているのがシモハツタケです。このシモハツタケはヒポミケスキンがベニタケ類に寄生したものです。

主に東北地方で食されています。ただヒポミケスキンに寄生されてしまうと、宿主の原型が分からなくなるくらい形が変わってしまうので、素人目の判断は難しいでしょう。

男性器に似ているタケリタケに対し、シモハツタケはひだが縮まりよれていることから女性器に似ているという声もあります。

キノコを採って食べる際の注意点

Pink Drop Of Water - Free photo on Pixabay (582691)

タケリタケには寄生する宿主によって、食用かそうでないかが変わります。しかしテングタケ属に寄生することが多いため、食べられるものは少ないでしょう。

また写真で見るタケリタケは、インパクトがありますがカビに寄生されているようなものなので、触るとボロボロと崩れてしまいます。

またアカモミタケに寄生されたものであれば、食べることは可能ですが形が変形しているため食用と見極めるのは困難です。宿主に似ている毒キノコも存在しているので、知識が浅いまま興味本位で食べるのはやめましょう。

タケリタケが分布する地域

Map Of The World Background Paper - Free image on Pixabay (582694)

タケリタケは日本だけではなく、海外にも存在しています。いま確認されているのは、日本・中国・北米地域です。夏から秋にかけて発生します。

あくまでもヒポミケスキンに寄生されたテングタケ属が、主にタケリタケと呼ばれています。他のキノコにも寄生しますが、形が変わるため別な呼び名で呼ばれるようになります。

タケリタケが分布されている地域は次のとおりです。ヒポミケスキンに寄生されたキノコによっては海外でも食用として、扱われています。

北半球の温帯以北

Black Geography Globe - Free image on Pixabay (582697)

海外では中国の他に、北米大陸東部に分布されています。ヒポミケスキンに寄生されてテングタケ属はもちろん食べられませんが、チチタケ類やベニタケ類にヒポミケスキンは北アメリカではロブスターマッシュルームと呼ばれて、食しています。

火の通りが良くないと苦味が出てしまうので、煮込み料理に向いているキノコです。煮込めば煮込むほど、苦味も少なくなり旨味が感じられます。

北アメリカだけではなく、イギリスでもロブスターマッシュルームは好んで食されているようです。

日本国内にも19種

Japan Japanese Map - Free image on Pixabay (582700)

日本国内ではタケリタケを各地で見ることができます。宿主となりやすいテングタケ属が見られる地域では特に、発見しやすいでしょう。

一般社団法人日本菌学会では、日本菌類百選にタケリタケが選ばれました。この菌類百選の選出基準は国内に広く分布しているもの、形態学的に興味深い菌などが選ばれています。

Twitterだけではなく、専門家からもタケリタケは注目されているキノコ。キノコ狩りシーズンになると、これからも話題性を持ちそうです。

日本にある危険な毒キノコ

Knoll Leaves Amanita Phalloides - Free photo on Pixabay (582707)

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