目次
- 「鉄火場」という言葉について
- 鉄火場の意味
- 鉄火場の意味
- 鉄火場の由来
- 鉄火場の使い方
- どんな人が口にする言葉なのか
- 鉄火場に付き合う
- 鉄火場で生活する
- 鉄火場に出入りする
- 鉄火場の勢い
- 鉄火場と化す
- 鉄火場と関係の深い言葉
- 鉄火場と博打の関係
- 鉄火場と賭場の関係
- 鉄火場と修羅場の関係
- 鉄火巻きの鉄火も関係ある
- 鉄火場を英語でいうと
- そのままTekkaba
- 同意語としてgambling room
- 鉄火場と言う言葉が出てくる創作物
- 鉄火場のシン/森遊作
- 鉄火場の風
- 鉄火場破り
- 鉄火場仁義
- 鉄火場のエピソード
- 法を潜り抜けて開かれた鉄火場
- おなじみ丁半賭博とイカサマ
- 鉄火場が良く使われるギャンブル
- オートレース
- パチンコ
- スロット
- 麻雀
- 知らない言葉を知ることで得られる効果
- 小説を読むのが楽しくなる
- 物知りな人は人から好感度が高い
- 人生を豊かにできる
- 知識のある人はモテる
- 知らない言葉を知ることで1つ賢くなれる
鉄火場に出入りする
via pixabay.com
これは、賭け事が開かれている場所に顔を出すという意味です。つまり、日常的にギャンブルをする、ということです。もちろん、丁半賭博をやっている賭場に出入りすることだけではなく、パチンコ屋さんや、競輪場、競馬場などの、ギャンブルをすること、またそういったギャンブル場によく出入りして、賭けをするという意味です。
使い方としては、「若いころにはよく鉄火場に出入りした」などがあります。若いころには、よく賭け事をしていた、という意味になります。
使い方としては、「若いころにはよく鉄火場に出入りした」などがあります。若いころには、よく賭け事をしていた、という意味になります。
鉄火場の勢い
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これは、まるで鉄火場、つまり賭場のように、活気と熱気にあふれ、その場の人達が一か八かの大勝負をするような緊張感に包まれている様子のことです。
それぞれに火花が飛び散るような、絶対に負けてなるものか、という気迫が漂って、大声が飛び交うような様子を指して、鉄火場の勢いと使います。頭に血が上って、けんか腰の態度であることをいうこともあります。
「鉄火場の勢いだ」と言えば、今にも入り乱れての喧嘩が始まりそうな、喧騒を表しています。
それぞれに火花が飛び散るような、絶対に負けてなるものか、という気迫が漂って、大声が飛び交うような様子を指して、鉄火場の勢いと使います。頭に血が上って、けんか腰の態度であることをいうこともあります。
「鉄火場の勢いだ」と言えば、今にも入り乱れての喧嘩が始まりそうな、喧騒を表しています。
鉄火場と化す
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これは、そのまま「賭場のようになる」という意味です。本来は博打のように、結果が不確かではない事柄が、博打を打つような運しだいの勝負、つまりギャンブルになってしまう、という意味です。
使い方としては、「株式市場が鉄火場と化す」というような使い方があります。株取引というのは、元々は長期で保有して利益を得るものでしたが、短期で売り買いする目的で保有するトレーダーが最近たくさん出てきました。
使い方としては、「株式市場が鉄火場と化す」というような使い方があります。株取引というのは、元々は長期で保有して利益を得るものでしたが、短期で売り買いする目的で保有するトレーダーが最近たくさん出てきました。
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そして、経済の荒れによって、その株価が上がるか下がるか、先が読めない状況が、まるでギャンブルのようになってしまうという状況を、指しています。また、そのような株価の相場のことを、「鉄火場相場」ともいいます。
このように、先の見通しが立たない、または賭場のように火花が散るような一か八かの賭け事の勝負になってしまうときに、「鉄火場と化す」と言います。
このように、先の見通しが立たない、または賭場のように火花が散るような一か八かの賭け事の勝負になってしまうときに、「鉄火場と化す」と言います。
鉄火場と関係の深い言葉
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続いて、鉄火場という言葉に関係のある言葉を紹介します。
鉄火場と博打の関係
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博打と賭博は、同じ意味で使われます。しかし、元は少しニュアンスが違いました。博打というのは、お金をかけてサイコロや花札などで勝負をすることです。それに対して、賭博は、お金をかけて勝負をすること、とされています。
この二つはどこが違うかというと、「博打を打つ」というと、賭場、つまり鉄火場に行ってギャンブルをすることで、この場合場所代として「寺銭」がとられました。
