目次
- ファラリスの雄牛とは
- ファラリスの雄牛とは
- 作られた経緯
- ファラリスの雄牛の構造や音
- 処刑方法
- ファラリスの雄牛の残酷な伝説
- ファラリスの最初の犠牲者
- ファラリスで処刑された人々
- ファラリスの雄牛の最後の犠牲者
- 犠牲者の骨がブレスレットに
- 晩餐会の娯楽目的で使われていた説も
- ファラリスの雄牛が楽器としてネタになっている?
- ファラリスの雄牛の実物は存在するのか
- ファラリスの雄牛が登場する作品
- インモータルズ(映画)
- Devil May Cry2(ゲーム)
- たとえ灰になっても(漫画)
- 他にもあった世界の残酷な拷問方法
- ユダのゆりかご
- ねずみ拷問
- 鉄の処女
- スキャヒズム
- キールハウリング
- 恐ろしすぎる古代の拷問
晩餐会の娯楽目的で使われていた説も
via pixabay.com
見た目は立派な真鍮製の雄牛で、その口からは実物のような鳴き声が聞こえる、そんなファラリスの雄牛は娯楽として、実物が晩餐会などで使われていた説もあります。雄牛から漂ってきていたであろうにおいは、ハーブを焚いて誤魔化したそうですから、そこで拷問が行われていることなど分からなかったかもしれません。
確かに晩餐会には美しいオブジェ、人々の耳を楽しませるための音楽を奏でる楽器が必要不可欠で、一見すると拷問具には見えず、ある意味楽器とも言えるファラリスの雄牛は、娯楽品にもなったのでしょう。
当時、実物の牡牛が使われる信仰もあるほど、牛は神聖なものであったことから、娯楽品として使われたのも頷けます。
確かに晩餐会には美しいオブジェ、人々の耳を楽しませるための音楽を奏でる楽器が必要不可欠で、一見すると拷問具には見えず、ある意味楽器とも言えるファラリスの雄牛は、娯楽品にもなったのでしょう。
当時、実物の牡牛が使われる信仰もあるほど、牛は神聖なものであったことから、娯楽品として使われたのも頷けます。
ファラリスの雄牛が楽器としてネタになっている?
via pixabay.com
遥か昔のものであるファラリスの雄牛ですが、拷問具に楽器のような機能があるからか、ネタにもなっているようです。インターネット掲示板で「文化祭でファラリスの雄牛っていう楽器担当になった」というスレがあるほどです。
それについての反応は「世界で一番の楽器」「この楽器を吹くためには肺活量が要る」「(生きて帰るのが)けっこう難しい」「この楽器には楽譜が必要ない」など、面白がっているものがほとんどです。
実物の雄牛の声が聞こえるように工夫をし、拷問具でありながら楽器に近い役割も付けた製作者のペリロスの努力が、多くの人を苦しめた最悪の拷問具とはいえ、今になってようやく認められたのかもしれません。
それについての反応は「世界で一番の楽器」「この楽器を吹くためには肺活量が要る」「(生きて帰るのが)けっこう難しい」「この楽器には楽譜が必要ない」など、面白がっているものがほとんどです。
実物の雄牛の声が聞こえるように工夫をし、拷問具でありながら楽器に近い役割も付けた製作者のペリロスの努力が、多くの人を苦しめた最悪の拷問具とはいえ、今になってようやく認められたのかもしれません。
ファラリスの雄牛の実物は存在するのか
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ファラリスの雄牛の実物は、犠牲者のひとりである僭主ファラリスを処刑した後、海に捨てられたと一説にはあるようです。ファラリスの死後、実物は捨てられてしまったことから、ファラリスが最後の犠牲者である、という説が生まれたのでしょう。
一番最初に作られた「オリジナルの」ファラリスの雄牛は、存在しないかもしれません。ですが、何らかの形でその製作方法を知って複製を作り、実物と同じように使用されて、新たな犠牲者を作った可能性もあります。
その実物のありかについての記録もなく、あいまいな部分が多いことから、今のところ、実物は存在しないという結論になっているようです。
一番最初に作られた「オリジナルの」ファラリスの雄牛は、存在しないかもしれません。ですが、何らかの形でその製作方法を知って複製を作り、実物と同じように使用されて、新たな犠牲者を作った可能性もあります。
その実物のありかについての記録もなく、あいまいな部分が多いことから、今のところ、実物は存在しないという結論になっているようです。
ファラリスの雄牛が登場する作品
via pixabay.com
類を見ない残酷な拷問具でありながら、実物の雄牛のような鳴き声を出す楽器でもあり、その姿は真鍮で作られた巨大な雄牛。そんなファラリスの雄牛が持つ特殊性から、いろいろな物語にも登場しています。
ここでは、ファラリスの雄牛が登場する作品をいくつか紹介します。
ここでは、ファラリスの雄牛が登場する作品をいくつか紹介します。
インモータルズ(映画)
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映画「インモータルズ 神々の戦い」は、2011年11月11日に日本で公開された、ギリシア神話の神々を題材にした作品です。
かつて不老不死の者たちが戦いあい、敗者となったタイタンは地下に封印された。そのタイタンを復活させようとする王ハイペリオンに、それを阻止するべく、かつての戦いの勝者ゼウスの使命を受けた人間テセウスが立ち向かっていくお話です。
この戦いを左右する重要な役目として、テセウスに協力する巫女パイドラが登場しますが、ハイペリオンから彼女を守るため身代わりになった女性たちがいました。彼女たちを拷問にかけるシーンで登場するのが、ファラリスの雄牛です。実物の使用方法と同じく、彼女たちは雄牛の中に入れられ、火あぶりにされました。
かつて不老不死の者たちが戦いあい、敗者となったタイタンは地下に封印された。そのタイタンを復活させようとする王ハイペリオンに、それを阻止するべく、かつての戦いの勝者ゼウスの使命を受けた人間テセウスが立ち向かっていくお話です。
