目次
- きのこは安易に手を出してはいけない
- 笑い茸とは
- 笑い茸の特徴
- 傘は凸形
- 子実層にひだあり
- 子実層は上生形
- 柄には何もない
- 胞子紋は黒色
- 生態は腐生植物
- 笑い茸に含まれている成分
- シロシビン
- コリン
- アセチルコリン
- 5-ヒドロキシトリプタミン
- 笑い茸は法的に規制されている!
- 麻薬及び向精神薬取締法
- 笑い茸で起きた事件
- 1917年
- 1991年
- 笑い茸以外にもある危険なキノコ5つ
- ドクツルタケ
- ニガクリタケ
- テングタケ
- ニセクロハツ
- カエンタケ
- 笑い茸のような毒キノコを食べないようにする方法
- 植物図鑑を持って採取する
- 怪しいキノコは食べない触らない
- 専門家の人とキノコ狩りを楽しむ
- 笑い茸のような毒キノコを食べてしまったら
- 急いで救急車を呼ぶ
- 笑い茸は販売購入が違法なキノコ
きのこは安易に手を出してはいけない
via pixabay.com
きのこは秋の味覚として人気があり、シーズンになるときのこ狩りを楽しむ人も増えます。しかし、毎年きのこによる食中毒がおきてしまっています。それは安全なきのこと判断して取ったきのこが「毒キノコ」であったことに他なりません。
毒キノコには食用キノコと似たものも多く存在します。 そのため素人判断では難しく、安易な気持ちでキノコを取り、食べてしまったため食中毒になってしまいます。場合によっては毒性が強いキノコを食べたことにより命を落としてしまう危険もあるので、安易な気持ちでキノコに手を出さないようにしましょう。
毒キノコには食用キノコと似たものも多く存在します。 そのため素人判断では難しく、安易な気持ちでキノコを取り、食べてしまったため食中毒になってしまいます。場合によっては毒性が強いキノコを食べたことにより命を落としてしまう危険もあるので、安易な気持ちでキノコに手を出さないようにしましょう。
笑い茸とは
笑い茸はオキナタケ科ヒカゲタケ属の毒キノコです。食べれば幻覚作用を起こしますが、毒性は弱く、命の危険はあまりありません。日本では6月から10月にかけて本州に発生し、北海道から沖縄の菜園でも見つかっています。主に牛や馬などの糞の上や畑で群生します。
1917年に中毒事件があり、それを川村精一氏が研究、発表したところ広く知れ渡りました。誤って食べてしまうと異常に興奮し、狂ったようにはしゃぎ、笑い踊るといった症状が見受けられたため笑い茸と言われたとあります。
1917年に中毒事件があり、それを川村精一氏が研究、発表したところ広く知れ渡りました。誤って食べてしまうと異常に興奮し、狂ったようにはしゃぎ、笑い踊るといった症状が見受けられたため笑い茸と言われたとあります。
笑い茸の特徴
via pixabay.com
きのこを見極めるためには熟練の知識と経験が必要です。 今回紹介する笑い茸の特徴を覚えておけば間違って取ることもなくなるでしょう。 キノコは判別が難しいものが数多くあります。ほんの少しの違いで食用だったり、毒キノコだったりすることもあるのです。
毒キノコを取らないようにするためには、きのこの特性をしっかり把握し、形も一切間違うことなく細かい部分まで記憶しておく必要があります。笑い茸も毒菌です。その姿形をしっかり把握しましょう。
毒キノコを取らないようにするためには、きのこの特性をしっかり把握し、形も一切間違うことなく細かい部分まで記憶しておく必要があります。笑い茸も毒菌です。その姿形をしっかり把握しましょう。
傘は凸形
傘は凸型や半球形で2〜4cm、決まった法則はないですが亀甲上にひび割れることもあります。 色はだいたい灰色か淡灰褐色で傘の中央は黄土色〜褐色、縁はヒダより突出していて、白色の被膜の名残があります。 ひだの色は灰色から黒白い縁取りがあり、少しまだらです。
ひだは柄に対して直生〜上生しており、やや幅が広く、まだらです。色は始めの方は灰色で、成長すると(胞子を帯びると成熟)暗色を帯びていき、最終的に黒色となります。
ひだは柄に対して直生〜上生しており、やや幅が広く、まだらです。色は始めの方は灰色で、成長すると(胞子を帯びると成熟)暗色を帯びていき、最終的に黒色となります。
子実層にひだあり
子実層とは菌類の子実体で胞子を形成する部分が層状に並んだ部分のことを指します。笑い茸の場合は傘の部分の裏面にあるヒダのこといいます。ワライタケにはヒダがありますが、キノコの部類によってはヒダがないものも多くあります。ヒダがないものもにはヒダの代わりとなるものもあります。