この二つはどこが違うかというと、「博打を打つ」というと、賭場、つまり鉄火場に行ってギャンブルをすることで、この場合場所代として「寺銭」がとられました。
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鉄火場というのは、博打を打つ会場のことですから、寺銭が取られます。それに対して、賭博というのは、友人同士で賭け事をする、といった私的で博打よりも広い意味を持っています。ですから、寺銭を取られることもありませんでした。
今でも、仲間内で野球のどのチームが勝つかを賭けたりするときには、「野球賭博」と言います。博打のように、鉄火場で行われる勝負ではないからです。
今でも、仲間内で野球のどのチームが勝つかを賭けたりするときには、「野球賭博」と言います。博打のように、鉄火場で行われる勝負ではないからです。
鉄火場と賭場の関係
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とはいっても、博打と賭博はほとんど同じとして使われます。辞書を引いてみても、同じ意味として書かれていますし、また、鉄火場も賭場も同じ意味で使われています。
しいて、鉄火場と賭場の違いをあげるとすると、鉄火場というのは、比較的狭い場所で賭博が行われるときに使われました。それに対して、広い会場で大きな賭博が行われるときには、賭場、というように分けて使っていました。
また、博打の会場を開くことを、賭場を開く、とは言いますが、鉄火場を開くとは言いません。そのあたりでも、使い方に違いがあるようです。
しいて、鉄火場と賭場の違いをあげるとすると、鉄火場というのは、比較的狭い場所で賭博が行われるときに使われました。それに対して、広い会場で大きな賭博が行われるときには、賭場、というように分けて使っていました。
また、博打の会場を開くことを、賭場を開く、とは言いますが、鉄火場を開くとは言いません。そのあたりでも、使い方に違いがあるようです。
鉄火場と修羅場の関係
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先ほど書いたように、鉄火という言葉には、戦場という意味があります。そこから、争いの場、つまり修羅場が類語として関係してきます。ですから、鉄火という言葉には、修羅場という意味も含まれていることになります。
しかし、「鉄火場」と修羅場は違うものです。「鉄火場」は、あくまで博打の会場という意味です。ただ、鉄火という言葉には修羅場というような意味があるので、修羅場につられて、鉄火場を戦場という意味で使われることが、最近増えているようです。
ちなみに、「修羅」というのは仏教用語で、戦いの神や、戦いの世界のことを表します。法隆寺や興福寺で、阿修羅像を見たことはあるでしょうか。いかにも、戦いの神、という顔をしています。
しかし、「鉄火場」と修羅場は違うものです。「鉄火場」は、あくまで博打の会場という意味です。ただ、鉄火という言葉には修羅場というような意味があるので、修羅場につられて、鉄火場を戦場という意味で使われることが、最近増えているようです。
ちなみに、「修羅」というのは仏教用語で、戦いの神や、戦いの世界のことを表します。法隆寺や興福寺で、阿修羅像を見たことはあるでしょうか。いかにも、戦いの神、という顔をしています。
鉄火巻きの鉄火も関係ある
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普段の会話で、鉄火というと、普通は鉄火巻きを思い浮かべます。ですから、鉄火が、真っ赤に焼けた鉄を表すところから、細長いマグロの赤身から真っ赤な鉄を連想して「鉄火巻き」と言われるという説もあります。
しかし、主流の説は、むしろ鉄火場と関係があるという説です。鉄火場では、それこそ火花が飛ぶような熱い戦いをしているので、ゆっくり手を休めてご飯を食べる余裕はありません。
そこで、賭けをしながらでも、手を汚さずに食べられる軽食として鉄火場で提供されたため、鉄火巻きという、というのが通説です。
しかし、主流の説は、むしろ鉄火場と関係があるという説です。鉄火場では、それこそ火花が飛ぶような熱い戦いをしているので、ゆっくり手を休めてご飯を食べる余裕はありません。
そこで、賭けをしながらでも、手を汚さずに食べられる軽食として鉄火場で提供されたため、鉄火巻きという、というのが通説です。
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外国にも、似たような話があります。パンに具材を挟んだサンドイッチが、まさにそうです。サンドイッチは、イギリスの貴族であったサンドイッチ伯爵が、賭け事をしながら食べていたとして、それまでは単に"bread and meat"(パンと肉)と呼ばれていたものをサンドイッチと呼ぶようになったと言われています。
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