この戦いを左右する重要な役目として、テセウスに協力する巫女パイドラが登場しますが、ハイペリオンから彼女を守るため身代わりになった女性たちがいました。彼女たちを拷問にかけるシーンで登場するのが、ファラリスの雄牛です。実物の使用方法と同じく、彼女たちは雄牛の中に入れられ、火あぶりにされました。
Devil May Cry2(ゲーム)
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伝説の悪魔の血をひくダンテが悪魔狩人(デビルハンター)として、剣と銃を駆使して戦うスタイリッシュアクションゲームです。
シリーズ化するほど人気があり、続編の「Devil May Cry2」にはファラリスの雄牛に由来する敵「フュリアタウルス」が登場します。炎に包まれた巨大な牛の形をしていて、武器及び火炎攻撃でダンテに対峙します。
このフュリアタウルスは、ファラリスの雄牛が悪魔として姿を変えたものです。ゲーム中では本来の拷問具・楽器としての役目はありませんが、炎をまとった牛の姿にはその特徴が色濃く表れています。
シリーズ化するほど人気があり、続編の「Devil May Cry2」にはファラリスの雄牛に由来する敵「フュリアタウルス」が登場します。炎に包まれた巨大な牛の形をしていて、武器及び火炎攻撃でダンテに対峙します。
このフュリアタウルスは、ファラリスの雄牛が悪魔として姿を変えたものです。ゲーム中では本来の拷問具・楽器としての役目はありませんが、炎をまとった牛の姿にはその特徴が色濃く表れています。
たとえ灰になっても(漫画)
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漫画「たとえ灰になっても」は、スクウェア・エニックスで連載されている作品です。最愛の妹の治療費で莫大なお金を必要としている主人公が、望みを叶えるために命を懸けて謎の「ゲェム」に挑むお話です。
この「ゲェム」の敗者が処刑されるシーンで登場するのが、ファラリスの雄牛です(作中では「牡牛」)。敗者が牡牛の中に入れられ、火で炙られて苦しみ、その苦悶の声が牛の鳴き声として響きます。実物そのままの拷問・処刑シーンが、楽器としての用途も合わせて描かれています。
この漫画に登場するのは美少女ばかりで、かわいらしい絵柄なのですが、内容はかなりハードなものとなっています。そのような内容が苦手でなければ、極限の状況下での、息もつかせぬ勝負を楽しめる作品です。
この「ゲェム」の敗者が処刑されるシーンで登場するのが、ファラリスの雄牛です(作中では「牡牛」)。敗者が牡牛の中に入れられ、火で炙られて苦しみ、その苦悶の声が牛の鳴き声として響きます。実物そのままの拷問・処刑シーンが、楽器としての用途も合わせて描かれています。
この漫画に登場するのは美少女ばかりで、かわいらしい絵柄なのですが、内容はかなりハードなものとなっています。そのような内容が苦手でなければ、極限の状況下での、息もつかせぬ勝負を楽しめる作品です。
他にもあった世界の残酷な拷問方法
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ファラリスの雄牛以外にも、残酷な拷問方法はたくさんあります。その中から有名な拷問・処刑具を、使用方法なども合わせて具体的に紹介します。
ユダのゆりかご
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罪人とされた人の服を全てはぎ取ったあげく上から吊り上げ、ピラミッドのような三角形の模型の先端部に座らせる拷問具です。自らの体重でゆっくりと沈ませていき、ちょうど串刺しのような体勢になります。
衆人環視の前で全裸にしたばかりではなく、大変な恥辱を伴う姿勢を長時間させられるので、心身ともに強いダメージを受けます。(罪を犯してなくても)自白する頃には、深刻な人格崩壊をしてしまうこの拷問具ですが、使い回しのために感染症の危険もありました。
衆人環視の前で全裸にしたばかりではなく、大変な恥辱を伴う姿勢を長時間させられるので、心身ともに強いダメージを受けます。(罪を犯してなくても)自白する頃には、深刻な人格崩壊をしてしまうこの拷問具ですが、使い回しのために感染症の危険もありました。
ねずみ拷問
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ねずみはとても小さく、見るからに力の弱そうな生き物です。そのねずみで拷問をするというのは、そもそも拷問として通用するのか首を傾げてしまうくらい、ねずみは不向きの動物と思われるでしょう。
しかし、ねずみの歯はとても丈夫で、しかも金属以外のものなら何でもかじることができます。雑食性であり、何でも食べますし、不衛生の場所を好むので雑菌だらけです。
そんなねずみを使う拷問方法は、服をめくるなどして出した腹部に箱を伏せて置き、その中にねずみを入れます。そして、箱を熱し始めます。しばらくすると、箱の中にいるねずみは熱さに耐えきれなくなり、腹部をかじって逃げようとするのです。激痛を伴うどころか、ねずみからの感染症の恐れもある拷問です。
しかし、ねずみの歯はとても丈夫で、しかも金属以外のものなら何でもかじることができます。雑食性であり、何でも食べますし、不衛生の場所を好むので雑菌だらけです。
そんなねずみを使う拷問方法は、服をめくるなどして出した腹部に箱を伏せて置き、その中にねずみを入れます。そして、箱を熱し始めます。しばらくすると、箱の中にいるねずみは熱さに耐えきれなくなり、腹部をかじって逃げようとするのです。激痛を伴うどころか、ねずみからの感染症の恐れもある拷問です。
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