菅孔、や針という物がひだの代わりにあるものもあります。これらの器官は胞子を生じるという機能の上では共通するので、子実層托と総称されます。
菅孔、や針という物がひだの代わりにあるものもあります。これらの器官は胞子を生じるという機能の上では共通するので、子実層托と総称されます。
子実層は上生形
子実層とは菌類の子実体で胞子を形成する部分が層状に並んだ部分のことを指します。この場合はきのこの傘の部分の裏側のひだのことを指します。きのこの傘のひだの形にもそれぞれ名称があり、上生形とはひだが川上向きの弧を描き、柄の上端近くにつながっている形のことを指します。
他にも直生形、垂生形、湾生形、離生形、隔生形など傘のひだの形をさすものがあります。これらの言葉もまたきのこの部位の一部に名前のなっています。
他にも直生形、垂生形、湾生形、離生形、隔生形など傘のひだの形をさすものがあります。これらの言葉もまたきのこの部位の一部に名前のなっています。
柄には何もない
柄とはきのこの傘の下についている円筒状の部位を指します。簡単にいうときのこの軸の部分です。笑い茸は柄に何もないので無柄(lateral)となります。野菜の軸のようですがきのこでは軸とは呼ばず柄とよびます。俗には足とも呼ばれますが、正式名称ではありません。
ワライダケのように無柄のものもありますが、もちろん柄のあるものもあります。中心生、偏心生、有柄測生など特徴を持って呼ばれる呼称もあります。また、きのこにはキクラゲの様にもともと柄の無いものもあります。
ワライダケのように無柄のものもありますが、もちろん柄のあるものもあります。中心生、偏心生、有柄測生など特徴を持って呼ばれる呼称もあります。また、きのこにはキクラゲの様にもともと柄の無いものもあります。
胞子紋は黒色
胞子紋とはキノコの胞子を紙の上に落下させてできる紋様のことを言います。キノコの傘の部分を取り外し、紙の上において、コップなどで蓋をしておくとできます。紙には胞子が白っぽい場合は黒いもの、その他の場合は黒いものを使うのがわかりやすくなっています。
胞子は夜明け頃が1番落ちやすいので就寝前に設置しておくといいでしょう。笑い茸の場合は胞子紋が黒なので白い紙を用意し設置しておくと黒い胞子紋が見ることができます。試したい場合は最新の注意を払ってやりましょう。
胞子は夜明け頃が1番落ちやすいので就寝前に設置しておくといいでしょう。笑い茸の場合は胞子紋が黒なので白い紙を用意し設置しておくと黒い胞子紋が見ることができます。試したい場合は最新の注意を払ってやりましょう。
生態は腐生植物
腐生植物とは種子植物の中で植物体に光合成で自活することができず、菌類と共生して栄養素を受けながら生活するものを指して呼びます。腐生植物の腐生は主に菌類に対して使う古典的な言葉です。腐生植物は動植物の死骸などを分解する役割を持っています。
腐生植物という言葉はその響きからあまりいい意味には取られず、言葉自体が不適切である事が明らかになったため、今は名前を改め「菌従属栄養植物」となっています。これは新しい本には載っていますが古い本には載っていません。ただ、どちらも同じものを指しています。
腐生植物という言葉はその響きからあまりいい意味には取られず、言葉自体が不適切である事が明らかになったため、今は名前を改め「菌従属栄養植物」となっています。これは新しい本には載っていますが古い本には載っていません。ただ、どちらも同じものを指しています。
笑い茸に含まれている成分
ここからは笑い茸に含まれている成分を紹介します。笑い茸には通常の毒キノコのような下痢や嘔吐などよく見受けられる典型的な消化器系中毒は一切ありません。 笑い茸は主に精神状態に対して強い影響を及ぼします。 食べた後の症状も早い方で食後約30分から1時間後に表に出てきます。
精神錯乱状態を引き起こし異常な興奮や幻覚症状など、また幻聴やめまいなど起こし麻痺や手足の痺れが生じる場合もあります。ただ笑い茸は毒性が弱い方なので数時間後には症状が治り、命の危険性はないと言われています。
精神錯乱状態を引き起こし異常な興奮や幻覚症状など、また幻聴やめまいなど起こし麻痺や手足の痺れが生じる場合もあります。ただ笑い茸は毒性が弱い方なので数時間後には症状が治り、命の危険性はないと言われています。
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